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てめえの花を咲かせろや

いきなり口が悪くてすみません。
タイトルは矢沢あい先生の『NANA』より。

今日の記事はタイトルだけに留まらず、全体的に口が悪いです。
きっと気分を害される方がいると思います。
いつも純粋に応援してくださっている方々には申し訳ないですが、今日だけは性格の悪い私を許してやってください。



発達障害でなにが悪い

私はアスペルガー症候群、ADHDの診断を受けている。
たしかにこれまでの人生で、色んな方、特に家族に関しては本当に迷惑をかけた。しかしそれは私自身が自分の特性を知り、理解するまでの話である。
なぜそう言い切れるのか、それは自分と向き合い対処法を見つけたから。

これまでは「変わってるね」と言われたり、いじめられたりしたこともあった。
でもいまでは「障害があるとは思えない」と言われる。それはそれでどうなんだろうと思いつつも、以前の生活に比べたらずいぶんマシ。

気がついたら宇宙飛行士選抜用に作ったTwitterアカウントのフォロワーが増えていた。
そして世の中には色んな人がいるもので、ご丁寧に「あなたは発達障害があるので、どんなに勉強しても宇宙飛行士にはなれませんよ。時間の無駄なので勉強やめたらどうですか。」と教えてくださった方がいた。

これまでも石を投げられるようなことはよくあったが、発達障害について言われたことにはカチンときた。
私だけでなく、同じ特性を持つ全ての方に対して失礼だと思った。
今まで黙って石を浴び続けてきたけれど、今日は筆をとることにした。

あなたが可哀想な目で見ている私に構う時間があるのなら、あなたの人生をもっと豊かにしてはどうでしょうか。

そして恐れ入りますが、あなたの親切心にわずかながら応えられるよう、あなたの知らない発達障害について僭越ながら述べさせていただきます。


日本の治療は遅れている

Twitterで自分の特性をカミングアウトしてから、同じ特性を持つ子の親御さんからよく相談を受けるようになった。

「なんの薬を飲んでいますか」

日本の精神科・心療内科ではコンサータやストラテラ、インチュニブといった薬がよく処方される。
たしかに薬を飲むと衝動性が抑えられる。でも、完治はしない。なぜなら発達障害は病気ではないから。

私もしばらくの間ストラテラを服用していたことがある。合わなくて数ヶ月でやめた。自分が自分でなくなる感じがした。
ADHDの特徴として、落ち着きがない・不注意などが挙げられる。他者から見ればそれはときにイライラの対象となり、危害を加えることもあるだろう。薬を飲んで一見落ち着いているように見えるのであれば、周りにとっては平和なのかもしれない。自分の過去にも心当たりがあるから、そこは理解しているつもりだ。

しかし私にとっての多動・衝動は脳内で起きていることが圧倒的に多い。脳が騒がしい結果、アウトプットとして行動に出てしまうのだと考えている。
ただこのアウトプットは決して悪いものだけではないと個人的には思っている。

たとえばブレストをするとき。
案が人より多く出せる。多角的な物の見方ができると思っている。固定概念にとらわれない柔軟な発想、斬新で奇抜だけれど周りを驚かせるような、キラキラしたアイディアが頭の中からとめどなく溢れてくる。

もちろん賛否両論ある。受け入れてくれる環境もそうでない環境もある。そして現状残念ながら後者が圧倒的に多い。
私は環境に恵まれたと言われればそれまでだが、一応きちんと社会で働けるよう努力はした。発達障害だと被害者面したいわけではないので、そこはご理解いただけると幸いだ。というか私は別に被害者だなんて思っていない。ただ周りと肩を並べるためにやれることはやれるだけやった。それは伝えたい。


海外の治療方法

発達障害の人間が上手く生きていくためにはどうすればいいか。周りに自分を受け入れろなんておこがましいことは言えない。ググってみる。日本語だとネガティブな記事がどんどん出てくる。しかし英語で検索するとポジティブな記事が多い。"gifted"と呼ばれることさえある。今の日本語では訳しようのない言葉だと思う。

薬をやめた私はまず、運動療法からはじめた。
発達障害とはどうやら脳を含め身体の左右のバランスが悪いらしい。だから異常に得意な科目があったりする。そして多くの場合、運動神経が悪い。私も例に洩れず体育で留年しそうになったほどである。

海外の記事を調べていくうちに出会った運動療法。
私はとくに下記の本をよく読み実行した。これに加えて毎日朝夕1時間ずつのヨガは欠かさない。定期的にマッサージや整体へ行き、身体のバランスを整えている。

運動療法の参考本



あとは食事療法。これは正直効いているかあまりわからない。でも取り入れたほうがずいぶん楽に生きやすくなったから、今でも続けている。

食事療法の参考本

この2つの療法を最初に知った時は、正直あんまり信じていなかった。けれども結果的に薬を飲むよりうんと効いた。とても生きやすくなったし、感情のコントロールもできるようになった。そしてなにより自分に自信が持てるようになった。

私は医者ではないから実際どうなのかは知らない。だけれどそれにより改善されたという事実を提供することはできる。


伝えたいこと

まず、発達障害というだけで厄介者扱いしたり、逆に腫れ物に触れるようなこともしてほしくない。これは本当に単なるわがままだけど、私自身がいま強く思うこと。

海外の起業家やタレントは、発達障害であることをカミングアウトしながら活躍している方々が多くいる。
日本では発達障害の認知度がやっと上がってきた程度。早く追いついて、「ただのちょっとした個性」くらいに思ってもらえる日を待っている。
最近母から「新しい世界を作るのは、いつだってあなたのような人だよ」と言われた。親バカ子バカかもしれないが、めちゃくちゃ嬉しかった。この母の元に生まれて幸せだ。

そのために私ができる第一歩として、宇宙飛行士になりたい。
活躍できる世界があることを知ってほしい。
自分の夢や目標を叶えるために、発達障害であることが足枷になんてならないことを証明したい。
実際NASAでは発達障害の特性を持つ宇宙飛行士がいると聞いたことがある。

発達障害だからと言って、自分の夢を諦めなければいけないような人生はつまらない。
というか自分の人生を自分らしく生きることに、発達障害であるかどうかなんて関係ない。本人がどれだけ真摯に向き合えるか、ただそれだけ。
悲観するには早すぎる。泣いていいのはやれることをすべてやったときだけだと思っている。


発達障害とともに、楽しい人生送ろうぜ!
他の人とはちがう自分をとことん遊び尽くそう!


お目汚し大変失礼いたしました。
誰になんと言われようと、これからも思う存分宇宙飛行士を目指して頑張らせていただきます。
私の中のまっすぐな芽が、大輪の花を咲かせるまで。

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