武蔵野大学創立100周年記念「世界の幸せをカタチにする。」論文・作文・詩コンクール表彰式・祝賀会の様子
みなさん、こんにちは! 武蔵野大学広報チームの三枝と松澤です。今回は、『学校法人武蔵野大学創立100周年記念事業「世界の幸せをカタチにする。」論文・作文・詩コンクール』の表彰式を取材してきました。表彰式の様子だけでなく、受賞された方からのコメントもいただいたのでご紹介します!
「世界の幸せをカタチにする。」論文・作文・詩コンクールとは?
「世界の幸せをカタチにする。」論文・作文・詩コンクールは、『「世界の幸せをカタチにする。」ため、私たちにできること』を共通テーマとして作品を募集したコンクールです。学校法人武蔵野大学の建学の精神である四弘誓願(しぐぜいがん/ほとけのねがい)「生きとし生けるものが幸せになるために」という理想に向けた活動の一環として開催されました。規模や成果の有無を問わず、世界の幸せをカタチにするための提案や実践例を募集し、どのようにすればより幸せな世界を作れるのかを考えることを目的としています。
コンクールは論文・作文・詩の三つの部門で作品が募集されました。論文部門は大学生・大学院生、作文部門は中学生・高校生、詩部門は小学生・一般を対象に、令和5年7月3日~令和6年1月9日(論文のみ2月16日まで延長)の応募期間で合計2,105作品もの応募があったそうです。
表彰式の様子
論文部門、作文部門(中学生の部)、作文部門(高校生の部)、詩部門(小学生の部)、詩部門(一般の部)の5つの部から最優秀賞各1名、優秀賞各2名と、加えて審査員特別賞に作文部門(中学生の部)から5名、作文部門(高校生の部)から4名が選出され、計24名が6月2日に武蔵野大学有明キャンパスにて行われたコンクールの表彰式で表彰されました。(表彰者の一覧は以下のURLよりご覧いただけます。
表彰式当日、武蔵野大学有明キャンパスの会場には緊張している様子の学生や親子で表彰を楽しみに待っている生徒、落ち着いた様子で座っている一般の方など多くの人が集まり、室内は華やかな雰囲気に満ちていました。西本照真学長による祝辞で表彰式が始まると、会場の雰囲気が引き締まったように感じられました。西本学長は自身の感動した思いを伝え、受賞者は真摯に耳を傾けていました。その後、西本学長より受賞者一人ひとりに賞状が授与されました。賞状を授与された後、受賞者が感謝の言葉や受賞の喜びなど素直な気持ちを語っている様子が印象的でした。小学生から社会人までの幅広い世代の表彰が終わると記念撮影が行われました。
表彰式の後は立食形式の祝賀会となり、表彰式と比べ和やかな雰囲気で行われました。受賞者は各々ご家族と共に表彰式を振り返り、互いに自身の幸せについての思いをざっくばらんに語っていました。一人ひとりにそれぞれの幸せというものがあり、それを大切にしていることが伝わってきました。祝賀会は家族と喜びを分かち合っている様子が印象的で、温かく感動にあふれる空間でした。
西本 照真学長からのコメント
西本学長は「幸せとは何か、そしてその幸せをカタチにするためにはどうすればよいのかを、自分だけでなく周りの人と一緒に考えることが大切です。今回のコンクールの応募作品を読み、その多様な視点や発想に感動しました」と話していました。そして「世界の幸せを形にする中心にいるのは皆さんだと思った」と強調し、それぞれの作品から感じ取ったメッセージに深く共感していました。
さらに、「幸せは一人の力で生まれるものではなく、老若男女問わず、作り上げていくものです」と述べ、世界の幸せを実現するためには、一丸となって取り組む必要があると話していました。
プロジェクトリーダー 村松 陸雄教授(工学部 サステナビリティ学科 教授)からのコメント
村松先生は今回の論文コンクールについて、それぞれの幸せについて考えることは「貴重な機会」とし、「人同士のつながりがあってこそ社会が成り立つと改めて感じた」と話していました。また、参加作品のそれぞれが個性豊かで興味深かったと評し、中でも特に小学生の作品については、普段、幼い子どもと接する機会が少ない村松先生にとって、子どもならではの発想に驚かされることが多かったようです。今後について、村松先生はこのようなコンクールを学内にとどまらず、他大学とも連携して実施していきたいと話していました。また、ご自身がサステナビリティ学科の教授であることから「授業を通じてサステナビリティを実践し、世界の幸せをカタチにする活動を広めることで、社会の課題解決につながるヒントを探求していきたい」という思いを語られていました。村松先生はユーモアを交えながら話をされる方で、話に引き込まれ時間が一瞬のように感じられました。
最優秀賞 受賞者からのコメント
表彰式の終了後、最優秀賞の受賞者から一言ずつコメントをいただきました。詳しくは、受賞者インタビューを別の記事でご紹介します!
