マガジンのカバー画像

Beneath theProducts of the Ape

12
楽曲を通して辿る、Corneliusのヒストリー。
運営しているクリエイター

#渋谷系

Diamond Bossa -Works of Cornelius 009-

Diamond Bossa -Works of Cornelius 009-

1993年9月1日、シングル『太陽は僕の敵(The Sun Is My Enemy)』でCorneliusはデビューを果たした。つづいて今回取り上げるのは、そのデビュー・シングルのカップリング曲である。

Brazilian Jazz同時代のUKシーンの動きに敏感だった小山田が、この頃にとくに関心を持っていた音のひとつがアシッド・ジャズである。デビューに先立ちMo' Music名義で発表した「In

もっとみる
Cleopatra 2001 -Works of Cornelius 007-

Cleopatra 2001 -Works of Cornelius 007-

1993年が明けてもしばらくは、小山田の主な活動はプロデュース業だった。

3月にはBridgeの2作品『A Meeting on the Disk』(Trattoria Menu 10)『Spring Hill Fair』(Menu 11)がリリースされた。以前にも触れた通り、小山田は楽曲提供はしておらず、ここではバンドを取り仕切ってまとめる役目が中心だったようだ。ある程度のディレクションはした

もっとみる
Mike Alway's Diary -Works of Cornelius 006-

Mike Alway's Diary -Works of Cornelius 006-

1992年末の小山田関連リリースを締めくくるのは、1992年12月21日にCrue-Lから発表されたカヒミ・カリィのEP『Mike Alway's Diary』である。
ここまでのカヒミの作品はコンピレーションへの参加楽曲のみであったため、単独では本作がデビュー作ということになる。

Debut EP『BLOW-UP』から始まったCrue-Lレーベルの作品は、これで3枚目となった。ちなみに2作目は

もっとみる