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教育におけるLGBTQ

それでは次に、教育におけるLGBTQの諸課題について言及していきたいとおもいます。

現状

まず、LGBTQとはいったいどういうものなのでしょうか。LGBTQとは、女性が好きな女性を指すLesbianの「L」、男性が好きな男性を指すGayの「G」、両性に恋愛感情を持つBisexualの「B」、そして性的不和(体の性と心の性が異なる)Transgenderの「T」に加え、自分の性が分からないQuestionningの「Q」からなる人々を指します。こういった人々は、性の悩みを誰にも打ち明けられなかったり、打ち明けてもそれがきっかけでいじめられることもあります。また、驚くことに、世界にはLGBTQの方々は約900万人いると言われています。こちらのグラフをご覧ください。いじめや暴力を受けたことがあるLGBTの学生の数、そして自殺念慮を抱いたことのあるトランスジェンダーの学生の数は過半数以上です。これはれっきとした,教育における課題の一つと言えます。

取り組み

それでは、現在学校で行われている、LGBTQの人々への配慮には、どのようなものがあるでしょうか。文部科学省によれば、一例として、水泳の授業において上半身が隠れる水着の着用を認める(戸籍上男性)、運動部活において自認する性別に関わる活動の参加を認める(戸籍上女性だが、男子バスケットボール部に入る)等の対策があります。(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000047512.html)また自治体の活動では、東京都世田谷区では、区の職員にLGBTQ教育を行うことを義務づけ、毎週LGBTQに関する電話相談を実施しています。(https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/fukushi/003/009/d00181737.html#:~:text=%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9B%AE%E6%A8%99,%EF%BC%85%E4%BB%A5%E4%B8%8A%E6%B8%9B%E5%B0%91%E3%81%95%E3%81%9B%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

私たちにできること

それでは、身近なことから私たちにできることを考えてみましょう。もし、自分の親友がそのことについて悩んでいたらどうでしょうか。LGBTQ、つまり性的マイノリティ課題で悩んでいる人はとても不安定です。そういう人を支えるためには、まずその人の支援者、よき理解者になることが大切です。よき理解者となるためには、性的マイノリティについて正しい知識をつけ、自分が安心して相談できる人であることを相手に伝えることが大切です。話を聞いてくれるだけで、その人は精神的にとても楽になるので、自殺リスク、自傷リスクを減らすことができます。

最後に

皆さんは、友達やクラスメートに向かって、「ホモ」だとか、「オカマ」だとか、つい言ってしまったことはありませんか。自分では冗談のつもりで言っても、性的マイノリティの方々にとっては、心に深い傷を負う要因になってしまうかもしれません。そういう人たちの、敵ではなく、味方、よき相談役となってあげてください。それだけで、救われる命があります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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