古書善行堂の善行堂倶楽部で本を買ってみた。

5月に突入した。緊急事態宣言の延長というもうなんだか先行き不透明な事態。私は今のところあまり影響がないけれど、仕事を休まねばならない人たちはどうしたらいいのだろうね?自粛だけで乗り切ろうとするのは「あなたが自分でやったことなので責任取りませんよ」という宣言にしか聞こえない。

もう戻れないのだと思う。これ以前とこれ以降では世界はまったく違うものになるのかも知れない。この先に何があるのかはわからないけれど、似ているようで全然違う世界になるのではないだろうか。


連休前にふと本が読みたくなり、まとめて購入した。

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「プラトン ソクラテスの弁明」「面白くて眠れなくなる宗教学」「ブレードランナーの未来世紀」「コンフィデンスマンJPプリンセス編」「新 怖い絵」「欲望の名画」「実践・タロットリーディング」……買いすぎだ。まだ読み切ってない本が実は書棚にあるのに。

だが今回の目玉はこれらの本ではない。


連休前にこんなツイートを見かけた。

京都にある古書店の取り組み。休業中も何か出来ないかと始めたらしい。好みと予算を伝えると店主が選書して送ってくれるらしい。おもしろそうだったので頼んでみることにした。

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予算を先に決めて、リクエストするとそれに合わせて選書してくれる。手持ちとのダブり防止のために選書後に確認のため画像を送ってくれる親切さ。

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もうすでにタイトルだけでおもしろそう。「神話」「プラトン入門」「呪術」「夢の中の自然」即決して料金を振り込み、到着を待つ。


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届いた。予想通り、面白そうな本ばかり。しかも自分で買った「ソクラテスの弁明」の後に「プラトン入門」とは。とてもいい哲学の時間になりそう。


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しかも、ただ本が届くだけではなくて、店主が選書した理由やオススメポイントなどを記した手紙がついてくる。これがまた、見たことも会ったこともない店主の視点で想像された「私」あるいは「私好みの本」には何が見えたのか。その視点を垣間見えるようでおもしろい。本を選んでくれる過程でのその人への迫り方みたいなものが見えてくる気がして、私にはとても興味深かった。

本なんて如実に本人の趣味趣向が出てくる。見たことも会ったこともない人に本をすすめるというのは結構難しい作業だと思う。だからこそ、店主の仕事の丁寧さが伝わってきて、じんわりとした感動がある。本という物質を通じて、私たちは店主の視点を買っているのだ。ネットでも本は買えるが、自分の視点と好みでしか本を選べないので、自分の知ってる領域を出られない。こうして選んでもらうことで、自分の視点では気づかないような新鮮なものと出会うことが出来る。「こんなのどう?」という提案がすごく嬉しい。


おかげさまでゴールデンウィークは自宅で読書三昧出来そうです。ありがとうございました。いろいろ落ち着いたら店舗にも伺いたいと思います。

まだ受け付けているそうなので、興味ある方はぜひツイッター等で連絡してみてください。オススメです。


▼古書善行堂さん



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