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喘息とアトピー⑧ 社会人1年目/アトピーと喘息で入院

週3,4日のアルバイトでも、と思っていたはずが、
入った会社は毎週締め切りに追われ、終電になる日も多い、
なかなかにハードなところだった。
ただ、仕事はとても面白く、忙しいながらも充実した毎日を送っていた。

半年過ぎたある日、目が覚めた私は異変に気付く。
顔全体が熱っぽく腫れていて、目が薄くしか開かないのだ。
これでは会社に行くどころではない。
両親に車で病院に連れて行ってもらい、そのまま入院となった。
前回の入院で、集中して治療すればすぐに良くなると
気軽に構えていたのだったが、
アトピーに改善が見られたころ、今度は喘息の発作を起こしてしまう。

どうも私はアトピーと喘息を交互に発症する傾向があるようだ。

同じ病院の中で病棟を変えて入院続行。
結局1ヵ月くらい会社を休んだ。

その後、入院することはなかったが、
アトピー、喘息、貧血、偏頭痛としょっちゅう体調を崩していた。
同僚たちは社内で倒れた私の回収作業など、
快くサポートしてくれ、仕事を続けることができた。
転職して、今では全員違う職場(主婦になった人も)だが、
今も連絡を取り合う大切な友人たちだ。
彼女たちなしに、仕事を続けることはできなかったと感謝している。

それにしても、これだけ体調不良を抱えた娘がハードな仕事を続けることに、両親が反対しなかったのはなぜだろうと聞いてみたことがある。
「仕事をせずに家にいても許される体調だと思ってた。
でも、そうしたら外に出る機会を失ってしまうかもしれない。
いやいやならともかく、好きな仕事があることで気力がわくなら、見守ろうと思ってた。
本当にダメそうなら、すぐに辞めさせるつもりだった」と言われた。

たしかに、サボれる環境ならすぐにサボる私。
やりたいこと、やるべきことがあることが、生活に張りを持たせてくれていたのだと思う。

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