【CGMサイト向け】noteのSEO対策の大方針を考えてみた
こんにちは、マーケターのムロヤです。インハウスでSEOをやっているので、ちょっと出遅れた感はありますが、この休日の運動がてらやってみます。
「site:https://note.mu/」を叩いてみると、インデックス数は約 665,000 件と出てきているくらい、インデックス数の大きなサイトですし、noteはCGM(ユーザー投稿型)のサイトなので、SEOの基本方針は
* * *
基本方針
①重複コンテンツを避ける
②Googleにこの記事はどういうアンサー(コンテンツの意味の空間座標的なやつ、テーマ性とも言える)になれるかを適切に伝えられるようにする
③上記をふまえ、ユーザーがSEOの知識がゼロでも、管理画面とテンプレでそういうコントロールをして、「なんかいい感じになっちゃう」を設計する
* * *
となるでしょうか。③がCGMの鬼門となります。
ここの設計ができていないと、せっかく良質なコンテンツが増えていっても、正しい評価を受けられず、トラフィックも伸びないので、要注意なポイントです。
MERYやハフィントンポストは上記の工夫で、コンテンツが増えれば増えるほどトラフィックも伸ばせるようなキレイな設計にしていたのは有名ですね。
各テンプレのHTMLや内部リンク構造はちょっと見たくらいで、細かい技術的な要件はそこまで見きれていないですが、具体的には以下のような施策を検討されると良いと思います!(どう制御するかはメディアの設計思想もよりますが)
やってみたらよさそうな施策
①重複コンテンツを避ける
ベタすぎる施策ですが、最低限、titleとdescriptionは被らないようにしたいです。
たとえば、グローバルナビの「おすすめ(https://note.mu/recommend)」を見てみると、
<title>
note ——つくる、つながる、とどける。
</title>
と、トップページとまったく同じになっているので、
<title>カテゴリ名 | note ——つくる、つながる、とどける。</title>
などにするとよいと思います。
記事ページはよさそうです。
<title>
SEOはデジタル時代の必須スキルとなるか|ムロヤ(マーケター)|note
</title>
あと、著者名がまったく同じだった場合には、著者ページはカニバルかも?と思いました。
<title>
ムロヤ(マーケター)|note
</title>
「自身のブログを一言で表すと?」みたいなキャッチコピーをアカウント登録のときに入力してもらって、それを吐き出してあげると自然に重複も避けられて、且つ検索結果で目を惹きつけるのでCTR改善にも良いかもです。例えば、
<title>
ムロヤ(マーケター) - デジタルマーケティングについて書いてます!|note
</title>
みたいな感じで。
あと、「著者名 ブログ」とかのクエリもありそうなので、「ブログ」といった対策KWをtitleタグに含めておきたいです。
②Googleにどういうアンサー(コンテンツの意味の空間座標的なやつ、テーマ性とも言える)か伝えられるようにする
他のみなさんも提案されている見出しタグ(hタグ)をしっかりつけるのはもちろん、
・関連するコンテンツへ内部リンクをつける
・ハッシュタグ同士の内部リンクの本数を調整して、ヒエラルキーをつくる
などの内部施策も施し、これは何のコンテンツなのかを伝えていきたいです。
「ハッシュタグ同士の内部リンクの本数を調整して、ヒエラルキーをつくる」をマーケティングに例えるならば、
といった感じでしょうか。MERYでいうこんな記事ページを作成して、概念の粒度を内部リンクで伝えるとよさそうです。回遊性も向上できると思います。
あと内部リンク関連では、もう少しトップページから各ハッシュタグの発リンクを増やしてあげてもいいかなと思いました。
③上記をふまえ、ユーザーがSEOの知識がゼロでも、管理画面とテンプレでそういうコントロールをして、「なんかいい感じになっちゃう」を設計する
「記事のタイトルにはなるべくKWを含めてください」といった制御は、いわゆる投稿制限にあたり、投稿者のUXにモロに影響を及ぼすので、設計思想上ではどこまでを許容範囲とするかの意思決定次第ですが、このような施策ができそうでしょうか。
・公開設定の際に、note側で選出した「カテゴリ」を入力してもらうようにして、自然とテーマ性の向上につなげる。
現在はハッシュタグを選んでもらう設計になっていますが、単一選択の属性をコンテンツにもたせることで、似たようなコンテンツとの重複防止につなげられます。ここの選択を誤ってしまうと内部リンクがパワフルなものにならないため、制御していきたいところです。(自然言語処理などで裏側で設定できればよさそう)
この③はCGMの鬼門でけっこう難しいのですが、
・マジで外したくない内容は、なるべく緩く制御して適切に入力してもらえるようにする
・投稿の制御の難易度が高いものは、裏側(重複防止のテンプレートの設計や、裏側で機械的な意味・概念抽出での美しいカタチでのデータベース登録)でやっちゃう
という、おもに二つの方法に分類されると思います。
noteのSEOはポテンシャルの宝庫
noteのSEOについては、「クローラビリティ最適化」や「インデックス最適化」など、まだまだポテンシャルを秘めていると思いますので、noteのコンテンツを検索エンジンからも多くの方に届けられるよう、応援しております!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?