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UMSLのSchool of Social Workで一年間学んでいます

 こんにちは。社会福祉学科教員の熊田博喜です。
 
 私は2022年4月から武蔵野大学の海外留学制度を利用してアメリカのミズーリ州セントルイスにあるUniversity of Missouri St. Louis【UMSL】という大学のソーシャルワーク学部(School of Social Work)にいます。アメリカのソーシャルワークを学ぶことが目的で、現在いくつかの授業に出席しています。

 Baorong Guo先生のResearch Design in Social Workは、ソーシャルワークの研究方法の授業で、写真ではSPSSによるデータ分析方法を学んでいます。日本だと「社会調査法」が該当する科目になります。

Baorong Guo先生のResearch Design in Social Work

 Joe Pickard先生のGeneralist Social Work Practiceでは、アメリカのソーシャルワークの基盤となっているジェネラリストの視点からソーシャルワークの過程と方法を学んでいます。写真ではJoe先生がアセスメントについて講義しています。

Joe Pickard先生のGeneralist Social Work Practice

 アメリカでは学部教育をベースとするBSW(Bachelor of in Social Work)と大学院教育をベースとするMSW(Master of Social Work)という2つの専門職の資格があります。ソーシャルワークを担う主力の専門職はMSWとなっていて、学部を主力とする日本のそれとは異なっています。

 Research Design in Social Workは学部の授業、Generalist Social Work Practiceは大学院の授業です。学部、大学院とグレードは異なりますが、どちらの授業も学生がとても積極的です。「Do you have any question?」と質問する前から、多くの学生が手を挙げて指名を待っている状況です。 

 またUMSLには日本語を学ぶコースがあり、そのコースの学生組織(Japan-America Student Association)が中心となってJapanese-English Language Exchange Table(JELE table)という取り組みが週一回行われています。そこでは学生が日本語の練習をしたり、留学生が英語の練習をしていますが、言語を通して、国、文化などを超えた学生同士の交流の場となっています。

↓ UMSLのJapan-America Student Associationの公式インスタグラム https://www.instagram.com/umsl_jasa/?hl=en

Japanese-English Language Exchange Table(JELE table)参加メンバーと

 アメリカで生活を始めて半年となります。円安をはじめ「アメリカの中での日本」を考える機会が少なくありません。一方で、日本に関心を持ってくれている若者とアメリカで出会えて嬉しい気持ちになりました。

 現在、武蔵野大学社会福祉学科では、海外ソーシャルワーク実習などとして、カンボジアとハワイでのプログラムを展開しています。今後は、UMSLの教員や学生とも交流が深められるような機会が得られるように検討していきたいと思います。


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