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サブスク全盛の今どき、それでもフィジカルで所有する理由

世の中、便利になったもので、無料もしくは安価で好きな音楽をいくらでも聴きまくることが出来る時代になりましたね。

YouTubeだけでなく、spotifyやapple music、amazon music、などなど。日本でも聴き放題サービスは浸透してきた感があり、高価なレコードやCD、いわゆるフィジカルで所有する理由はどんどん無くなってきているように思えます。

サブスクのメリット

・コスパが良い(安価で膨大なライブラリーが自分のものに)!

・場所をとらない!

・どこでも聴ける(スマホ、PC、etc)!

フィジカルのデメリット

・コスパが悪い(高い)!

・保管スペースが必要!

・持ち運びが面倒(リッピングが面倒)!

もうね、比較するまでもなく、圧倒的にサブスク有利なわけですよ。「フィジカルで所有する意味が分からない!」と言われても、当然といいますか。

それなのに、世の中にはフィジカルが存在し、いまだに新譜もリリースされ、購入する人たちがいるのはなぜでしょうか?まぁ、自分もそのうちの一人なんですけどね(笑)!

元々、レコードやCDをはじめとしたフィジカルでしか聴く手段が無かった時代を生きてきた中高年だけでなく、今の若者でもフィジカルの魅力に目覚めてしまう人が稀にいるというのも、興味深かったりします。

というわけで、あえてフィジカルで所有するメリットについて、考えてみたいと思います。

1.付属物

一番分かりやすいのが、モノとしての存在感。

特に、ジャケット!サブスクだと小さい画像でよく分からなかったりするのですが、フィジカルだとアートとして楽しめます。部屋に飾ったりも出来るし、アーティストが伝えたい作品のイメージを、より鮮明に感じることが出来ます。

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歌詞・対訳・解説などは、正直言って今の時代、ネット検索すれば、それなりの情報に辿り着けると思うので、さほど重要ではないのかもしれませんが・・・あればあったで助かりますよね!

2.音質

データ配信も、ハイレゾなど高音質化が進んではいるものの、それに見合った再生装置も揃えるとなると、かなりコストがかかってしまいますよね。

それに比べ、レコードやCDであれば、これまで使っていたオーディオ機器で、そこそこ満足できる音質を楽しむことが出来ます。まぁ、これは音質が良い・悪いというだけでなく、好みの音かどうかという嗜好の問題かもしれませんが。

また、レコードの場合は特に、プレス時期や国によって音質が劇的に違うことがあり、そこにこだわるようになると、もう泥沼・・・(笑)

3.儀式のような所作

レコードやCDで聴くのは面倒くさいんです!

だったら、サブスクで聴けばいいじゃん!と思う方も多いのでしょうが、意外とこの「面倒くさい」ところがいい!!という方がいらっしゃるんです(笑)!!

先日ご来店いただいた20歳のお客様も、「ジャケから盤を取り出して、ターンテーブルに乗せて、ホコリを取って、針を落として、というレコードを聴くための所作がいい。これからしっかり聴くぞ、という気持ちになれる。」と仰ってたのですが、逆に「サブスクやYouTubeなどで簡単に聴いてしまうのはつまらない、何か違う。」というのです。

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分かる人にしか分からないこだわり・・・

分からない人には、どう説明しても理解できないでしょうね(笑)。

4.元を取る感覚

サブスクだと、ちょっと聴いてつまらなかったら、すぐ飛ばして他の曲を聴けてしまうという便利さがある反面、何度も聴き直してみる機会が少なくなってしまうという悪い面もあるんじゃないでしょうか?

レコードって、一度針を落とすと、そのまま惰性でアルバム片面ずっと聴いてしまうんですよね(笑)。

つまり、少々つまらないと思っていても、曲を飛ばして聴くのが面倒くさいから、何度も聴いているうちに、いずれその作品の良さに気づくということがあるんです。

レコードやCDだと一枚一枚にお金を払って手に入れている感覚が強いので、聴かないのは勿体ないという意識があるのかもしれません。

一度や二度聴いてダメだと思った作品でも、「自分が理解出来ないだけで、ホントはいい作品のはず!」と何度も聴いてみたら、次第にその良さに気づくという、そんな体験をしてしまうと、フィジカルで聴くのがやめられなくなるのかも・・・

5.忘れていても、後から思い出せる

そして、モノとして手元にとっておくと、数年後忘れたころに、「あっ!こんなの持ってたんだ!」と自分のコレクションの中から発掘する、宝探しのような喜びが待っているのです(笑)!

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サブスクだと、何度か聴いて飽きてしまうと、どんどん新しい作品へと移っていき、古い作品のことは思い出す機会が減ってしまうのではないでしょうか?一方、手元にモノがあれば、何かの拍子に目に留まることが・・・

6.結論

コスパ悪くて面倒でも、フィジカルで音楽を所有する喜びは、それなりにあるんです!

普段はサブスクで聴いて、特に気に入った作品はフィジカルで買う、というハイブリッドな使い方が出来たら、最強なんじゃないでしょうか?

というわけで、ミュージックバー・ガッファでは、面倒でもレコードやCDで懐かしい洋楽を聴くことが出来ますので、宝探し感覚でリクエストしに来てください!








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