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めいそう日記〜Day160:ななくりの湯と瞑想(前編)

1. 瞑想小咄〜ななくりの湯と瞑想(前編)

日本にはたくさんの名湯がある。私の故郷、愛媛県松山市にも道後温泉があり、たくさんの人が心と身体を癒しに訪れている。数ある名湯の中で、平安時代の随筆家、清少納言が『枕草子』の中で三名泉として挙げた温泉をみなさんはご存知だろうか。

湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯     『枕草子』第117段

この「ななくりの湯」とされるのが、三重県津市から少し山間に入ったところにある榊原温泉。榊原温泉は古くから伊勢神宮に参拝する前の「湯ごりの地」とされていて、多くの参拝客を癒してきた。

また、「榊原」という名前がついている通り、この地に自生している榊が過去に神宮に奉納されたことがあるという。今もその習わしは続いており、毎年神宮に榊を奉納している。

先日津方面で用事があったため、せっかくならと足を伸ばして榊原温泉に行ってきた。榊原温泉の源泉は冷泉。ときどきによって差はあれど、大体30℃くらい。ぬるま湯よりは冷たく、ちょうど温水プール程度。

今回は榊原館という自家源泉(旅館で源泉を所有している)をもつ旅館に滞在してみることにした。

チェックイン後、さっそく温泉へ。大浴場への途中に源泉の水を飲むことができる飲水所があったので試してみる。いかにも温泉という香りが鼻に抜ける。でも、とてもまろやか。あまり「マズイ!」とは思わなかった。

ここの大浴場には冷泉の他、加温をした温泉もあり、旅館のおすすめの入浴方法は冷泉と温泉を交互に浸かることだそう。身体を洗って、先に冷泉から始めるも良し、冷たいのが苦手であれば先に温泉で身体を温めてからでも良いとのこと。

初めてなので、私は温泉から。湯の肌あたりがとても滑らかで心地よい。温泉独特の香りもほのかに漂ってリラックス。その後、源泉に浸かる。

源泉に浸かると、最初は「冷たい」と思うが、いわゆる水風呂ではないので耐えられない冷たさではない。しばし水の中でじっとしていると、身体の内側からじんわりと温かくなっていくのに気づく。数分浸かっているとポカポカとしてくるから不思議。

熱くもなく、冷たくもない。ただ水に身体を委ねていると、自然と瞑想状態に近づいていくのがわかる。目を閉じて、深い呼吸。次々といろんな考えが浮かんでくる。それを水に流し出してゆく。頭の真ん中に意識を置いていると、周囲の水の音、時折強く湧き出す源泉の音などが大きく聞こえるようになってくる。

あぁ、心地よいなぁと水に身を任せていたら、気づけば10分以上浸かっていた。普通の温泉だと暑くなって瞑想どころではないのだけれど、この源泉はとても身体に心地よいので、ゆったりと心と身体を休めることができた。

2. 今日の瞑想〜2022.3.26 Sat 8:30〜(20min)

布団の中で目が覚めて、しばらくはもぞもぞと。瞑想を始めるタイミングを自分なりに探す。よしやるかという気持ちになってようゆく瞑想開始。

今日の瞑想音楽はこれ。


呼吸瞑想とボディスキャン。今回はあえて自分の身体の状況を細部まで見ることを意識せず、ぼんやりと俯瞰するようにしてみた。意識はなるべく頭の中心にもっていく。すると、細部ではなく全体の感覚に意識が向いていくのがわかる。


ボディスキャンが終わってから瞑想。その間も意識は頭の中心。何度も思考が上がってきても、つど頭の中心に戻す。それを繰り返していたら瞑想終了。

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