不妊治療その後の話 ヒトの子どもについて

不妊治療をしていると、他人の妊娠が喜べなくなるという悩みを聞くことがある。
自己嫌悪で余計つらくなるという悲しい状況だ。
幸い、そこに至ることなく、不妊治療を終えることができた。

移植後の検査で着床していなかったことを告げられた日に、
夫の友達の“妊娠おめでとう食事会”があったときは、
ちょっと泣いてから出かけた記憶があるが、
いいなーうらやましいなーとは思うものの、
妊娠自体はいつでも誰でも本当にめでたいと思っていた。

妊娠できることは本当に奇跡なんだなと実感するようになってからは、
出産のお知らせは涙が出るほど尊く(それはそれで情緒不安定だ)、
過剰なお祝いを送ってしまい、引かれたこともある。

実のところ「子どもならみんな好き!みんなかわいい♡」というタイプではないが、大好きな友達の子どもたちはみんな大好きだし、甥っ子たちに対しては、積極的に財布に成り下がっている。

前回書いたように、自ら子どもを育てることは考えていないが、
これからを生きる誰かの子どものお手伝いをしたいと思い、
わずかではあるが、あしなが育英会に寄付をしている。

元々母が募金活動を見かけると必ず募金するのを見ていたことから、
私も就職してからは同じようにしていたので、
不妊治療に端を発した行動ではないのだが、
不妊治療後はもう一段積極的に、募金活動を見かけたらではなく、
HPから自主的に寄付するようになった。

自己満足ではあるけれど、私なりの子育て応援だ。

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