最近読んだ本について

今月のRSJの連載で手拍子をテーマに記事を書いた。手拍子について書かれた文章が読まれる自信は皆無だったが、予想よりも反応があったので良かった。誰が読むの?という内なる声に耳を塞いで書いた甲斐があった。我が内なる声は人のやる気を削ぐようなことしか言わないからいけない。

iPhoneからTwitterの公式アプリを削除したことにより、隙間時間にkindleで読書する習慣が作られつつある。これは大変喜ばしいことだ。Twitterから距離を置き、読書する時間を増やしたところで人は賢くならないのかもしれない。自分には書物から得た知識を何かに役立てる才覚などないかもしれない。そもそも書物を咀嚼するポテンシャルすらないかもしれない。しかしそんなことが一体どうしたというのか。読みたいから読む。読んだらなんか良さそうなので読む。ただそれだけの話・・・・・。

図書館で予約してから半年待ってようやく手元に届いたデヴィッド・グレーバーの『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』は、結局第二章の頭まで読んでところで返却してしまった。予約待ちの人がいたようで延長することも叶わなかった。どうしても読みたいんだという気持ちが萎んでいたので仕方がない。図書館を利用するようになったは良いが、気になる本を片っ端から予約して読まずに返すことばかりしているので、もっと賢い使い方を考えなければならないような気もする。が、考えない。適当にやっていきたい。

杉田俊介の『マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か #MeTooに加われない男たち』を読み終えた。フェミニズムの歴史に学びつつ、マジョリティ男性が男性性について考える際に躓きがちな石を指摘して避けつつ、マジョリティ男性が社会の中でまっとうに他者と暮らしていくための方策が提案されている。作者の労苦が偲ばれる力作だ。途中、映画を対象とした批評が挿入されるので軟派な文化系人間としてはありがたい。取り上げられる映画は『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』、『バーニング 劇場版』、『パラサイト半地下の家族』、『ジョーカー』など。

本の中で取り上げられていた『トイ・ストーリー4』をディズニープラスで鑑賞した。公開当時、映画館で観るつもりだったがタイミングを逃して未見のままとなっていた。わたしの周囲ではとても評判の悪い作品だ。好意的な杉田評を踏まえて観たからか、これがどうして悪くないじゃないかという感想を抱いた。

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