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いつも誰かが、あなたの事を"うらやましい"と思っているという事実

親愛なる* どこかの空の下のあなた へ *

おはようございます。

本日の体調はいかがですか?

無理しすぎないでくださいね。

ところで、いきなりで申し訳ないのですが、

自分の人生に不満はありますか?

人を羨ましいと思ったことは、ありますか。

私は周りが羨ましかったです。ずっと。

子供の頃は、良い父親と理解ある母親に恵まれ、お腹が空けばご飯が食べられ、安心して眠る事ができる家がある同級生が羨ましかったです。

大人になっても働く事に問題がなく、休みを自分の為に楽しむ事ができ、文句を言いながらも普通に仕事に戻っていく皆んなが羨ましかったです。

結婚しても、きちんとしたウェディングドレスを着て、優しく強そうな旦那様に恵まれ、喧嘩しながらも一つ屋根の下、家族として暮らしていける人が羨ましかったです。

母親になっても、育児の大変さを分かち合える人はいませんでした。育児の最大の協力者である筈の旦那はいつも不在、在宅していればお酒を飲んでばかり、増える借金、決まらない保育園。

あ、こんな事を書こうと思った訳ではなかった、、失礼、失礼。

つまり、私には以上に書いた一般的な事、全てがありませんでした。

1歳半の長子と生後3ヶ月の第2子を連れて離婚したとき、ハローワークの帰り道に寄った公園で、父親に遊んでもらう幼い子たちを見ました。

その母親はベンチで休んでいました。それを見て、みんな、自分には無いものを持っていて、人生は不公平だらけだと思いました。

自分が情けなく惨めに感じました。

3年前、友人が自殺しました。私は表立って彼女と行き来できる人間ではなかったので、お葬式にも行けず、亡くなったと聞いた場所に花を手向けに行きました。

川を流れていく花束を見つめていました。

その時に気がつきました。

いつも誰かが、誰かを羨ましいと思っているという事。

こんな何も無い私でさえも、"うらやましい"と思われているんじゃないか。


実際、3年前に亡くなった友人は外から見たら

幸せそのものでした。

優しい旦那様、大きな新築の家、理解あるご両親、働くことの出来る心身。

なぜ、自殺したのか、今でも分かりません。

ただ分かることは、

私は何一つ…力になれなかったことです。

そして、

彼女に無いものを持っている事に気がつきました。

私は友人を10人以上、災害や事故、自殺で亡くしています。

きっと、彼女たちが気がつかせてくれたのでしょう。

生きているだけで、いつも誰かがあなたわ羨ましいと思っているんだよ。

人の本当の痛みなんて分からないから、羨ましがるんだよ。

幸せそうに見える影に何かを抱えているんだよ。だから、人に優しくいてね。

と。

「強いね」「しっかりしているね」と夏野はいつも人に言われます。でもね、たまには、全身丸ごと、誰かに頼りたいと思うこともあります。

そうしないのは、そうしたところで何も変わらないから。私は私のやり方で、この苦境を乗り越えてやる。

羨ましいと思わなくなったのは最近のことです。

だって、私しかしてない経験で、誰かを助けられるから。そして、誰かしかしていない経験で、救われてきたし、救われていくから。

お読み頂いたあなた様にも救われています。

今日も読んでくれて、ありがとうございます。

今日が昨日よりも良い日になりますように。


夏野むすび より。




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