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若手もベテランも、最後まで「うまくなること」を信じて【11/4阪神戦●】

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負けることが多いですが、確かに記録に残らない、その仕事に勇気づけられてきた気がします。96敗したシーズンの坂口選手の姿をはじめ。

これを読んで私は、なんか思わず、泣いてしまった。

96敗したあの年、あまりに弱いヤクルトと、その中でも毎試合、コツコツ一人で打ち続けるぐっちを見て、私はヤクルトというチームを好きになった。そしてそこには、どんなしんどい試合でも、コツコツとヒットを積み重ねていくぐっちの姿があった。

今年ぐっちは、どんな気持ちで開幕を迎えたのだろう。今年、しんどい状況のこのチームを、鼓舞してくれたのは誰だったのだろう。

できればいつまでも、そこで打ち続けるぐっちを見ていたい。でも、それはそんなに、簡単なことじゃない。シーズンが終わろうとしている今、そしてチームを去る人や、ユニフォームを脱ぐ人の情報が出る中、つい、来年のこと、そしてその先のことを考えてしまう。自分の好きな選手を、いつまで応援していられるのだろう。ユニフォーム姿を、いつまで見ていられるのだろう。

いつも、打てなくなる時が、こわいのだ。

好投したカツオさんには、今日も勝ちをつけてあげられなかった。代打で荒木は打てなかった、ぐっちも打てなかった。一方で、塩見のヒットでたけしが激走し(すんばらしかった)、あきおは大きなホームランを放った。良いこともある、そう思う心の隅で、いつかベテランたちは、若手にその座を譲って行くのだな、と、そんな思いが浮かんでくる。

みんな、みんな必死だ。

でもふと思い出す。一昨年、引退会見で武内さんは、「うまくなりたいという気持ちは変わらないけど」と言った。

あの年、武内さんがCSに向けて、室内練習場で必死にバットを振っている姿を見た。去年、引退発表をしたみわちゃんが、それでも鎌ヶ谷で必死にセカンドを守っているところを見た。

みんな最後の最後まで、「うまくなりたい」と思いながら練習をするのだ。それなら私は最後の最後まで、「うまくなる」ことを信じて、応援し続けよう、と思う。

まだシーズンは続いている、そしてもちろん、今いる選手たちの現役生活も続いている。それが続いている限り、その限りは、変わりなく、打てることを信じて応援していこう、と。いつかユニフォームを脱ぐ、その日まで。

五十嵐さんがあの日、満面の笑みで笑ったように、見ているこちら側だって、送り出す日には、あんな風に笑っていたい。そう思う。

「成長」は、いつまでだって続く。きっと死ぬまで続く。みんな少しずつ成長していく。成長には痛みがつきものだ。磨耗してゆくものもある。失うものだってあるかもしれない。でもそれでもみんな、時に形を変えながら、目指すものさえ変えながら、最後まで成長していくのだと思う。若手もベテランもそれは、何も変わらない。

そのユニフォームを着ている間は、まだいつまでも良くなることを信じて、まだいつまでもうまくなることを信じて、若手も中堅もベテランも関係なく、ずっと応援していよう、と。

そう、シーズン終盤にまたサヨナラ負けを見ようとも、全チーム負け越しが決まろうとも。

・・・ううう。


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