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めいそう日記Ver2〜Day340:神風はいつ吹くかわからない


1. 瞑想小咄〜神風はいつ吹くかわからない

伊勢神宮には外宮と内宮という大きな神社が二つある。実は外宮と内宮それぞれの神社に属する小さな神社がたくさんあり、伊勢神宮の本来の姿は外宮・内宮を含めて全部で125の神社の集合体だ。案外と、この事実は知られておらず、私も伊勢に来るまでは知らなかった。

全部で125の神社の中にも、大きい神社や小さい神社とさまざまある。一番大きい神社は、外宮と内宮の主祭神をそれぞれお祀りしている正宮(
しょうぐう)なのだが、その次に大きな神社のことを別宮(べつぐう)と呼ぶ。

別宮は全部で14ある。そのうちの二つは、風の神をお祀りしたものだ。伊勢神宮では毎年「風日祈祭(かざひのみさい)」と呼ばれる祭典が行われている。これは、風の神に雨風の順調を祈るというものだ。雨風が順調であることによって、米づくりや農作物の恵を得られる。そのため、天気に深く関わりのある風の神を中心に祈りを捧げる、農耕に関係する祭典が行われる。

実はこの風の神は、農耕に関係するだけではない。風の神の神社は、現在は別宮になっているけれども、鎌倉時代以前はそれよりも小さな神社にお祀りされていた。なぜ小さな神社でお祀りされていた風の神が別宮という、正宮に次ぐ大きさの神社でお祀りされるようになったのか。その理由は、「神風を吹かせたから」である。

「神風」という言葉を聞いたことがあるだろうか。今では比喩的に使われることもあるけれども、最初は鎌倉時代の蒙古襲来の際に、元軍が海を渡って日本に攻め入ろうとした時、大風が吹いて日本を守ったという話が出所だ。この大風のことを「神風」というため、今では自分たちにとって有利に働くような状況が訪れた際に使われることもある。

先日、とある事業に成功した人と話をする機会があった。その人が現在行っている事業は、オンラインで講座をするというものだ。今でこそ事業が成功しているものの、そこに至るまでにはさまざまな苦労があったことを教えてくれた。当初は講座を対面で行っていたが、どうにも思うように事業が進まず、一案としてオンラインで講座を配信することを思いついたそうだ。

しかし、当時は今のようにオンラインでリアルタイムに動画を配信することが一般的ではなかった時代。果たして本当に成功するのかどうか、全く確証はなかったようなのだが、その時に神風が吹いた。それが、コロナによって多くの人たちが対面での交流ができなくなったということだった。

コロナ禍自体、また対面での交流ができなくなったこと自体は、人類にとって大きな損失だったと思う。しかしながら、それを一つのきっかけとして、新たなチャンスを得た人もいる。これは一つの事実だ。

その人がおっしゃっていたのは、「神風はいつ吹くかわからない」ということだ。将来どうなるかわからないのだから、何もしないのではなくて、将来いつどんなチャンスが訪れるかわからないのだから、自分が信じていることを直向きにやり続ける。そのことの大切さを学んだ。

神風はいつ吹くかわからない。無駄かもしれないと思って、ちょっとやってみたことが、自分の人生を大きく変えるターニングポイントになるかもしれない。

2. 今日の瞑想〜2024.7.19 Fri 6:25〜(10min)

金曜日。今週の締めくくりということで、今日も一日頑張ろう。

今日の瞑想音楽はこれ。

姿勢を整えて座る。今日は静かに雑念が浮かんでくるような感じ。特に主張するわけじゃないけれども、いつもそこにあるような感じ。心の中をサイレントにしてリラックス。穏やかに過ごせた時間だった。

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