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#障がい者
連載エッセイ「差別と悪意」第2回①
はじめに前回の記事(こちら)を書き終わった時は、しばらくこの連載は更新するまいと思っていた。しかし俺は思ったより単純な性格のようだ。フォロワーさんに記事を紹介してもらい、また別のフォロワーさんからはコメントを頂いた。そうなると急にメンタルが元気になって、また書こうと思えたわけだ。前述のフォロワーさんにお礼申し上げます。
今回も重い話になるが、最後まで読んでもらえたなら嬉しい。
プロローグ 前回
【ドラゴンのエッセイ】無知と差別
ずっと考えていることがある。
俺の障がいの原因である「脳性麻痺」という病気は、まだまだ世間に認知されていない。「麻痺」という言葉は例えばポケモンなどで聞いたことのある人は多いのではと思うが、俺の障がいはそれとは全く違うものと言っていい。
俺の障がいがどういうものかについては、今回のテーマとは少しずれるのでまた別記事で書くとしよう。今回問題にしたいのは「認識不足による差別」である。
最近フォ
【ドラゴンのエッセイ】新しい施設
11月下旬、施設体験に行ってきました。その直前に「頑張ります!」という決意表明の記事を上げたのでご記憶の方も多いかと思います。本日の記事は、最初に体験に行ってから現在までの動きと、私の感情の動きを書いていきます。ぜひ最後までお付き合いください!
体験初日 まずは、11月下旬の話から。
「どういう作業が向いているか判断ができないので、まずはフルーツキャップを」という指示を受けました。フルーツキャ
【ドラゴンのエッセイ】特別編 ドラゴンが一般企業に行けたかもしれない話
普段ならエッセイを連続で上げることはしないように心がけていますが、今回は私にとってとても大きな出来事がありました。それを読者のみなさんにも知っていただきたく、記事にします。特に身体障がいをお持ちの方やその親御さんにたくさん読んでいただきたいです。
経緯 まず、結論から言いましょう。友人の1人が久しぶりに連絡を取ってきて「自分がお世話になっている会社で、ドラゴンも働かないか?」と言うのです。この
【ドラゴンのエッセイ】 「頑張れ」の重さ
ご存知の方も多いかと思うが、俺は現在定職についていない。もっとも「就労支援施設と利用契約を結ぶ」ということが「定職につく」という表現にマッチするかどうかは分からないが。
フォロワーさんにこういう話をするとごく稀に「仕事探し頑張ってね!」という意味のことを言われることがある。もちろん悪意がないのは分かっている。むしろ善意で応援してくれているのだとも思う。しかし、健常者が就職するのと障がい者が施設