Kenya 15 -ヴィクトリア湖を渡る-
ケニア、タンザニア、ウガンダを跨ぐアフリカ一大きな湖、ヴィクトリア湖の中をフェリーでゆらり対岸の村へ渡る。
地図を見るまでこんなにでかい湖だって知らなかった！
いつもは青くて綺麗らしい湖は、長雨の影響で茶色く濁っていて、船の熱気なのか、湖のせいなのか、えらくムンムンして暑苦しい。
ドンは昨夜宿主エノックの姉ちゃんと明け方まで喋ってて、猛烈眠い！と、また寝始めた。
船に乗ると、なんだか自分が壮大な旅をしてる気分になれるのは何故なんだろう。（たった３０分足らずで到着することをこの時まだ知らない）
船上でかまってくれそうな人もいなさそうだし、ほげーっと湖に浮かぶボートや鳥を眺めてると、子供が一人、ずっとこちらを見てるのに気づいた。
話しかけるとすぐ逃げてしまい、また扉越しに顔を覗かせてる。
こうして対岸の港に着いた頃、何故かドンは車内で正装に着替えてて、こんなに暑いのに僕はなんだか悪寒が始まってしまうのだった。
真っ黒い煙を吹き出しながら進むフェリー。
この辺りは海中に大きな岩がゴロゴロあるので、かなり遠回りしながら航海するらしい。
早速寝始めるドン、足の裏だけ見るとアフリカ人に見えないんだね。
ちらちらと目が合う女の子。
降り側になんかちょーだい！のポーズにメロメロになった。
（何も持ってなかったのが本当残念。ケニアでは常にちょっとしたお菓子なんかを持っておくとこういう時もっと楽しくなる事を知った）
空気のように撮りたいのだけど、アジア人はなにせ目立つ。
赤ん坊と目が合ったまま離せなくなるのを、お母ちゃんは爆笑してて、こっちまで笑ってしまった。
約１時間後、僕らの車は対岸の港に降り立ったのだった。
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