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ことば。
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2019年2月の記事一覧

ぼくのしごと

 おどろいて
 おぼつかない足をうごかした
 この世界の秘密
 明かすのは、ぼくのしごと
 たったひとつのしごと
 とぼとぼ歩いて秘密見つける
 部屋にそれを飾って
 ときどき眺める
 たったひとつのしごと
 それが僕の生きるしごと

 田んぼにトンボ
 とびまわる、その情景に
 ぼくはおどろく
 世界はいつも秘密を囁く
 聞き逃さないように僕は
 みみたてる

 時にはじぶんのなかから
 時には

もっとみる

いつのまにか

遊びだったもの
いつのまにか
死を回避するために
何かのために
ぼくたち
生きすぎて
損と得が
頭を右往左往
そんなのやめて
生きてみる
大人やめてみる
#詩

「詩って」

詩って意味ないよね
君は言う

そう 意味ない
僕は言う

だから意味があると
続けて僕は言う

意味に溺れないように
詩が居る
存在は必然で
意味を求めない

期待しない
お金持ちを
期待しない
美人を
期待しない
価値観を

詩はただ黙って佇む
聴いてるようで聴いてない
意味は勝手に見つけてね
なんて言ってくる

僕より夏で
僕より僕で
君より君だ

僕の母で
僕のやること
なすこと
ほほえん

もっとみる

永遠

ニタリヨッタリ
ふらふらり
ころがってる


蹴とばして
帰る
小学生

黄色のはた
並んでそろって
あるいてく

ポエム

静かな丘
二人ネコロガル
雲ウカベル
凧アガル

糸辿ると
子ども
笑顔

それ見て
二人で
笑顔

会話

詩を書くとだれかとつながる気がする
会ったことも話したこともないけど
だまってもわかることが伝わる
それがないと生きていけない
言葉未満の生き物 会話
#詩

未知との遭遇

あまりにも、似つかないかな
わたしこの世界に
なにしにきたんだろ

宇宙船できたはずなのに
記憶がない

漂ってみたけど
人間 わたしにきづかない

ネオンが眩しくて都会は避ける
鳥と、猫と、森にわたしはきづく

だけど少し違くて人と話したくなる

言葉をおぼえて
学校にもかよってみたけど
なんだか息ができなくなって
にげだした。

あぁ、だれかむかえにきてほしい。
わたしの星へ連れ帰ってほしい

もっとみる

遊び

きのえだ、なげた
あっちむいた

きのえだ、なげた
こっちむいた

なんかいもなんかいも
くりかえし、あそび

つかれて ねむる
#し #詩

存在

中学の時「存在」と書にかいた。
自分は何故いるのか?
  先生に問うた。
が、答えはもらえず
 宙を漂った。
#詩

詩人はウソつく
ただ囁くように

ホントはうるさい
生きてるだけで耳にする

だから人はたまに
詩を聴きたくなる
#詩

洋館

館の中、白い柱に寄りかかる
銅像がこっちをみている
生きてるようなひとみで

あたりは赤い絨毯で
僕はそこにねころがる
母に怒られた

床に寝るって楽しいのに
大人は床には寝ない
だから天井にいる天使も気づかない

気づきようがない
#poem

脊髄、脳、身体

じぶんをけいさんしようと
 するあまり、からだは
  わりきれないと、叫んでます

その式が正しいあまりに
 脳は、だまされる
  
しんじつ、うそはっぴゃく
 詩も、うそはっぴゃく
  だけど、だまそうとせず

ただ、わらうだけ
ただ、いるだけ

ネコさん

ネコさん、ねている
 ネコさん、ねている

あくびを、たまにする
 しろくて、ふわふわねている

となりで、くろネコさんもねている
 しょうがなく、しろネコさんを
  ささえながら
#詩

詩、造語

詩煎る

詩煮る

詩挽く

詩揚げ

詩和え

詩漬け