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あげる御守あれば、もらう御守あり。

晴れて自宅療養が終了し、昨日から職場復帰をしました。

一週間とちょっとの間、重力に抗わずにゴロゴロ転がって生活していたせいか、久々に体全体に感じる〈G〉に、「私って本当にこの地球上に立っているのね。生きるってこんなにもしんどいことのかしら」と改めて思った次第です。

さて、そんな昨日は不思議な日でありました。

御守りを贈り、贈られた日。

始まりは、3日前のこと。
以前もどこかで触れた気がしますが…
Instagramで #生き物倶楽部 という「昆虫や小さな生き物を投稿しあって遊びながら図鑑を作ろう!」的なゆるゆるサークルに参加したりしなかったりしている私。
なぜか、そこで私は「先生」と呼ばれています。

生き物に関してはちっとも詳しくなんかないのですが、根っから気持ち悪いほどの検索魔の私は、全国から集まった虫たちの種類や名前を写真一枚で調べるのが得意というだけで、「先生すごい」「さすが先生」ともてはやされ調子に乗っています。

で、3日前。
とある関西在住の虫好き歌ウマお姉さんからの依頼で、生き物倶楽部 部長 コニシ氏より「蟲寄せ御守り」のオーダーが入りました。

え?私オーダーなんて受け付けてましたっけ?

「蟲寄せ御守り」なんて言葉を聞いたのは初めて。
それ以外のなんのヒントも与えられませんので、想像する他ありません。

それを持っていたら虫がどんどん向こうから寄ってきてくれる御守りのこと、なんでしょうか。
そんなのがあったら、ワシが欲しいわい。

しかし、出されたお題には応えなければいけない、ムシできない!のが虫女の性。

まず考えたのは、御守りの中に蟲のカケラが入っているというもの。
うーん、現実的ではない。
潰れてぐしゃぐしゃになるのがオチ。

ならば…と取り出したのが、小4から始めた編み物グッズ。
とりあえず、余ったレース糸で編んでみよう。
なんとなくお守りっぽく見えたらいいか。
中には虫のカケラの代わりに、私が見つけた虫たちの写真でも入れてさ。
で、外に「虫」って刺繍でもしたらそれっぽいんじゃないだろうか。
アイディアは湧いてくる。虫のようにワラワラと。

編み編み、編み編み…
かぎ針編みでせっせと編みました。
自宅にプリンターがないので、セブンに行って、中に封入する虫の写真を印刷し、切り取り、テグスで綴じます。
刺繍するにも、土台になる布が見つからないので、翌日100均に行きフェルトとゼッケン用のアイロンシートを購入し、明朝体で下書きした「虫」をコツコツ刺繍し、縁取りしたアイロンシートに縫い縫い。

コリ始めたら止まらないのが虫女の性。

ずっとやってたわけではないけど、編んではほどいたり、考えたり、切ったり縫ったり、計6時間ほどかかったでしょうか。

こんなんなりました
ほんとは虫のモチーフ編みでもつけたかったけど
流石に疲れてギブアップ。
ボタニカルな仕上がりに。

まぁ、インスタのストーリーズにアップするだけだし、これだけやればいいでしょう。

と、2日前にこれをストーリーズに載せて、「今回も頑張ったわ。誰のために何のために私はいつもこんなことをしているのかしら。やれやれ。」と思っていたら、なんと!
虫好き歌うまお姉さんが「本当にくれるのですか」と言うではありませんか。

ほしいの?これ?
手編みの御守りだよ?
なんのご利益もないよ?むしろ怨念こもってそうだけど、いいの?

それでもほしいのだそうです。
世の中には変わった人もいるもんだ。

生き物倶楽部 部長のコニシさんはこう言い放ちました。
「もらって困るもの上位に入るけどな、御守り🤣」
私は答えました。
「確かにね。しかも完全お手製のね🤣」

そんなこんなありながらも、昨日その方への発送を済ませたのでした。

さて、ここでタイトルをもう一度。

あげる御守あれば、もらう御守あり

今日、久しぶりに出勤した私のところに、真っ先に駆けつけてくれたセンパイナース〈G〉さん。

「サガシムシさん、ほら、あなた肺が弱いって言ってたから。もー、心配で心配で。これ、受け取って頂戴」

病気平穏 御守

親に贈ることはありましたが、人から御守りをもらったのは初めてでした。
それを、御守り(らしきもの)を送った日に、自分がもらうとは。

一体なんのお告げでしょうか。

私の頭の中では、コニシさんの一言が何度もリフレインしていました。

もらって困るもの上位に入るけどな、御守り
もらって困るもの上位に入るけどな、御守り
もらって困るもの上位に入るけどな、御守りもらって困るもの上位に入るけどな、御守り
……………………

コニシ 木ノ子の御言葉

「毎日持ち歩きます」とありがたく受け取ったのですが、さて、これをどうしたものか。

色々考えました。

幸いにも、私はアノ感染症から無事復活できた。
ならばこの御守りを肌身離さず持ち歩き、皆々様の平穏と健康を祈るべきではないのか。

そこで、ハッとしました。
一つ、なんとしてでも平穏に、病気の妨害なく乗切ってもらわねばならないことがある。

2022年11月12日、13日に神奈川県伊勢原市で開かれる予定の、KONISHIKIさん40周年記念イベントです。

「状況によっては予定通り開催できるかどうか…」と漏らした彼自身は、「御守りはいらない、もらっても困る」と頑なに私の手作り御守りを拒否しました。
そんなに拒否んなくても。

なので、私はセンパイから貰ったこの御守りに(忘れなければ)毎日祈り続けたいと思います(忘れなければ)

平穏に、皆々様が健康で、11月を迎えられますように。

なんのはなしですか

御守りと祈祷に関する責任は一切負いかねますので、あしからず。

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