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走っていると急に昔のことを思い出す【ランニング日記9/14(月)〜9/18(金)】

9/14(月)

朝4:30、目を覚ましたら外は真っ暗である。30分ほどうとうとしてようやく体を起こした5:00。相変わらず外は真っ暗である。これはあれではないか、念願の「誠に遺憾ながら雨で走れないパターン」ではないか・・・!!!!と、天気予報をチェックすると、全然雨は降っておらず、曇り予報だった。夜明けが遅くなっているだけじゃないか。誠に遺憾である。

しぶしぶ着替え、しぶしぶ走る準備をする。昨日はやっとクーラーを消して寝たけれど、それでも起きたときに少し「さむっ」と感じた。外も寒いかもしれないな、と、今季初のランニング用スパッツをはくことにする。

夏の初めに買っていた、adidas×HYKEのめっちゃかっこいいやつである。めっちゃかっこいいので、私はあこがれの「スパッツだけで走る」に挑戦したかったのだが、そうするとポケットがどこにもなく、鍵を入れる場所がないことに気づき、しぶしぶ上からノースフェイスのいつもの短パンをはくことにした。いつか、ピタッとしたお腹が見えるようなタンクトップとスパッツで颯爽と走ってみたいものである。…もうちょっとやせたら。(ほんとうに体重と体型がまずい。)

上は今日もノースリーブで出る。外に出た瞬間は「涼しっ!」という体感で、「さむっ!」というほどではない。それに、寝ている間に冷えていた足が、スパッツで程よく温まり、ほぐれていく感じがある。今日の服装はなかなか正解だったのではないか、と、ちょっとうれしくなる。

大したことじゃないのだけれど、いやほんと全然大したことじゃないわけだけれど、でも例えば走るときの服装一つとっても、「ああ失敗したな」と、思うと、結構、テンションが下がる。「ちょっとこれは暑かったな」とか「寒過ぎたな」とか、「もう一つ薄手のやつにすればよかった」とか、「もうスパッツが必要だった」とか。これだけで、テンションは大きく変わるし、それは結局、タイムやら調子やらに反映される。

で、今日はいつもよりも随分涼しくて、ちょうど良い服装で出たことが功を奏したのか、昨今のひっっっっっっっっっっっっっっっっどいタイムと比べると、ひっっどい、くらいのタイムで10キロを走りきった。「もう歳だからこのままタイムは落ちる一方なんじゃないか」「涼しくなったって速くなんて走れないんじゃないか」と、1、2ヶ月思い続けたわけだけれど、それでもとりあえず、遅くても走り続けた。

そして、そうやってコツコツ走り続けていたらまた、タイムを上げていけるきっかけのような感覚を、少しだけつかむことができた、気がする。

「転機」なんて、いつもそんなに劇的にやってくるものじゃない。新しいスパッツを身につけたとか、服装がばっちりうまくいったとか、涼しくなったとか、本当にそれくらいのレベルのものだ。そこから少しずつまた、浮上していけるかもしれない。ヤクルトたちもそういう、小さな、小さなきっかけや成功で、浮上するタイミングを掴んでくれると良いなと思う。

9/15(火)

こちらのnoteで、「夏はタイムが落ちて良い」ということを知った私はまじで飛び上がって喜んだ。「年齢による衰え」ではなかった・・!まだまだいけるぞヤクルトのベテランたち!(なんの話だ)

なので今日は「ゆっくりでいいのだぞ」と言い聞かせる。とはいえ、昨日久々に「まあまあ遅い」(いつもはひっっっっっっっっっっどく遅い)のタイムで走ったので、良きペースを維持しながら…と、なんとなく思いながら走る。

