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めいそう日記Ver2〜Day160:海女さんはすごい(後編)


1. 瞑想小咄〜海女さんはすごい(後編)

長い歴史を持つ海女。現在も活躍している海女さんが、直接魚介類を焼いてくれる商業海女小屋が鳥羽・志摩の地域にいくつかある。今回私と、知人カップルが向かったのは、志摩にある「さとうみ庵」というところ。

商業海女小屋といっても、それぞれに毛色が異なる。今回訪れたさとうみ庵のいいところは、グループにつき1名海女さんがついてくれるため、直接海女さんとお話をしながら食事が楽しめるところだ。

今回私たちのグループを担当してくれたのは、現在も現役で海女漁をされている方だった。その方は、潜ることが大好きで、80歳になっても続けたいとおっしゃっていた。お孫さんがいる年齢なので、それなりの年齢ではあるのだろうけれども、とても明るく、元気で、溌剌としていて、こちらまで明るくなるような、そんな方だった。

その方からはたくさんのお話を聞けた。漁をする期間は地区ごとに決まっているだとか、一回の漁の時間は1時間程度だとか。また、海女漁は素潜りであるため、当然長く潜っていることはできない。長くでも30秒から40秒。この間に獲物を見つけて、確実に獲らなければならないそうだ。

海女の漁にも色々と種類があることを教えてくれた。海辺から海女が直接海に潜っていく「カチド」と呼ばれるもの。そして、夫婦で海に出る「フナド」と呼ばれるもの。フナドは夫が船頭をして、妻が潜る。なんともたくましい女性たちだ。

フナドで漁に出る時、夫婦の仲が悪いと、決まっていい漁ができないのだとか。もしかしたら海の神様が二人の関係性を見ているのかもしれない。

また、たくさん獲物を獲りたいと思う「欲」との向き合い方も心得ているのだとか。欲がなければ生きていけないため、当然必要。しかし、欲に溺れてしまって深追いをしたり、無理をしたりすると、事故に遭ったり命の危険に晒されたりする。そのため、そんな時は一度深呼吸をして周囲を見回すことにしているのだそうだ。

この話は、海女漁とは関係のない場所でももっともな話だなと思う。ついつい目の前の欲望や「我先に」と思う気持ちが強すぎると、思わぬトラブルに見舞われることがある。はやる気持ちを抑えて、ゆっくり深呼吸。しっかりと自分の状況を把握することが大切なのだろう。

海女さんは、毎日パソコンに向かって情報を収集しているわけでもないし、SNSやYoutubeにのめり込んで情報を探しているわけでもないだろう。しかし、口にすることはどこか本質をついているような気がする。それはきっと、自然と毎日関わり、自然の中から人間について、生きることについてなど、本質的なことを学んでいるからなのだろう。

もし、もっと自然に近い場所で生きることができるのなら。私たち人間が失ってしまったかもしれない、何か大切なものを取り戻すことができるだろうか。

楽しい時間を過ごした後、去り際に何の脈絡もなく海女さんがカップルの男性に告げた言葉がある。「あんた彼女を褒めてやりや」と。

彼はとても優しい人だったし、外見だけ見ても優しさが外面に滲み出ているような人だった。しかし、彼女曰く「あまり褒められていない」と思っていたのだとか。これから結婚をする予定だという二人。夫婦円満のためには、夫が妻を褒めることが大切だというアドバイスなのだろうか。それとも、海女さんは直感的にその二人の関係性を見抜いていたということなのだろうか。

いずれにしても、今回気づいたことは。
海女さんはすごい。

この言葉に尽きる。

2. 今日の瞑想〜2024.1.8 Mon 6:40〜(28min)

3連休最終日。昨日は疲れ果てて、早々にベッドにダイブした。今日も予定はあるけれど、少しのんびりできる。

のんびりできるので、今日はこの誘導瞑想を。

横になったままでスタート。ガイドの声に集中。呼吸に意識を向けていく。呼吸に意識を向けるところまでは意識を保っていたのだが、そこから先が曖昧になってしまっている。リラックスしすぎて、うっかり意識を飛ばしてしまったのだろう。また今度挑戦するとしよう。

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