最後の賭け、とにかく死ぬ気でやろうと決めた1試合

こんにちは、武蔵です。先日YouTubeの試合のリベンジャーズ対グランスーマの主審を担当しました。

その時の試合前と試合中と映像配信されてからのお話をしたいと思います。


鬱状態で自信喪失してしまった2年間

実は私プライベートで嫌な事があり、自分自身を否定するようになってしまう日々が続いてたんです。正直何をやっても上手くいかず、それが原因で審判もモチベーションは下がってしまい、審判からも離れようとしてました。とはいってもお手伝いでは審判したり、腕を落とさないために千葉県の強豪校(全国にも出場したことのある高校)の練習試合を使って審判をしていました。

審判から離れて、フットサル選手としての活動がメインになってきました、それは今でも変わりませんが。


とにかく、そのプライベートでの出来事は自分にとって人格を否定されたような感覚になってしまっていたんです。まるで犯罪者のように、そして後ろ指から刺されるように周りが敵に感じて自分の事を味方してくれる人や自分の思ってる事を否定して正してこようとする人が大半でした。

でも、感情ってそう変わらないのにどうして?と納得がいかず、周りからも否定されていくと同時に私自身も自分を否定する様になり、自信がだんだんとなくなっていったんです。


度重なるように・・・怪我


そして今年の6月にフットサルのTM中に右膝内側副靱帯損傷という怪我を負い、審判活動は全治3ヶ月、フットサルは全治4ヶ月の怪我を負ってしまったのです。

この怪我は私にとって、良い出来事も経験しましたが最悪な出来事の方が多くありました。

この怪我により、フットサルが出来ず審判も出来ず自分の感情コントロールが全くと言って良いほど出来ませんでした、さらに自信喪失している事からも響いてしまい、何もできない事から完全に外に出る事も出来ず、更には体調も崩す事が多くなり完全に地獄に落ちた感覚になりました。


祖父の1回忌の関係で実家へ行くことに

この実家へ帰った事がひとつ良いきっかけになりました。今まで心を休める事ができていなかったので、久しぶりに心を休める時間ができたのです。

実家近くを散歩したりしていると、時間が止まったように感じて新鮮な時間を過ごすことができました。


回復

怪我は回復し、紅白戦等で審判の調整を行ったり、ジョギングやランニングをしてコンディションを調整していました。

そして審判員としては復帰できる状態の身体になっている頃に思わぬ試合の依頼が入ってきたのです。


リベンジャーズの試合の審判の依頼


正直私は、ウィナーズやリベンジャーズは1視聴者として見てましたがウィナーズの試合を見ていて正直違和感を感じたシーンがあったのです。

それは、JFAが掲げるフェアでタフでエキサイティングなゲームをする。これが物凄く欠けていたように感じたのです。

正直、試合を見ている側としていつも思っていたのは審判をしている感じで試合をコントロールしているという事が薄く試合自体にワクワク感や選手が必死になれる要素が潰れてしまってると感じていたのです。この試合の依頼が来た時は後先考えずに受けました。そして、この試合をどのような試合にするのか?と言ったら、フェアでタフでエキサイティングな試合にする。これらを実現させるためにどのようにするのか?を考えました。

そして、ある事を心に決めました。

それは、とにかく死ぬ気でこの試合に挑む、これしかありませんでした。

ダメだったら自分に実力がないって事だからと。


改めて試合分析

まずは、リベンジャーズの試合分析から入りました。そして頭の中で自分の判定基準と照らし合わせていったのです。


するとおそらく自分の判定基準では選手はかなりエキサイトしてしまい、イライラして試合が荒れてしまう可能性がありました。ですので、自分の判定基準で試合を施行するために起きた出来事はしっかりと伝える事をまずは心がけようとしました。

そしてその次に許していいこととダメな事の線引きをきちんとしようということ、あとはYouTubeであり誰が見てるかわからないので自分のできる説得力のあるポジションに立つこと、映るという事を意識してポスチャーは物凄く気にしました。
※ポスチャーとは姿勢の事です。

ですので、スローインの時のシグナルやファールの時のシグナルは誰にもでもわかりやすく、そして主審が何を伝えたいのかを選手やベンチにだけでなく視聴者にも分かってもらえるように心がけました。 


実はこのポスチャーに関しては、かつて高校サッカー選手権の千葉県予選を担当した時に言われました。自分がどのように映っているのかを意識して審判をしなさいと言われました。ですので、こういった経験を活かそうとしました。


会場入りの目安

正直、何が起きるかわからないので集合時間よりも40分早く会場へ到着し、慣れ親しんでるサンフットの会場だったのでいつもの自分が荷物を置くところに荷物を置いて、まずはピッチインスペクションをしましたがやはり早く行って正解でした。ゴールネットがかなり破れていたのです。

それを修正するのを伝えるタイミングが撮影される前だったので、修正する事ができました。
※サンフットで練習してるwingsのスタッフの人達には、なんでいるの?と言われましたが笑


ゴールネットが破れていると何が影響するのかというと、ゴールに入ったのか?入ってないのか?の揉め事なんです。

単純に見映えが悪いからネットを修正するのではなく、そういうのを防ぐためにネットを修正する必要があるのです。

私はただ審判をしに行ったのではなく、もう既にこの時点から試合のコントロールが始まっていたのです。

試合のコントロールは依頼を受けた時点から始まります。


ウォーミングアップ開始

いつものようにタイムスケジュールを自分の頭の中で作り、ウォーミングアップを開始この日のウォーミングアップはほぼほぼ確認。

走ってみて、痛みがないのかどうかの確認から入り、いつものように身体をほぐすようにやっていきました。姿勢がしっかり作れるように、そして走りやすくするために肩甲骨のストレッチを意識しながらやっていきました。


入場〜試合開始

この試合は入場の部分で一人一人顔を映してから入場をしていくんですが、意識したのはこの試合の主審は自分なんだから主審としての顔を崩してはいけないという事だけを意識して、それ以外は本当に何も考えていませんでした。


試合内容は上のリンクをクリックしていただければ視聴できます。

試合の中でいくつかキーとなるような判定があり、ただいつものように最後の注意をする場面ではゲームをストップさせその人だけでなく、全体に今の行為は危ないですよ、という事を伝える事ができたので試合自体も変な方向に行かずにみんながサッカーに集中してくれたのだと思います。

※判定をする上で大切にする事は
・判定前
・判定する時
・判定した後

判定前にチャレンジスピードがどうだったのか?とか勢いはどうだったのか、プレーの方向はどうだったのかをしっかり見た上で判定する時の接触の度合い、判定した後は接触の度合いによるダメージ、思っていたのと違う痛み方してる、とかの判断材料になります。


試合後

試合が終わった時に感じた事はやっぱり俺はフットボールで生きていくべきだ。
という事を強く心に決めた瞬間でもあった、自分の中にあった迷いが一気に消えた瞬間でもあったのです、そしてこの試合の担当から怒涛のように試合をこなしていった1ヶ月後に高校サッカー選手権千葉県予選の本トーナメントの2回戦の主審を担当をしました。
選手権の本トーナメントの主審は自分にとって初めての経験でしたが副審や4thの時の経験を生かして、試合は無事に終わりました。


今後について

今後は審判だけでなく、フットサルの選手としても今後頑張っていき、更にはフットボールのイベント事業も始める予定です。また詳細等が決まりましたら、皆さんに告知したいと思います。文が上手くまとまらずに表現出来なくてすみませんがご視聴ありがとうございました。


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