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第十二回 春風亭いっ休勉強会

秋の深まりを感じます。

二カ月に一度行われる春風亭いっ休くんの勉強会に行ってきました。いっ休くんは来月から「二ツ目」に昇進が決まっているので今回が「前座」としてラストの勉強会。

本人いわく「何もなければ」と(笑)

私は一年前からほぼ勉強会を観てきました。でも寄席ではまだ彼を観たことがありません。なぜなら彼が一之輔師匠の弟子になる前の知り合いで、落語ファンというより、いっ休くんの人柄が好きで足を運んでいるからです。

最近、一之輔さんやベテランの落語さんも聞きに行くことができました。寄席も初体験できました。

私は歌舞伎がライフワークです。歌舞伎と落語は密接な関係でもあるので、彼がきっかけで楽しみ方が広がりつつあります。

いっ休くんも歌舞伎を観る方。今回の勉強会では「木ノ下歌舞伎」の勧進帳を観てきた話をしてくれました。それに触発され!?ついさっき完成したという新作落語は、キノカブは反映されていなかった(笑)。でも勧進帳自体をいっ休くんテイストで現代人のそこにはめる!?という奇想天外な発想は、キノカブを観た時の驚きに似たものがありました。

二カ月に一つ新作を披露するのは本当に感心する。時間が無くて思い付きだとしても、何かを感じ続けるとか、洞察力とか、日々のインプットがものを言うと想像します。聞く側にとっては勉強会のお楽しみの一つであるので今後も続けてほしいです。

私は落語に明るくないのでネタがどうとか話せないけど、この1年間の彼を見てきて思うのです。見た目も芸も貫禄がついてきたなと。高座に上がり芸を重ね、師匠のもとで勉強し、人生経験を重ね。。昇進を前にするとこんなにも高座の雰囲気が変わるのだとじわじわきました。

もちろん変わらない彼のキャラは大好きで、愛すべきキモカワキャラというか。。。これは最大の賛辞です!笑顔とか、驚いた表情とか、ツボなのですよね。

(左)いっ休くん (右)三遊亭二之吉さん

来月、二ツ目になったらどうなるのか興味があります。着物も変わるそうです。

猿之助さんが四代目を襲名した時、本人は「自分自身は何も変わらない」と言っていました。落語の昇進と歌舞伎の襲名は違いますが、環境が変わっていくのは似ているのかと思う。いっ休くんが「二ツ目」という器をどう満たしていくのか楽しみです。


来月は浅草演芸ホールの上席 昼の部で昇進のお披露目があります。12時半前の出番と言ってたかな。。時間を作って行きたいです。

会場の出口で少し会話をしました。私が歌舞伎ファンと知っているので、今月歌舞伎座の天竺徳兵衛を観に行きたいと話してくれました。そういうさりげない気遣いが嬉しい。いつかお芝居の話をしてみたいです。

落ち着いたら勉強会を再開してくれるそう。
それも楽しみにしています。

昇進、おめでとうございます。


aya



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