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論文・文献紹介

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博物館学にかかわる論文や文献、資料などを紹介しています。
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2021年9月の記事一覧

文化の価値とは―ロバート・ヒューイソン『文化資本-クリエイティブ・ブリテンの盛衰…

文化遺産宝くじ基金(HLF)が、投資したプロジェクトの評価方法を分析させたところ、作業チー…

futabatakei28
3年前

展ログ、あるいは博ログ ーロバート・ヒューイソン『文化資本-クリエイティブ・ブリ…

来館者数という数での評価以外にどのような評価があり得るのであろうか。 これを考えるときに…

futabatakei28
3年前

學藝員がみつからない―青空文庫から

引き続き、學藝員を探しておりまして。 海外事例の紹介で「學藝員(キュレーター)」というの…

futabatakei28
3年前

ミュージアムグッズは何が売れるのか?―「平成29年度新宿区区民意識調査」

引き続き「平成29年度新宿区区民意識調査」をみてみると、ミュージアムグッズに関しても調査が…

futabatakei28
3年前

學藝員をさがせ!―棚橋源太郎「博物館學藝員の重要性」

學藝員、學藝官、學藝委員などなかなか名称が定まらなかった日本のCurator。 棚橋源太郎さん…

futabatakei28
3年前

学の展示っすか?物の展示っすか?ー前田不二三「學の展覧會か物の展覧會か」

展示ってどっちっすかね? ってことを考えた人があったのですね。 前田不二三さんです。 東京…

futabatakei28
3年前
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図書館教育の特色 池田菊左衛門 編『圖書館博物館育英奨學事業史跡名勝天然記念物視察概要』

 博物館教育の特色ってなんだろう。  「モノがあるから」とか「学芸員がいるから」とか「博物館だから」というのは絶対的な博物館教育だと思う。  学校教育のなかにいると相対的に博物館教育をみることになる。 「教える内容が決まっていない」とか「教えた内容を習熟したかどうかの評価がない」とか。  相対化する相手(この場合は学校)が変われば、博物館とはここが違うってポイントも変わってくるはずで。  それは大正13年当時の図書館教育の特色を述べるために、相対化して書かれた学校教育

評価のつくり方と余裕 ーロバート・ヒューイソン『文化資本―クリエイティブ・ブリテ…

 私は学習塾で教えていたとき、「評価」の取り方を教わったことがある。  いわゆる授業アン…

futabatakei28
3年前

社会教育施設は何を求められているのか?   ー「令和元年度新宿区区民意識調査」

 新宿歌舞伎町で図書館利用に関する街頭アンケートの結果がありますよ、 と聞いて、探してい…

futabatakei28
3年前

デパート・百貨店に対する嫉妬心 ー鶴田総一郎「博物館学総論」/佐竹義輔「博物館学…

 博物館学の本なぞをパラパラめくっていると、デパートや百貨店に対する嫉妬心、羨望がみられ…

futabatakei28
3年前

博物館の4つの機能ver.昭和4 ー博物館事業促進會「郷土博物館の建設」

 ご存じでしょうか。  現在、博物館法では「資料を収集し、保管(育成を含む。以下同じ。)…

futabatakei28
3年前

望まない、対象化できない、新しい公衆 ーThe New Audience programme 1998-2003

 1997年、イギリスでは内閣府に社会的排除部が設置される。  1998年には、『英国を一つに-…

futabatakei28
3年前

芸術の価値をめぐる討論 ー2006年イギリスのアーツ・カウンシルの調査

 2006年、イギリスのアーツ・カウンシルは「アーツ・ディベート」を開始する。  多様な社会…

futabatakei28
3年前

「社会的排除」と「多様性」の意味は? ーロバート・ヒューイソン 『文化資本-クリエイティブ・ブリテンの盛衰-』

定義づけが困難だから、社会的包摂とか多様性とかいう言葉でむにゃっと包むんだ。 でもやっぱり、政策を実行する側、博物館側の論理だと思う。