【論文部門】
最優秀賞 山田 実優さん
作品:「年少者日本語支援における外部支援者としての心構え~現状と実践から子どもたちの幸せを考える~」
今回のコンクールで入賞した作品は、大学の卒業論文のテーマとして取り組んだ内容でもあったとのこと。山田さんは、子どもたちが勉強しやすい環境を作りたいという強い思いを持ち、ゼミの先生に勧められてコンクールに応募したそうです。受賞の知らせは、入社したばかりの会社の研修中に聞いて非常に驚いたと述べていました。現在、山田さんは金融系の資格取得に向けて勉強に励んでおり、今回の受賞で得た賞金は試験の受験費などに充てる予定だそうです。
【作文部門(中学生の部)】
最優秀賞 梶原 悠生さん
作品:「小耳症の自分ができること」
作文コンクールが開催される前、学校の課題として平和について考える機会があったそうです。その時に学んだことがきっかけで、今回のコンクールにも興味を持ったとのこと。梶原さんは、「一から考えた世界の平和の形が作文コンクールで評価されて嬉しかった」と話していました。
【作文部門(高校生の部)】
最優秀賞 佐伯 理奈さん
作品:「幸せの青い空」
将来、障害者支援の仕事をしたいという思いから、作文コンクールの内容に興味を持ち応募を決めたそうです。佐伯さんは、「100周年という節目にこのようなコンクールで受賞することができて嬉しい」と話していました。
【詩部門(小学生の部)】
最優秀賞 関 葉澄さん
作品:「おすそわけ」
小学校で配られたプリントを通じてコンクールの存在を知り、課題ではなかったものの、挑戦してみようと思ったそうです。受賞については嬉しかったものの、表彰式では少し緊張したと話していました。
【詩部門(一般の部)】
最優秀賞 桐生 莉緒さん
作品:「八十億本の蝋燭」
詩コンクールの公募を偶然見つけたため、応募を決めたそうです。受賞を知った時は嬉しかったと話していました。
取材を終えて
論文・作文・詩コンクールの表彰式に参加させていただき、自分よりも年下の小・中・高生がそれぞれの幸せについて考え、さらにはその幸せをカタチにするために取り組んでいることがあることに衝撃を受けました。コメントをもらう際に受賞者の方々と少しお話をさせていただきましたが、どの方も今目の前にある問題をどうにかして良い方向に進めたいという意識がひしひしと伝わってきました。
僕自身も受賞者の思いや行動に感化され、それぞれの思いの詰まった「幸せ」について深く知りたいと思うようになりました。今後、私たち学生広報チームが受賞の皆さんにインタビューをしていく予定なので、記事を通してその思いを広く伝えていきたいと考えています!(松澤)
“「世界の幸せをカタチにする。」ため、私たちができること”という同じテーマの中でも、それぞれの作品に個性があったことが印象的でした。このコンクールをきっかけに「世界の幸せをカタチにする」ためできることについて考え、実現させるための取り組みが広がってほしいと思います。皆さんも「世界の幸せ」について考えてみてはいかがでしょうか。(三枝)
※学年、肩書は取材当時(2024年6月)のものです
経営学科 2年 松澤 秀成
日本文学文化学科 3年 三枝 愛子
【学生広報チームについて】
学生広報チームは2023年9月に活動を開始しました。創立100周年事業プロジェクトの取材を行い、武蔵野大学だけでなく、学校法人武蔵野大学の中学校や高等学校の生徒や地域の方々にも武蔵野大学や100周年事業の魅力を発信できるように今後も活動していきます。