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喘息とアトピー⑥ 大学時代/アトピーで入院

そういうわけで、全身アトピーが悪化した私は、
大学3年が終わろうとしている3月、大学病院の皮膚科に行った。
ジャン・レノに似ている(日本人)先生は、
「大変だったね」「がんばったね」とものすごく気遣ってくれながら、
治しがいのある大物が来たとちょっとワクワクしているフシがあった。

通院でちまちま治しているレベルではないと、入院が決まった。
その際、ステロイドについても説明を受け、
「家が火事の時にバケツで水をかけ続けても燃え広がるばかり。
放水車で一気に消さないとダメ」という話に納得し、
ステロイド塗布を再開することにした。

1日2回だか3回だか忘れたが、全身薬を塗ってもらい、薬がパジャマや寝具につかないよう包帯が巻かれた。
ミイラからは逃れることができないようだ。

3ヵ月放置されていた肌は、ステロイドと保湿でみるみる改善した。
よくなってきたところで、プロトピックも導入し、
久しぶりに自分の肌と対面することができた。

入院は4泊か5泊くらいだったと思う。
大学4年をすがすがしく迎えられる、と思っていた。




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