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学校法人武蔵野大学創立100周年記念事業「世界の幸せをカタチにする。」論文・作文・詩コンクールのプロジェクトリーダーへ想いを取材!

みなさん、こんにちは!武蔵野大学学生広報チームの和田とタネモリです。今回は、現在募集中の『学校法人武蔵野大学創立100周年記念事業「世界の幸せをカタチにする。」論文・作文・詩コンクール』について、プロジェクトリーダーである村松 陸雄教授にインタビューをしてきました。今回のコンクールのポイントや教授の考える幸せなどコンクールについてたくさん取材してきましたので、1問1答形式でご紹介します。

【プロジェクトリーダーの紹介】

村松 陸雄教授 
武蔵野大学 工学部 サステナビリティ学科/環境システム教授・教務部長
研究領域:環境心理学、行動科学、未来の学び

【論文・作文・詩コンクールについて】

武蔵野大学創立100周年を記念して、論文・作文・詩の3部門で「幸せ」をテーマに作品を募集中です。募集期間は2024年1月9日(火)まででしたが、論文のみ2月16日(金)までなのでまだ間に合います!
今回の記事を読んで興味が出た方は、ぜひご参加ください。

【特設サイト 論文・作文・詩コンクール】 


「世界の幸せを考えて変える人」に期待

――コンクールを主催した経緯を教えてください。
創立100周年という節目のタイミングに在学している学生、生徒のみなさんが参加できるイベントとして、コンクールを企画しました。
ご存じのとおり、本学のブランドステートメントは「世界の幸せをカタチにする。」であり、所属学科の学びを通して「世界の幸せ」を日々考えていると存じます。みなさまの頭の中にある考えやアイデアを、言葉により「見える化」していただければと思います。

――コンクールの魅力や特徴を教えてください。
テーマに向き合うことで「世界の幸せとは何か?」「世界の幸せのために自分自身でできることは何か?」を考え抜く機会が得られることは、コンクールの魅力の一つです。また、今回、優秀な論文を作品集としてまとめる予定です。完成した作品集を読むことで、世界を幸せにするために、様々な専門領域からのアプローチがあることを知ることは貴重な学びの機会になるはずです。執筆していただいた論文や作文を皆さんのそれぞれの「Happiness Creator」宣言文としていただき、今後の人生において「世界が幸せになるように、私たちで変える!」ことを実践するきっかけとなれば、望外の喜びです。

――どんな人に応募してもらいたいですか?
全国の小学生から大学生、大学院生に気軽に応募していただけると嬉しいです。「論文」という言葉を耳にするだけで、身構えてしまうかもしれませんが、心配ご無用です。自信を持って考えたことをまとめて、論文のカタチにまとまることに挑戦してほしいですね。先ほど、自分が考えていることを言葉にすることが大事とお話しましたが、まずはやってみる。参加することに意義があると思います。

――応募してくれた学生に期待することは?
今回のコンクールで成功体験を積んで、自分に自信を持った学生が増えたら嬉しいですね。何かをやりきって得られた高揚感や、達成できた経験というものは、今後の人生で必ずプラスになります。本学の学生の場合は、ものすごく能力が高いのに、「能ある鷹は爪を隠す」的に、控えめで遠慮がちな人が多い印象があります。それはそれで良い面もありますが、ちょっと残念な気もしております。学校教育の場に、やればできるという確認できる機会を意図的につくるようにして、学生が活躍の舞台を増やしていきたいです。

 運営側も「幸せとは?」に向き合う日々

――運営して大変なことを教えてください。
「幸せ」をテーマにした作品を評価するわけですから、審査がとても難しいです。芸術的な作品の中にはそれぞれの想いが強いので、優劣をつけて評価するのはおこがましいかもしれません。でも、もちろんしっかりと作品と向き合っていきたいと思っています。また、論文については、応募期間の締め切りを2024年1月9日(火)から2月16日(金)まで延長しました。ぜひこの記事を読まれた方も応募を検討してもらいたいですね。

――運営して良かったことはありましたか?
大学の先生や中学校・高等学校の先生、事務局を担当する職員の方々と運営していますが、100周年の節目に学校法人全体の教員や職員が集まって、職種を超えて今後どうあるべきか考えたことは、非常に有意義な機会になりました。私たちも「幸せ」に向き合っています。

