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最後は、あなたの感性をひとさじ。四季を極める画像加工テクニック
このブログでは、季節の特徴をさらに引き出すおすすめの写真加工テクニックをご紹介。最後はあなたの感性をプラスして、自分だけの景色を完成させてみませんか。
桜や海、紅葉に雪景色…日本の四季が織りなす風景たち。その美しさを前にすると、ついカメラを構えてしまうもの。四季折々の景色を背景に写真を撮ったり、SNSにアップしたり。その楽しみ方は、今やスマホなしでは語れません。
なんと、♯桜 のインスタ投稿数は1,285万件!膨大な数の写真が撮られ、投稿されています。今年の春に、テレビで「日本人は桜の開花に合わせて移動する」なんて言われていましたが、美しいものを求めて動くその心、なんだか納得してしまいますよね(笑)
知ってた?
加工にも “ 季節感 ” があること
ところでその写真、加工するときにまさか、同じフィルターに頼っていませんか?あなたのそのお気に入りの加工フィルター、もしかすると「季節本来の良さ」を半減させているかもしれません…。
いい写真を探究していくなかで 季節に合わせた加工をすれば、風景がさらに映える ということに気づきました。季節の美しさ=映えポイントをおさえた写真は、まるでそこにいるかのように、気温や気候まで感じさせてくれるのです。
四季の素晴らしさを感じながら、今日から使える加工技術をマスターして
みませんか?少しだけ、今までの景色が違って見えますよ。
“春はあけぼの”は
シャドウ50%!
春は生き生きとしたフレッシュな光が特徴。新しい学校生活や環境を迎えるのにぴったりの季節ですよね。
そんな春の名景色といえば、桜。上野公園(東京)や高遠城址公園(長野)は日本が世界に誇る有名スポットです。この景色を求めて、世界中から人が集まるほど。
桜の写真です。このままでも綺麗ですが、少し加工をして春らしさを引き出してみましょう。
春を表現する加工、それは「 彩度 」と「 シャドウ 」です。
彩度とは、色の鮮やかさWO調整できる加工のこと。春は新芽が芽吹き、ピンクや黄色、緑が色鮮やかに現れ始めます。その魅力を、彩度を上げさらに引き出してみます。
そして、さらに春の魅力を引き出すのがシャドウ。本来は影になる箇所を明るくしたいときなどに使う加工ですが、ここでは裏技として使います。
ポイントは、シャドウをメモリの半分(50%)まで上げること。そうすると写真全体がややぼんやりと明るくなります。このぼんやり感が、春の優しい雰囲気を引き立ててくれます。
上から加工前、加工後。桜のピンクや空のブルーが引き立つ、フレッシュな印象と春の雰囲気を感じませんか?こんな桜の下で記念撮影をしたら、自然と優しい笑顔になりそうな気がします。
コロナが収まったらぜひお花見へ。気になるあの子を桜越しに撮影し、話題を作ってみては。
夏の日差しは
“コントラストMAX”で!
刺すような日差しが眩しい夏は、外に飛び出しバーベキューやキャンプ、フェスへ!コロナが収まったら、アウトドアを真っ先に満喫したい季節です。夏は太陽光が強く、影が強く出るのが印象的。「露出」と「コントラスト」を強めて光の恵みを演出しましょう!
露出は写真の明るさを、コントラストは明暗の差を調整してくれる加工です。どちらも極端に手を加えると不自然になってしまいがちですが…実は夏の演出にはぴったり!
こちらが元の写真
さらに、コントラストをあげて…
身体に焼きつくような日差しと、目に焼きつく景色。写真から、その日の暑さが蘇りそうです。
花火だって、もっと色鮮やかに。
夏休みに田舎に帰ったあなたには、全体の明るさを落とし、黒色を強めた加工がおすすめです。見慣れた景色が、グッとノスタルジックな雰囲気になりました。季節の終わりを切なく感じる夏。あなたの育った風景とともに、その終わりまで味わってみませんか。
秋は“彩度強めの60!”
秋の特徴は「色の深まり」。紅葉を代表する秋の色の深さは、夏の力強い暑さから冬の寒さに向かう移ろいを感じさせてくれます。秋と紅葉、といえば修学旅行でお馴染みの京都。ここには何度だって訪れたくなる風情が溢れています。
清水寺の紅葉。絶景ですね。
秋の加工は、先ほど使った彩度をさらに上げていきます。そして、少しだけ露出を下げ暗くします。
明るく朗らかな春とは異なる秋の風情。これから散りゆく紅葉の最後の力強さを感じます。歴史的建造物と紅葉の組み合わせ。荘厳さと歴史に裏付けされた、奥深さを感じる1枚を撮ってみたいものです。そうだ、京都、行きませんか?
冬の寒さは
“青み”で加速させる!
冬は凍てつく寒さが肌を刺す季節。朝の空気は澄んでいて、心地よさを感じさせてくれます。これは空気が乾燥しているためだそうです。
“冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらずー”
枕草子の一節です。1000年以上前から、冬の朝の素晴らしさが語られていると思うと、なんだか感慨深いですね。現在の冬の朝は、清少納言の目にはどう映るのでしょうか。
1000年前には書をしたためて残された冬の素晴らしさも、今はスマホにおさめて残せる時代になりました。なかなか布団から出られずつい寝過ぎてしまう…という経験は誰でもあると思いますが、今日は少しだけ早起きして、朝の空気を身体に取り入れてみませんか。
ー朝起きると、そこは雪景色でした。
そんな冬の景色。雪が降った朝は格別です。ピンと張り詰めた空気が肌に差し込む冬の寒さは、写真の青みを強めることでより引き立たせることができます。(これを「色温度」と言います。)
写真の青みが強まり、より幻想的な冬の景色になりました。
暖炉やこたつなど、暖かさを感じさせたいものの場合は黄色みを強くするのがおすすめ。寒さがあるから暖かさも感じられる。対極の温度が同居する冬は、シーンに合わせて色温度を変化させ楽しんでみましょう。
四季折々の
加工“も”楽しもう
個性豊かな日本の四季。相性の良い加工テクニックで、その素晴らしさをより楽しむことができます。
ご紹介した加工の数値は、四季とともに過ごしていくなかで筆者が感じた一押しです。ぜひ皆さんも、それぞれの目で見て感じて、好みの加工具合を見つけてみてはいかがでしょうか。それが見つかれば、あなたの四季は、もっと楽しくなるはずです。
加工について熱く語りましたが、それはあくまで、被写体の持つ本来良さを演出するための手段。加工を始める前に、まずは季節のありのままを目で見て、ときには目を閉じて、気温や風を肌で感じてみてくださいね。そのときに感じるのは、あなただけの景色です。
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