見出し画像

10月は「水戸黄門」からスタート

やっと秋を感じるようになりました。
今月もよろしくお願いいたします。

10月もいろいろと楽しもうと計画中です。

歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」、鷹之資さんの自主公演「翔之會」、猿弥さん青虎さんが出演する「ドンデンガエシEXPO」、そして立川立飛歌舞伎。時間が取れれば大衆演劇も挟んでいきたいと考えています。

それぞれのことはゆっくりお話するとして。。

今日は歌舞伎座初日でした!おめでとうございます。幕が開くことは当たり前ではありません。だから特に初日は嬉しいです。

さっそく夜の部に行ってきました。。が、仕事の都合で「双蝶々曲輪日記 角力場」を観ることができませんでした。巳之助さんのボンボンが観たかったな。。。

17:30すぎに木挽町広場に到着しました。お弁当を買おうと「やぐら」に行くと全て半額になっていました。ありがたや~!初日だからお赤飯にしてみました。

二つ目の「菊」には間に合いました。長唄舞踊です。’菊の精’たちの踊り。季節にぴったりで癒されます。最近、メキメキと成長し、存在感が増し増しの男寅さん虎之介くん玉太郎くん歌之助くんが元禄風の拵えで踊ります。

立役二人、女方二人。それぞれどちらなのかお楽しみに。4名ともに両方ができる皆様だと思っているので、おーそうきたの!と楽しかったです。

次に、錦之助さん雀右衛門さんの元禄の拵え姿がかっこいい!錦之助さんはキラキラですよ(笑)素敵すぎます。

短い時間でしたが、角力場と水戸黄門の間でふっと息が抜ける良い時間だったと思う。

その後に35分の幕間です。お弁当タイム。眺めがいい三階で食べるお弁当が最高に美味しかったです。

さて、夜の部キリは「水戸黄門」

48年ぶりの上演だそう。その時はあくまでも歌舞伎版。テレビとは違った感じだったようです。上演時間が想像を遥か超えた1時間55分。私の体は大丈夫か?と心配でしたが、良い意味でライトなお芝居だったので全く平気でした。

彌十郎さんの特別ポスター

私の母が時代劇好きでした。水戸黄門は欠かさず見ていた覚えがあり、自然と私も見て育ちました。時代劇が好きになったのはその影響だと思っています。母が生きていたら一緒に観たかったです。

まだ初日ですし、もう一回観に行こう!と確定したのでネタバレはしません。私的ポイントをお話したいので聞いてください。

お芝居のラスト。想定外に泣きました。彌十郎さんの黄門様が優しくてあたたかくて。独特のユーモアがあり、愛に溢れていました。無性に旅に出たくなりました。いろんな人々とふれ合う旅。そして、無性に「うどん」が食べたくなる(笑)みんな、美味しそうに食べるのですよ。

「讃岐漫遊篇」と外題についているとおり讃岐のお話。このチームで讃岐うどんのCM依頼がきてほしいくらいです。

助さん格さんがまた最高なのです!福之助さん歌之助くん祭りではないですか。「新・水滸伝」。。というか、澤瀉屋の芝居で二人を観てきた私にはたまらなく嬉しかった。

黄門様の後ろに控える二人のビジュアルの美しさ。わざとだと思うのですが、同じ姿勢で立っているのです。双子みたいに。これは兄弟がなせる技かも。

今回は、福之助くんが二枚目、歌之助くんが三枚目キャラ。水滸伝と逆にきたのも面白い。もちろん化粧も全然違うし、澤瀉屋と芝居していない時の二人が新鮮で(笑)

大詰の立廻りは二人の見せ場。水滸伝とはひと味もふた味も違う立廻りに魅せられました。でも。。途中で歌之助くんが「林冲か!」という登場の仕方をしたので驚いてしまった。隼人さんを近くで見ていただけのことはあります。かっこよかった。水滸伝ファンの皆様、お見逃しなく。

新悟さんのちょっと変わった女子キャラも素敵。美人で眼福。彌十郎さんとガッツリ芝居が久しぶりに見られて嬉しかったです。新悟さん率いる’うどん屋チーム’がほっこりします。

女将の魁春さん、職人の宗之助さん、家を出ている新悟さんの弟の虎之介くん。テレビドラマの雰囲気なのですよ。

中盤から、話がどんどん展開が「the水戸黄門」の雰囲気になってきて盛り上がります。ドラマ世代がツボな場面では同じ人がいつも笑っていて面白かった。でもドラマをそのままということではないので、やはりこれも「歌舞伎版」だと思いました。

歌昇さんの登場からはよりドラマティックになり、亀鶴さんの悪役が最高!、虎之介くんはのっけからお客の心を掴み、男寅くんはひたすら一途でかわいかったです。

片岡亀蔵さん吉之丞さん廣太郎さん國矢さん。。全員が上手いなぁと隅から隅まで見応えあります。


テレビドラマと同じ勧善懲悪だけど、それだけでは終わらない。想い合って生きる優しさ、おおらかさ。幸せな余韻がありました。

ラスト、彌十郎さん福之助さん歌之助さんの笑顔が心に残りました。また会いたいなと思う。


月の後半にもう一度観たいです。
芝居が進化するはず。

水戸黄門を知らない人も楽しめますよ。
知る知らないでツボが違うだけです。

また、イヤホンガイドを聞きました。解説少な目ですが、以前の歌舞伎版やテレビドラマのこと、黄門様の生い立ちや親子関係などの説明があり助かりました。芝居の前の幕間から聞いていると面白いです。参考までに。


aya


この記事が参加している募集

舞台感想

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?