まず私は発達障害に区分される「アスペルガー症候群(ASD)」「ADHD」と、それに伴って発病した二次障害の「双極性障害Ⅰ型(躁うつ病)」があります。
前者は先天的なもの(=病気ではない)、後者は精神疾患(=病気)です。
今日はこの特徴について紹介してみようと思います。
なお、私は医療従事者ではありませんので、もしかしたら誤っている部分があるかもしれません。
一当事者目線としての発信であることを、心に留めていただけますと幸いです。
アスペルガー症候群とは
最近では「アスペルガー症候群」という言葉が単独で使われることは少なくなりました。
というのも、非常に似た症状に「自閉症」「広汎制発達障害」があるからです。
なので近年はこれら3つを合わせて「ASD(自閉スペクトラム症)」と呼ばれています。
ASDの主な症状は下記のとおり。
ASDと一言でいっても、程度や特徴は十人十色です。なので私は従来の呼び方である「アスペルガー症候群」のほうが、自分をより的確に表現していると思い、使い続けています。
アスペルガー症候群の主な症状は下記のとおり。
まさに私です。
特に「興味や活動の偏り」が著しいことは、私と交流のある方であればピンとくるのではないかと思います。
ADHDとは
こちらは近年よく耳にするようになったのではないかと思います。
ADHDの主な症状は下記のとおり。
たしかに書いてあるのはその通りなんですが、ADHDという言葉が社会に出始めて最も強く感じることは、このいわゆる「落ち着きのなさ」は行動ではなく脳内で起きていて、その結果アウトプットとして行動に出ている、と私は思っています。
なので私は常に頭の中が騒がしく、色んな種類の睡眠薬を合わせて服用しています。そうじゃないととてもじゃないけど眠れません。脳内サーカスが止まらないからです。
また以前別の記事でも紹介しましたが、ADHDの改善薬というものは存在します。ただしこの騒がしさを無理やり抑えつける行為だと思っているので、私にはとても苦しかったです。脳内がひとりぼっちで、なんのやる気も起きない感じになりました。
双極性障害とは
以前は「躁うつ病」として呼ばれていました。
うつ病とは異なり、気分の高揚と落ち込みを繰り返します。
そしてその頻度、振れ幅によりⅠ型とⅡ型に分かれます。
私はⅠ型です。どっちがひどいとかそういうわけではなく、どんな特徴が強いかで分けられている気がします。
双極性障害の主な症状は下記のとおり。
双極性障害「Ⅰ型」と「Ⅱ型」の違い
長いしそんなに重要ではないので、興味のある方・不安な方はお時間ある時に読んでみてください。
参考程度に載せておきます。
なんとなく私がⅠ型であることが伝われば幸いです。
注意いただきたいのは、どっちが軽いとかそういう話ではないという点です。
本人にとってはどっちも辛いです。
なぜ発達障害だと精神疾患を発症しやすいのか
これは完全に私の考察ですが、端的に言えば「生きづらい」からです。
「生きづらい」なんて言うと発達障害の有無に関わらずあることなのでうまく表現できないですが、「頑張る」「頑張れない」の間に「頑張ればできるけどめちゃくちゃ疲弊してしまう」がある感じです。
だから、やればできるんです。やればできるけど、やったらそのぶん自分が壊れやすくなります。
ここが難しいし、他人に理解されづらいポイントです。
私の場合だと、月・水・金はめちゃくちゃ頑張れます。だから2日分のアウトプットを出します。
その代わり火・木は最低限の仕事をして、前日の仕事にミスがなかったか確認するぐらいに留めています。
毎日8割くらいで頑張る、みたいな調整ができません。
0か100かという生き方です。
だからテレワークやフレックス制度など、新しい働き方にだいぶ救われています。
そしてこれが多くの企業に導入されることを願っています。
伝えたいこと
・「努力不足」ではないこと
・「親の育て方の問題」ではないこと
・「精神が弱い」わけではないこと
など、従来持たれていた悪いイメージが払拭されれば幸いです。
また一言で発達障害と言っても、どの要素が強いかで全く特徴は異なります。
発達障害者同士を比べても、何の意味もありません。
健常者同士を比べても、みんな違うのと同じです。
一見程度が軽そうに見えても、実はだいぶ頑張ってたりするので、「本当に発達障害があるの?」なんて言われると、ものすごーーく傷つきます。
あまり日本では知られていませんが、発達障害は「完治はしないけど改善はできる」ものなのです。
その努力を見えないところでうまくやりくりしながら、みんな生きていると思います。
これもまた健常者と一緒ですね。
発達障害があっても、自分の輝ける場所を見つければ、圧倒的なパワーを発揮できます。
少しでもみんながお互いを分かり合い、手を取り合える世界になりますように💫
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