ノースリーブとハーフパンツ、外に出た瞬間は少しだけ肌寒く感じる。秋だなあ。

「聴いてる音楽をBPMに合わせるといいよ!」と教えてもらい(ほんとうに私は知らないことだらけである)走り始める前にnikeアプリを確認していたら、アプリに表示された「平均心拍数」が目に止まった。これも注目したことなかったけど、何かしらの意味はあるはずだ(当たり前だ)。さっと調べたところ、心拍数が結構高い気がする。だから毎日こんなにしんどいんじゃないのか。この辺りも後でちゃんと調べてみよう、と思う。

知らないことは多すぎるけれども、私はそもそも体を動かしながらでないとあらゆるものを理解できないタイプなので、とにかく走りながら感じることと、数字になって表れるものの相関性に気づいてようやく「そういうことか!」と、しっかり腑に落ちる、という部分が大きい。「夏にタイムが遅くなるなあ」と漠然と思ってはいたけれど、その理由を後から知ってなるほど、と、ようやくわかる。だから心拍数とかBPMとかやらも多分、今からでないと理解できないのだと思う。(もう3年くらい走っているのだからもっと早く理解できるんじゃないのとは思うけど。)

今日は5キロの日だけれど、なんせ今月は走行距離が少し足りていないので、7キロ走る。帰ったらこどもたちが元気にけんかしていた。ああもうほんと学校がある日の朝っていうのは大変ですな・・・・(けんかは全て聞こえないふりをするタイプです)

9/16(水)

ノースリーブとハーフパンツで外に出ると、うっ、さむっ、と感じるくらい、気温が低くなった。どちらにしても走っているうちに暑くなるし、と、まだ薄手で出るわけだけれど、今日は途中でお腹が冷えて痛くなった。まったく、人生はなかなかうまくいかない。ヤクルトもなかなかうまくいかない。それはまあ、いつものことだけれど。

ノースリーブをハーフパンツにインして走る。おしゃれである。でもこれだけで冷えは随分マシになる。おしゃれである。

「夏はタイムが落ちても良い」ということを知り、私は小躍りしたわけだけれど、よく考えればそれは同時に、「涼しくなったらタイムを上げていかねばならぬ」というプレッシャーの始まりでもあることに、今日気づいた。なんせお腹が冷えるくらいには涼しくなったのだ。それならばタイムも上がらないとおかしいじゃないか。と、Apple Watchに目を落とすと、今日も元気にまあまあ遅い。

…まあ毎年、夏にガクッと落ちたタイムをもとに戻すのに、だいたい一ヶ月くらいはかかる。少しずつ上げていって、一ヶ月後にようやく、といった感じだ。だからまあ、気長に行こうと自分をなぐさめる。

心拍数とBPM、あと心肺機能を鍛えるトレーニングについて調べよう、と思いつつ、今週は仕事が詰まっていて(あと野球も詰まっていて)なかなか時間がとれない。大人ってたいへんですね。まあ、小学生見てたら小学生もたいへんだな・・・と、思うけど。

まあ走りつつ、考えつつ、勉強していこうと思います。今日も10キロ走りきった。ヤクルトが負けた翌日に10キロ走るの、ほんとえらいと思う。まあ、だいたいいつも負けてるわけだけど。

なんとなく、最後の300メートルほどを、最後の力を振り絞って全速力で走ってみた。なんせ心肺機能を鍛えたいのです。これに意味があるのか知らんけど。

9/17(木)

4:45頃に起きたはずが、気づけば5:45くらいになっていた。大寝坊である。昨日はヤクルトがようやく勝って、うれしすぎてハイライトを何度も見返していたら寝るのが遅くなってしまった。

慌てて準備し、子どもたちも起こし、外へ出る。

そろそろ寒いかと、今日はノースリーブでなく薄手の半袖にしたのだけれど、外は思ったほどは寒くなかった。

そうは言っても涼しくなってきたのだから、タイムも上がっていくだろうかと思うのだがまあ、案の定、遅い。全然スピードは出ない。そして、暑い。なんだよ暑いじゃないか!と、私は残暑に謎にキレる。

