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【更新中】年末であるという自覚が薄い――2024年12月の日記

12月1日(日)

引越しを検討している町へ散策に行く。よく歩いた。

12月2日(月)

理由はまったくないのだが、気持ちが凄まじく乗らない。なんとか仕事を乗り切り、夜もちょこまかとタスクをこなしたあとに、TBS日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』を4話まで一気見。過去、罪、戦争、宗教、さまざまな業を背負いながらしっかり土を踏みながら生活を営む人々の姿には胸にくるものがある。

かつて長崎で原爆に遭ったカトリックの百合子が語る「神様は救ってくださらなかった」の言葉に、この夏に観劇した『母と暮せば』の富田靖子演じる母の姿を思い出す。こんなにも信じているのに神は私たちを救ってくれなかった、あのときの空に神はいなかった。浦上天主堂の被曝したマリア像ばかりが頭に思い浮かぶ。神への猜疑心と、失った母への想いを乗り越え、神に委ねずいち人間として宿命を受け入れる百合子の姿が美しくて悲しくて、終始涙が止まらず泣き腫らしたまま眠りにつく。

12月3日(火)

澄み切った青空の下で聴くKIRINJIは気持ちがいい。昼間は『YOU AND ME』がいい。

で、夕方は『Drifter』。

夜は『耳をうずめて』かな。

12月4日(水)

気持ちの波とかホルモンバランスの問題なんやろうけど、気持ちが重い。仕事やプライベート関係なく、すべてのタスクに重さを感じてしまう。半年に一度ペースでこういう時期がある。たぶん、年末に近づいているだからだと思う。早く、本当の意味で年末=連休になってほしい。

朝から働き詰めだったので、休憩の時間にピアノでショパンのノクターンを弾く。ノクターンは夜の音楽なのに日中に弾くだなんて、演奏するべき時間帯が違うだろうと自分にツッコミつつ、これは冬にぴったりだと思った。蒸し暑い夜に、想い人に向かって歌おうだなんて思わん。ノクターンは夏の音楽ではない。絶対に(異論は認める)。後、いまはマズルカにも取り組んでいる。

12月5日(木)

ドラマ『わたしの宝物』おもしろいな。全員が全員、まるでコントのように自分の悪いところを棚に上げて他者を責めまくっていて(多分制作者の狙いなのだろうけど)、ツッコミどころばかり。

12月6日(金)

実家に帰る。

12月7日(土)

深夜、静かにハン・ガン『すべての、白いものの』を読む。感情にとらわれず、淡々と、でも強い灯火を感じさせながら弔う本だった。

12月8日(日)

昼間、地元にある大型家具店に行く。年末であり、クリスマスシーズンであり、日曜日であり、家族連ればかりだ。楽しそうな顔を見て、家具店というのは、引っ越しだったり、ライフステージの変化だったり、新たな挑戦を始めようとしていたり、など、人生において前向きであるフェーズの人が多い場所なんだろうなと思った。

12月10日(火)

イヤホンを新調するも、あまり耳のサイズに合わず頭痛。冬になると耳が冷えて痛くなるのだが、その痛みに似ている。でも音質ははるかに良くなったのでうれしい。でも、ピアノの音にはやや不向きかもしれない。ベースやドラマがずんずん前進していく音楽を聴く分には最高。夜はおいしいクラフトビールを飲む。本当に楽しかった。

12月11日(水)

新しい服を下ろして気分がいい。クリスマスらしいコンサートに行く。今年はあまり自分の中でクリスマス感を味わえていないことに気づく。それよりも万博公園で行われているラーメンEXPOに行きたい。

12月12日(木)

昼間、再放送の『カムカムエヴリバディ』19話を見て号泣。リアタイ当時、出勤前にみてメイクがだだ落ちしたのを思い出した。この回は、個人的にはカムカムの最も神回だと思っている。なんて幻のような回なんだろうか。

12月13日(金)

なんだか、クリスマスソングを街中で強制的に聴かされるから年末だと気づくのだが、年末であることが信じられない。まだ、8月の気分よ。

歳を重ねるごとに、1年が短くなっていく。今年はいちばん短かった。こんなもんなのかな。わからない。毎日必死で生きていると、あっという間に1年が終わってしまう。

12月14日(土)

取材のため東京タワーに行く。久しぶり!

12月15日(日)

原宿へ知り合いのイラストレーターさんの個展に行った後、台東区まで足を伸ばして気になる喫茶店に行き、そこからさらに移動して六本木・森美術館の「ルイーズ・ブルジョワ展」へ。

すばらしかった。行く前はフェミニズム的な社会への反抗的なメッセージが多く盛り込まれているのかと予想して行ったのだが、ルイーズ・ブルジョワ自身の個人的なトラウマや哀しみを克服するための芸術を目の当たりにする時間だった。特に、両親への相反する愛憎から生まれる葛藤は生々しく、簡単に共感したなどとは言いたくはないのだが、かなり自分の状況と重ね合わせてしまい、時々休憩して息を整えなければ直視できなかった。

過去にも書いたのだが、やはり自分の想いや考えをアウトプットできる術を持つ人は強いと思う。それが生きる糧に変わることもある。彼女に芸術があってよかった。

12月16日(月)

引き続き東京で仕事。夕方、mixi2が爆誕していた! とりあえず登録。もう、SNSはわかりません。安心して言葉を紡げる場所が欲しいとは思う。

12月17日(火)

夕方に取材を終え、夜に奥渋でおいしい台湾料理を食べる。とってもおいしく、とってもよき夜だった!

12月18日(水)

年末らしくサムギョプサルを食べる。とてもおいしかったし楽しい夜だった!

12月20日(金)

夜、心斎橋でフレンチおでん「赤白」に行く。前にも何度か来たことがあって、たぶん、6年前の夏だと思う。

ふと気づいたのだが、私は思い出を季節とセットで覚えている気がする。あのときあの友人と遊んだときははとても寒くて、きっとこのマフラーをしていたからなんとか冷えを凌げて楽しかったなとか。あの日は仕事で緊張していたけど、暑すぎたからそれどころじゃなかったなとか。だから、いつも思い出を引っ張り出すとき、いつも「あれはあの夏のことだった……」というふうに思い返している。だから、何気ない日に箪笥から服を出すときも、「この服はあの人とあの季節に別れた日に来た服だな」とか、余計な思い出までついてくるんだな。

12月21日(土)

大切な友だちの結婚式。

12月22日(日)

体調がすぐれない中、M-1をみる。大学時代のようにたくさん漫才は見なくなったが、なぜかこの日の夜だけは予定をブロックしている気がする。

漫才をみながら、時折SNSを開く。Xか、mixi2か。最近、私はXの様相が地獄絵図だと思ってしまいなかなか開く回数が減ってしまったのだが、みんなが思い思いにリアルタイムであれこれとつぶやく、本来の「正しいSNSの使い方」が体現されているようで、久しぶりにTwitter(あえて旧名)がおもしろいと思った。もちろんどこかの界隈では喧嘩も勃発しているかもしれないけれど、「誰が好き」「これがおもしろい」と素直な飾らない言葉が降ってくるような状態は、幸福なことこの上ないなと思った。

12月23日(月)

明日のプレゼンの資料を淡々とつくる。今年はどれだけクリスマスキャロルを聴いても、どれだけイルミネーションを浴びても、なぜだかクリスマスの気分になれないので、自分からその気になっていこうと思い、あえてクリスマス・ソングに関するプレゼンを設定した(お題が自由なので)。


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