繊細で美しい、、僕の菜の花咲いた、スパイラルライフ「NERO」

【繊細で美しい、、僕の菜の花咲いた、スパイラルライフ「NERO」】

こんにちは！

今回紹介するのは、

繊細で美しい、
深いもやの中に包まれているような
不思議な浮遊感のある曲
 
それは、、

スパイラルライフの「NERO」です。

1995年にリリースされたサードアルバム『FLOURISH』に収録された最後の曲。

シングルではなく、アルバムの曲。

しかも、アルバムの最後を飾る壮大なナンバーなのです。

（最近は配信によって曲をバラ売りにする時代になりましたが、アルバムを１つの作品と考えたときは、その曲順というのも大事になります）

それでは、
最初に曲へのリンクを貼っておきますが、

実はこの曲、8分6秒もあるのです！

そんなわけで、

心の準備をして、
最後にじっくり聴いていただいても良いと思います。

〈 スパイラルライフ,  NERO 〉

トータルで 8分6秒の長さがあると書きましたが、

この曲、、

歌詞がとてもシンプルなんです。

そして、

短い。

たとえば、１番の歌詞は次の通りです。

堅く結んだ 口は何も
虹がおりたら 笑おう

通り雨さえ いつもはかない
光さけてた 花も

CALL ME NOW CALL ME NOW
涙注いでみたら  僕の菜の花 咲いた

とてもシンプルですよね！

主人公の状況や心情を細かく説明していないので、

どんなふうにも自由にとらえることができるというか、

解釈は聴き手にまかされているような、
フワフワした歌詞。

しかも、、、

２番も同じくらいの分量の歌詞で、
始まってから 3分48秒くらいで歌詞は終了します。

つまり、、、

8分6秒ある曲の中で、

3分48秒くらいでボーカル部分が終わるということ。

あと4分18秒は、えんえんとギターが鳴り続けます！

一見、ノイジーなギターと思われそうなサウンドがひたすら鳴っているのです。

不思議な曲。

それで、、

今回、どうしてこの曲を紹介するのか？

というと、

それは、心がこもっていると感じるから。

儚げなボーカル
不思議な歌詞
ひたすら鳴り響くギター
浮遊感のあるサウンド

聴いていると曲の世界観にひきこまれます。

それにね、、

さっき解釈が自由に出来る歌詞と書きましたが、

せつなさ

が込められてると思うのです。

特にここの部分。

「涙注いでみたら  僕の菜の花 咲いた」

さりげなくシンプルに歌われていますが、、

「水」の変わりに「涙」を注ぐのですよ！

どんな菜の花が咲いたのかな？

と想像力を刺激させられます。

きっと、、

悲しみを吸収して、
儚げな花が咲いたのでしょうね。

おそらく、、

主人公は何か悲しい出来事があって、
うつろな気持ちを抱いているように思います。

そんな悲しみを感じていただけたなら、

ボーカルが終わった後 4分18秒の長い余韻に浸ることができます。

静かに余韻に耳を傾けると、

えんえんと鳴り響くギターと、
そこに薄く入っているシンセのハーモニー（メロディー）が、胸にしみ込んできます。

泣ける、、

というわけで、

今回は、スパイラルライフの「NERO」を紹介いたしました。

あなたもぜひ、スパイラルライフの浮遊感あふれる音楽に触れていただけたらと思います！

最後にもう一度、リンクを貼っておきます。

この曲は、出来れば静かな環境で聴いてほしい。

鳴り響くギターサウンドにかき消されそうなくらい、、

儚いボーカルに、そっと耳を傾けてほしい。
浮遊感のあるサウンドや余韻を感じてほしい。

そして、、

轟音の奥に秘めた哀しみを感じてほしい。

では、

8分6秒の浮遊感に包まれた旅に、
そっと出かけてください。

それでは、また！

〈 スパイラルライフ,  NERO 〉

■ 追伸

スパイラルライフのお二人が、この曲を制作するうえで、強くインスパイアされたと思われる曲を追記しておきます。

My Bloody Valentine の「Sometimes」です。

オリジナルも素晴らしい。

そして、

スパイラルライフも素晴らしい。

ということではないでしょうか。

不思議な日本語の歌詞、
儚げなボーカルやメロディー、
浮遊感のあるサウンドなど、

8分6秒の作品として、
スパイラル風に絶妙に創り上げているのですから。

それでは、

My Bloody Valentine の「Sometimes」をお聴きください。

〈 My Bloody Valentine,  Sometimes 〉

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