自分だけ幸せではなく、みんなが幸せである

――村松先生の考える「幸せの概念」とは何でしょうか?
幸せって難しいですよね・・・ポジティブ心理学という分野では「幸せだから成功する」という考え方があります。一般的には、狭義の成功(例えば、出世やお金持ちになること等)の先に幸せがあると考えがちです。しかしながら、ポジティブ心理学の調査によれば、年収が2倍になるからといって、心理的な幸せが2倍になるわけではないことが示されております。もちろん、生きていくためにはある程度のお金は必要であることは自明ですが、より幸せになるためには、お金や物質的な豊かさよりも、別の要因が重要因子として効いてくることが明らかにされています。
 
具体的には、みずからの利益を犠牲にして他人を助ける行動(利他的行動)をとると、他者から感謝されることで、利他的行動を取った人が結果的に幸せを感じることができます。このような、個々人の幸せの連鎖が社会全体に広がっていくことで、結果として世界中の人が、身体的、精神的に健康な状態であるだけでなく、社会的、経済的に良好で満たされている状態(ウェルビーイング)となる、つまり、真の意味で「成功」することになるのです。
 
私は大学に教員として奉職しておりますので、教育者として最も大切にしたいことは、授業等で関係する学生がどうすれば幸せになることができるかを常に問い続けることです。学生には、身近に接する人々の幸せだけでなく、一見、自分とは関係ない人々の幸せも自分事として考えることができる想像力をもってもらいたいと思っています。
 
ウクライナやパレスチナの戦争も遠くの国で起きている出来事として、ニュースで事実を認知しても自分事にはなかなかならないですよね。武力ではなく問題を解決するには、どのような行動を起こすべきか。社会を幸せにするには何が必要なのか。社会を変えていくには、自分と複数の他者が因果関係として成り立っていることから色々と考えてみて欲しいですね。ニュースの内容を自分事にすると実はどこかで繋がっているということもあります。自分に引き寄せて考えていくのが大切だと感じています。
 
ただ、自分だけの幸せを考えていたら、誰も幸せになりません。自分以外の人も幸せである状態を幸せというならば、社会や地球が100年と言わず、自分自身は生きていない近未来である、200年も300年も続いていくことが生み出したい幸せです。まさにこれがサステナビリティ学科に所属する教員の「世界の幸せをカタチにする。」ということですね。

取材を終えて ~学生広報チームの感想~

今回の取材を通して、武蔵野大学全体が創立100周年を盛り上げるために、たくさんの職員の方、先生方が関わって学生や学外に向けて発信する場を作っていることを理解できました。世界に目を向けると戦争が起きていて、武力では生み出せない幸せとは何か考えることがあります。その第一歩は、言葉にしてみることだと実感しました。世界の幸せをカタチにするために、貴方は何を文章に残しますか。この記事を読んで応募するきっかけになると嬉しいです。
また、村松先生にインタビューする中で「ポジティブ心理学」の内容も印象に残りました。従来は「成功するから幸せ」と考えられていましたが、ポジティブ心理学では「幸せだから成功する」という言葉があり、大変興味を持つ内容でした。コロナ禍の大学生活を過ごした私たちは、自分の幸せを見失い、目先のことに囚われていたかもしれません。卒業まで残り一年、進路を模索しながら自分のやり残していることを達成していきたいと思います。
 

最後に

◾学生広報チーム タネモリより
今回、私は100周年記念アワードに引き続き2回目の取材でしたが、主催者がコンクールにかける想いや文章で想いを伝えるコンクールの魅力について多くを学ぶことができ、大変貴重な経験となりました。コンクールにどのような応募が来るのか、結果が楽しみです。
 
◾学生広報チーム 和田より
初めての取材で緊張しましたが、コロナ禍で入学した私が知らなかった武蔵野大学の魅力を見つける事ができました。コロナ禍で活動制限が多く、このような取材の機会をいただき、貴重な経験になりました。ありがとうございました。
 

取材時の様子

※学年、肩書は取材当時(2023年12月)のものです

経済学科3年 タネモリ グレース
人間科学科3年 和田 愛美


【学生広報チームについて】
学生広報チームは2023年9月に活動を開始しました。創立100周年事業プロジェクトの取材を行い、武蔵野大学だけでなく、学校法人武蔵野大学の中学校や高等学校の学生や地域の方々にも武蔵野大学や100周年事業の魅力を発信できるように今後も活動していきます。
 
 

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