第341回/家電大手の"本気"を見よ![炭山アキラ]
日本のオーディオ全盛期、それは家電大手が最も元気だった頃とほぼぴったり重なっている。即ち1960~80年代くらいの話だ。日本のオーディオ業界は、こちらも全盛を誇ったオーディオ専業のパイオニア、サンスイ、トリオ、オンキヨー、ティアックなど、数え上げれば切りがないメーカー群に加え、東芝AUREX、日立Lo-D、シャープOPTONICA、三洋電機OTTO、NEC DianGoなど、家電大手各社が独自のブランドを付した莫大な量のオーディオ・コンポーネントを市場へ送り出していた。そん