颯爽と私を追い抜いていくランナーたちの、鍛え上げられた脚がまぶしい。私もあれくらいになればちょっとはまともなタイムで走れるようになるんだろうか…いや、なにを目指しているのかちょっとわからないけれども。(しかし本当に体重をなんとかせねば、と思っている。毎日よく走ったおかげでさっぱり夏バテしなくて毎日とってもおいしくごはんを食べていたらだいたい夏には少し減る体重がさっぱり減らなかった。)

タイムを見返してみると、意外と先週よりはマシになっている。マシ、なだけのレベルで、遅いものは遅いけど。少しずつ、早くなっていくといいのだけれど。と、また他人事のように思っている。

9/18(金)

昨日は神宮から帰って遅くまで余韻に浸っていて、また寝るのが遅くなった。そしてようやく気付いたのだけれど、毎日毎日、4:30にアラームがなるものの、ベッドから起き上がるのは5:00なんですね。じゃあ5時に起きればええやん。

というわけで、寝るのも遅くなったし目覚ましを5時にセットした。そしてしっかり5時に目覚めた。それでええやん。

走っていると色々なことを、本当に急に思い出す。今日は、私がまだ25歳そこそこの頃、初めての妊娠で初期流産をしたことを思い出した。

この初期流産というのは、確率的には本当に「よくある」ことで、母体に何か原因があるわけではないし、自然なことなのだけれど、それでも、初めてのことだったのでもちろんショックで、私はたくさん泣いた。

でもサラリーマンだった私はああ会社に休む連絡をしなきゃ…と、上司にメールしたわけですね、理由とともに。

数日休んで会社に行った日、上司に喫茶店に呼び出され、もちろん体調をいたわる言葉とともにではあるけれども言われたのは、「会社を休む連絡というのは、メールじゃなくて電話でするのが常識だと思うよ」と、いうことだった。

たった10年ちょっと前の話である。今思い出すとびっくりである。全然意味がわからない。メールでええやろが。

さらに「妊娠したくてもできない人もいるのだから、もっと計画的に」といったことも、言われた。おおう。

あれから10年経って私も随分図太くなったし(面の皮が厚いとまで言われるし。こんなに繊細なのに。)今ならたぶんその場で言い返すか人事なりなんなりに思いっきり持ち込むと思うけれど、当時はとても素直だったので「そうか・・・」と、思った。(思ったけどまあ、そこから半年くらいして妊娠したし、しばらくして休み連絡もメールが主流になった)

今思い返すとまあ、NGだと思うのだけれど、当時はそういうことが山ほどあったのだ。本当に、たった10年前なのだけれど。同じような思いをした女性は、日本にめちゃくちゃいたと思う。会社の中でも妊娠出産をした人はまだまだすごく少なくて、当時の上司もどう対応をすれば良いのか全くわからなかった、というところはあると思う。「マタハラ」という言葉もまだなかった頃の話だ。(さすがに今は同じことは言わないと思う。)

でも、そういうのを、「仕方がない」「当たり前」と思いながら受け入れる「ふり」をしてきた人たちが、今少しずつ、声を上げ始めているのだよな、と感じることがある。新しい首相が会見で「家内には感謝しています」と言っちゃうような日本だけれど、でもそれでも少しずつ、草の根から変わっていくのだと、そう信じていたいなと思う。

今、妊娠・出産のど真ん中にいる人たちが、あの頃よりは仕事をしやすい環境であるように。そして、子どもたちが大人になる頃には、もっと生き生きと仕事ができる環境になっているように。私は私で、小さくてもできることをやっていこう、と、思う。

走りながらこういうことを考えていると、結構あっというまに時間が過ぎていく。あ、もう5キロの折り返し地点?と、思ったりする。思ったりするのだけれど、今日はやっぱりめちゃくちゃタイムが遅かった。うむ。

まあいいや、とにかくこうして走りながら、気持ちを新たにするのも、大切だなと思う。走ることは生きることなのだ。

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