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【コラム】伸び悩んでいる時、どうする?#3

皆さんこんにちは、MUSAKOドラム教室の茂木草馬です。
いよいよ最終話!

今回も前回の続編ということで、早速参りましょう!
(前回記事はこちら)


なんとなくやる気が出ない…

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今回は時間や練習場所はあるものの、"なんとなく練習に身が入らないというか、ズバリやる気が出ない"そんな時にどうしたらいいか、についてお話ししたいと思います。

自分自身もよくありますし、質問や悩みといった形で相談を受けることも多いので、きっと誰しもが直面する課題なんだろうと思います。

まずは考え方についてお話しします。

私の考えでは
・練習というのは必ずしもやる気を伴っていなくても構わないと思っています。

またプロとそうでない方では練習の意義も変わってきますし、
そもそも割ける時間の量も段違いです。

そしてなぜ練習するのか、というところに思いを馳せることが重要です。

これらを考えた上でやる気であったりモチベーションについて見直してみると、思っているほど重要なことではないな、と思ってもらえると思います。

練習は最低限を決めておく

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私は練習メニューを固定化することを推奨しています。
画像のようにあれもこれも、何やったらいいかわからない、優先順位もわからない、という状態は危険です。

メニューの固定化については以下の動画でご説明しておりますので、ぜひご覧になってくださいね!

さて、固定化することでやる気がある、ない関係なくこれは練習できるときはやる、というものを作ることができます。
練習しなきゃいけないのは分かってるけど何をしたらいいかわからない、という状況はやる気がない時の自分と非常に相性が悪いです。
(その状況を回避する意味でもオススメです。)
逆に言えばやる気があるときはなんだって楽しく練習することができます。

また一方でずっと同じ練習をしていたのではよくないんじゃないか、上手くならないんじゃないかと思う方も結構いらっしゃいます。

例えば2日間練習できる時があったとして、昨日はこれやったし明日は何やればいいかな、もうやんなくていいか!となることもあり得ます。
私の場合は特に本番や締め切り等に追われてない限りは毎回同じことをやって、それだけでスパッとやめます。
そこにやる気があって楽しんでいるかと言われたら、ほとんどそんなことはないのが現実…苦笑

練習のメニューを考えるのは相当な負担です。
生徒さんであれば宿題的なものがあったほうがレッスンまでの時間をどう過ごしたらいいか、より明瞭になるのでありがたいと考える方が多いです。
その宿題を自分で課し、繰り返しやることに意味が見出しやすいメニューが固定化に向いています。


割ける時間を考え直す

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私の練習時間は約1時間です。
これは本番の練習やレコーディング等の準備は含めていない時間です。
先ほどの最低限のメニューをこなす時間ですね。

なかなか学生、会社員等のお仕事でこの時間を割くのは難しいですよね。
私は生徒さんには1日5分でいいからなるべく練習をすることをオススメしています。
5分で何ができるんだ?となるかもしれませんが、
私が固定化しているメニューの一部は5分もかからず消化できます。
またその時に課題曲があれば、一回それを練習しても合わせて5分程度に収まります。

5分という数字の何が重要かというと、生活の一部にしやすい時間ということです。
これが15分、30分とかになってくると結構な負担になりますよね。
5分であれば例えばお風呂をためている間、だとか
寝る前に、とか。
あるいは朝活的に扱っても良いですね。

要は生活の中に市民権を得る的なことです。
今日はやる気もあるし時間もあるしまとめて1時間練習するぞー!!が月に1回あるよりも、やると決めて週に数回、出来れば毎日5分やっていた方が確実に上達します。

パソコンのソフトやアプリっていじるときは集中的にいじって、そのときは何と無く使い方や操作を覚えますが、1、2ヶ月触らないと物の見事に忘れています。(笑)
それなら、ってことですね。


練習の意義を考える

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ここまできて、
練習とは一体なんのためにあるのだろうか、なぜやっているのだろうか、本当に必要なのだろうか、
そんなことを考えてみてください。

私は練習は仕事にしない限りは特に必要だとは思いません。
ただ練習をしなければ仕事にも絶対になりません。

生徒さんや、趣味でドラムをやっている、という方に向けて私の方から言えるのは、長く続けられる人は練習上手な方、ということです。

日頃から練習をしている人は当然そうでない人より上手になります。
ただそれは短いスパンでは練習をしていない人のセンスや才能に隠れているケースが多いです。
これが年という単位になってくると少しずつ差ができてきます。

そして練習を積み重ねることでいろんなことを知るようになり、叩けることも増えてきます。
もちろん出来ないこともありますし、壁にも当たります。
そういう時に、諦めずに地道に続けることができるか、ここが分かれ道です。
私の経験上、本当に練習だけではどうにもならない技術は1パーセントぐらいだと思います。
ほとんどの技術は練習でカバーできます。
前回の記事でも書きましたが、できる前にやめているだけです。

続けることで小さなことかもしれませんができるようになる事が増える。
これは立派な成功体験で、個人的には何よりもモチベーションに繋がると思っています。
大きな目標は小さな成功の結晶体と考えるようにしましょう。

この積み重ね、結晶を作成していけるかどうかは、本当にその人次第です。
講師の立場で言えば、その結晶を作りやすくしてあげる。
また当人は気づいていないけれど、これは小さな成功、と教えてあげる事。
どうしても生徒さんや独学で叩いている方々は大きな目標だけに焦点が合っています。

前回記事でも書きましたが例えばダブルストロークなんかは私からしたらかなり大きな目標です。
そこができるかどうかだけで自信を評価したりモチベーションにしていると、よほどカンのいい方でない限り途中でやめてしまいます。

そうならないために、少しでも前進していると小刻みに感じる事が重要です。
それは練習をしない限りは決して感じることのできない感覚です。

このような事がわかってくると練習する意味であったり、
練習上手な方が長くドラムを続けられる理由も納得が行くのではないでしょうか。


ではこのコラムはこれでおしまいになります。
やる気と練習、上手く付き合いながら音楽ライフをお楽しみくださいね♪


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