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めいそう日記Ver2〜Day57:藍に触れる

1. 瞑想小咄〜藍に触れる

あなたの好きな色はなんですか?と聞かれたら、あなたはどのように答えるだろうか。世の中には数多の色があって、それぞれの持つ特徴が人の目をとらえている。時と場合によって選びたい色は異なるとは思うが、自分にとって「好きな色」は決まっているという人は多いのではないだろうか。

私は青や緑が好きだ。全体的に自然に近い色が好きなのではないかと思う。自分のクローゼットの中を見ると、だいたい揃っているのは青やら黒やら白やらで、赤や黄色といった華やかな色はほとんどない。ついつい自分が好きだと思う色でクローゼットの中が占められてしまう。

青の中にもさまざまな色がある。薄いものから濃いものまで。個人的には薄いものも濃いものもどちらも好きだ。以前、アイルランドでワーホリをしていた時のこと。ギリシャに行った際に、薄い青色のパーカーを買った。日の光のもとで、薄い青がとても爽やかに映ったからだ。しかし、アイルランドに戻ってから着てみると、鈍い色だと思ってしまった。おそらくアイルランドの方がギリシャよりも日の光が弱いからだと思う。色を選ぶ時には、どんな光のもとで着るのかを考えた方がいいと学んだ出来事だった。

さて、先日友人が藍染をするというので、一緒に体験をさせてもらった。友人が手ずから育てた藍。さぞ栽培には気を使ったことだろうと尋ねたところ、ほとんど手がかからない植物とのこと。育てやすくて何よりだ。

藍の色はインジゴという成分によるものだ。インジゴは藍の葉っぱの中に含まれているので、それを抽出しなければならない。詳しい方法はよくわからないが、藍の葉をバケツの中に入れて、しばらく発酵させると、藍の成分が沈澱するらしい。その沈殿物を集めて藍のもとを作っていく。

なお、藍の成分は葉っぱに含まれているため、葉っぱを叩くと滲み出てくる。植物性の繊維の布の上で藍の葉っぱを上から叩いていくと、くっきりと葉っぱの形が深緑色に形どられる。藍の色は光に当たることによって、深緑の色から徐々に青色へと色が変わっていくのだそうだ。この色の変化も藍の魅力の一つ。

今回は、藍を発酵させて作った染料で藍染を体験させてもらった。染めたのは白いTシャツ。一部化繊が使われているが、半分以上は天然素材なのでおそらく大丈夫だろう。白いTシャツにはすでに一部シミがついてしまっていたので、うまく藍で染めることでカバーできたら御の字だ。

藍染は、藍の液に浸けて、絞って、水で洗って、また藍の液に浸けて…を繰り返していく。少しずつ、布の色が濃くなっていくのがわかる。藍の液自体の色は藍色というよりも、やや濁った色をしているのだが、布を空気に触れさせると、色が青くなる。まるで魔法のようだ。

昔の人は、色をどのように捉えていたのだろうか。今日の私たちのように、好き嫌いで捉えていたのかもしれないし、もしかしたらそれぞれの色の原料となっている植物のもつ力を、色の中に見出していたのではないか、とも思う。

なんの変哲もなかった一枚の布が、染めることによって鮮やかに変わっていく。きっと、不思議に思ったに違いないし、何かすごい力を得たのではないかと思ったに違いない。

自分の手で染めた衣服は、より愛着が湧くし、特別なもののように思えてくる。誰かが作ったものではなく、自分が作った世界にただ一つのものだから、かもしれない。

2. 今日の瞑想〜2023.9.26 Tue 6:25〜(20min)

ここのところ寒暖差が激しいためか、昨晩は体調が悪かった。一晩寝てまずまず回復したけれども、今日は無理しないようにしよう。

今日はこの瞑想音楽で。

姿勢を整えて座る。最初の方は意識が定まらなかったが、身体の各部位を確認する作業をしていると徐々に集中が深くなっていった。最後までその状態をキープして終了。

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