nose nana

writer | photographer based in Kobe

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マガジン

  • つらつら

    かけがえのない感情の保存.

  • 鑑賞記録.

    観た映画やドラマの記録.

最近の記事

私たちのお金は社会を変えるパワーだ

宮沢賢治がこう説いたのは、今から約100年前のこと。 「自分だけが幸せになっても、皆が幸せでなければ、本質的に幸せだとは言えない。」というこの考えは、ときを経て今、じわじわと世界に広がりつつあります。 ________________________________ わけのわからないウイルスによって、世界と大きな距離ができてしまってからもう3年目。(いい加減にしてくれ〜!) 私は日々こんな本を読みながら、海の向こう、アメリカの動向を覗き、より良い未来の姿を想像しています

    • あーちゃんにもらった人生のミッション

      「ごはん出来たで。」 深い海の中、かすかに届くあーちゃんの声。頭の中でその言葉を何度か反復してみるけれど、また深い海に溺れてしまう。 「起きや!ごはん出来たで。」 今度は急に耳元で大きな声がして、パッと目を覚ます。ぼやけた視界に映り込んだあーちゃんがもう一度言う。「ごはん、出来たで。」 学校から帰ってくると、緊張がとき解れるのか、決まって睡魔に襲われた私は、夜ごはんまで少しだけと言って、いつもリビングのソファでお昼寝(夕寝と言うのだろうか)をしていた。 眠りに落ちるまで

      • 好きな人から恋人に、恋人から元恋人に、そして今は私の目標になった人の話

        今日はとてもパーソナルなことを綴ってみようと思う。どんな話かというと、そう、タイトル通り恋バナです。去年恋をした話。そして失恋をした話。でも今、ちゃんと前を向いて歩いている話。 書こうか否かとても迷ったけれど、未来の私が過去の私を振り返って「よく頑張ったね。」って言えるように。挫けそうになったとき、この文章を読んで、「また頑張ろう!」って立ち上がれるように。「こんな時もあったな、、」って目を細めて笑えるように。今の気持ちをちゃんと残しておこうと思う。 __________

        有料
        300
        • “私だけの”感覚を見つけるということ

          「日々の生活の中で一日中SNSを見ない日があるという人は、一体どのくらいいるんだろう?」会社へ向かう電車の中、スマホの画面とにらめっこしている沢山の人たちを見つめながら、ふとそんなことを考えていました。 様々な情報やトレンドを瞬時に知れたり、普通に生きていたら決して知り合うことのなかった人たちと関わり合いを持てたり…改めてめちゃくちゃ素晴らしいツールだなぁと思う一方で、私たちの感受性を鈍らせてしまうものもまた、SNSだと思うのです。 誰かの写真を見たり、何かに対する誰かの

        私たちのお金は社会を変えるパワーだ

        マガジン

        • つらつら
          3本
        • 鑑賞記録.
          3本

        記事

          誰もひとりぼっちにさせない社会

          大災害。それは目に見える傷だけでなく 目に見えない心の傷をも残してゆく。 1995年1月17日。阪神・淡路大震災。 日本ではまだ PTSD(心的外傷後ストレス障害)が 広く認知されていなかった時代。 震災によって心に傷を負った人々に 優しく寄り添い続けた人がいた。 精神科医の安克昌さん。 彼自身も神戸で被災をしながら 震災直後から亡くなる直前まで被災した人々の 心のケアに奔走し 日本におけるPTSD研究の 先駆者となった安さん。 彼の生涯を描いたドラマ

          誰もひとりぼっちにさせない社会

          パラサイト 半地下の家族

          よく言う「頭を鈍器で殴られた」みたいな 衝撃があって 今もまだどの言葉にも 当てはまらない感情がぐるぐるとしています…。 (ネタはバラさないけど ここから少し描写の話が入ります。何も知りたくない人は読まないでね。) 豪邸から自分たちの住む家へ どこまでも どこまでも階段を下っていったあの嵐の夜。 足元を見れば大量の雨水が ひたすらに同じ 方向へ流れ落ちてゆく。 どうやったって這い上がれない 救いのない 家族を表わしたあの描写の巧みさに脱帽するのと同時に涙が止まらなかっ

          パラサイト 半地下の家族

          Jojo Rabbit

          公開初日に観に行く映画は何本目だろう。 金曜日。「疲れたなぁ。今日はもう帰ろう。」 と家の方へ向かう足にブレーキをかけて 映画館へ行ったのは まぎれもなく正解だった。 この映画を観ているたった2時間のあいだに 私の持ちうる全ての感情が姿を現した。 もう大洪水。 第二次世界大戦下のドイツ。 靴紐もまだ自分で結ぶことのできない10歳の 少年ジョジョはナチスの全体主義的なムードに 完全に感化され ヒトラーに心酔している。 しかし 反ナチ主義の母がこっそり匿っていた ユダヤ人

          Jojo Rabbit