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【10/5巨人戦◯】バックネット裏から見えるもの

5回裏、三球三振に倒れたてっぱちは、ベンチ前で悔しそうにバットを振り下ろした。

子どもたちと一緒に初めて座るバックネット裏からは、そんな姿も見える。「すっごいね!!!すぐそこにみんないる!!」と、息子ははしゃいでいた。

2点のリードはある。だけどまだまだ勝負がどう転ぶかはわからない。打ちたい、勝ちたい。なかなか感情を表に出さないてっぱちにも、その気持ちが強く強くあることを、なんだか私は改めて知る。当たり前なのだけれども、それをこんな風に目の当たりにするとなんだか少し、泣きたい気持ちにもなる。

がんばれ、がんばれ。私は神宮の秋の空に、ただひたすらに祈る。

そこからヤクルトは点を重ねることはできなかった。だけど、その1点差を、ピッチャー陣がなんとか守りきった。清水くんは若林にヒットを許したあと、坂本を三振に、岡本をピッチャーゴロに打ち取った。それはなんというか、見ているこちらも励まされる投球だった。

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