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🟡皆既月食と"展示の構造"~11月8日は皆既月食+天王星食~【D-004】

2022年11月8日の夜、皆既月食が起こります。
この月食は、晴れていれば日本全国どこからでも観ることができます。
私たちは、この「皆既月食」を直接、自分の目で観ることができますから、「展示」として考えることもできるはずです。

※国立天文台の紹介動画です。(1分5秒)

月食中の月の位置(国立天文台)
月食のしくみ(国立天文台)

月は、18時9分から欠け始め、
19時16分に月が地球の影に完全に隠れる「皆既食」となります。
皆既となった月は、まったく見えなくなるのではなく「赤銅色(しゃくどういろ)」と呼ばれる、赤黒い色に見えます。
皆既食は20時42分に終わり、月は少しずつ地球の影から抜けて、21時49分には部分食が終わります。

さらに、今回の月食は、とても珍しい月食なのです。
月食の最中に、月が天王星を隠す「天王星食」(惑星食の一つ)が起こります。肉眼でも見えなくはないとのことですが、双眼鏡や望遠鏡があれば観察できるようです。
ちなみに、日本で皆既月食中に「惑星食」が起こるのは、本能寺の変の2年前にあたる1580年(天正8年) 7月26日の「土星食」以来、442年ぶりのことなんだそうです。

🟦「皆既月食+天王星食」にみる「展示の構造」
17時半頃、満月を見るために外に出ました。
黄色味の強い大きな満月でした。
月が欠けていくところ、皆既となり赤銅色になるところもとても美しかった。
その後、YouTubeのライブ配信で、天王星が月に隠れていく姿を観ていました。

天王星食 潜入の直前

🟡「展示」としての価値
「創造とは組み合わせ」という観点で「皆既月食+天王星食」をみると、
太陽、地球、月、天王星の組み合わせであることに気づきます。
それも、
太陽、地球、月、天王星が一直線上に位置するという組み合わせです。

しかし、
実際に見えているのは、月と天王星だけで、太陽と地球は見えていません。
ですが、
見えない太陽と地球も、構造(つながりや関係性)として見えています。

🟡もう一つの組み合わせ
太陽、地球、月、天王星の組み合わせだけで、展示としての価値が生まれるわけではありません。
つまり、
「皆既月食+天王星食」という事象だけでは、展示としての価値は生まれないのです。
それは、
YouTubeライブ配信のチャットで、視聴してしる人たちのコメントを見ているとわかります。
感謝の気持ちやさまざまな願いがたくさん書き込まれています。
展示としての価値を生む組み合わせ、
そこに欠かすことができないのは、
「見ている私たち一人ひとり」だということに気づくはずです。


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