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サウナ初心者フィンランド旅行記 - 3日目① 湖でサウナ

2019.11.3 (SUN)
ヘルシンキ(日本との時差 -7時間)
公衆サウナ③ 森の中のKuusijärvi Sauna(ヘルシンキ中央駅からバスで30分)

ホテルの朝食がおいしい

滞在しているラップランドホテルは朝食がおいしい。器もいちいちかっこいい。ふだん朝食をとる習慣がない夫婦だけれど、旅先ではついたくさん食べてしまう。

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朝からブラッドソーセージと、フィンランド特有のリンゴンベリージャム添えが食べられるだなんて! どうかしてる。ビーツかなにかの赤いフムスやレバーペーストもおいしい。薄い黄色の半熟卵も、サーモンのディルマリネも。あと、ヨーロッパの牛乳の多くは低温殺菌で日本のよりもはるかにうまいので、欧州行く人は絶対に飲んでほしい。

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このラップランドのシルキーなはちみつと、クセのない無塩バター(欧州は塩なしが基本)を、その場でトーストしたシンプルなパンに乗せてみる。……あ、最高。

美術館Amos Rex

さて、ヘルシンキの旅もそろそろ中盤。昼間は美術館へ。

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美術館、Amos Rex。

広場の地下はこうなってたのか。なんかもう、全てが違うなあ。

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時代がかった抽象画も、こういう壁面や空間だと新しい解釈がうまれる気がする。

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2.5次元の喫茶店って感じ。って美術館来て建物ばっかり見てら。

さて、朝も実はホテルの部屋サウナしてたんだけれど、昼もサウナへ。ヘルシンキ中央駅からバスに乗り、Kuusijärvi Saunaへ向かった。

便利なHSLチケットアプリ

ここでひとつ、旅のコツを。ヘルシンキには便利な交通系アプリがあり、これで必要なエリアの必要な期間の分だけ購入できる。ヘルシンキ市内はA、バンター空港はC。このサウナは空港と同じバンター市なのでCエリア。今回は土曜日に、4日分のA-Cチケットを買っていた。

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毎日このチケットの色は変わり、イラストもくるくる回る。乗車時にトラムやバスの運転手に見せるだけ。乗務員から直接買うより安いし、券売機で迷う必要もないからとても気楽。これで要塞島のフェリーにも、電車にも乗れる。

Cafe Kuusijärvi カフェ クーシャルヴィ(サウナ)

ヘルシンキ中央駅から、なーんにもない道を30分ほどバスで向かい、白樺だらけの森にたどり着いた。バス停から5分くらい歩くと、煙が出てる小屋が見えてくる。カフェレストランが併設しているサウナ、Cafe Kuusijärviである。

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煙もくもく。

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白樺と湖。北欧って感じの景色っちゃ景色。やや殺風景だ。

奥へ進むと、いたいた、つぎつぎに冷たい湖へと入水していくフィンランド人が。

ざぶざぶ。(TikTokのBGM、Saunaで検索したら出てきたやつ)

水は決して綺麗には見えないが、そんなこと誰も気にしていないようす。

ここには電気式サウナ室が男女の更衣室横にそれぞれ1つずつと、そこからやや離れたところに、水着着用混浴のスモークサウナ小屋が3つ。ロッカーは番号式で、鍵はなし。利用者の印には、ライブフェスみたいなリストバンドを巻く。鍵みたいにサウナ内で金属が熱くならなくていいな。

更衣室はフックだけなので、ロッカーにほとんど詰め込んでから入室。シャワーを浴び、水着に着替える。

気温5℃。水着1枚なので当然寒い。寒いので、シャワールーム隣の電気式サウナでしっかりあったまってからタオルを持って外へ。砂利が痛いので、サンダルを忘れるとつらい。

この日は日曜で、老若男女、フィンランドのサウナ好きでほどよく混んでいた。みんなわざわざ行くエリアというのもあってか、友達同士で来てる人がAllas Sea Poolよりも多く、ワイワイしている感じ。

ところでこのスモークサウナってものが何なのか、私もここに来るまで知らなかったけれど、まじで燻製の香りがたちこめているスモーキーなサウナだ。室内で薪を焚いた余熱で暖められた部屋だそうで、焚いてから間もない時間ほど温度も高く、また、灯りも電気式サウナよりぐっと暗い。そこで水着の男女が肩を寄せ合っておしゃべりしている。まるで、秘密基地に集合しているような、そんな雰囲気。

頭のてっぺんから爪先まで、スモーク臭に包まれる。この小屋はもしかしたら巨人のための燻製器で、われわれはサーモンみたいにおいしくいただかれてしまうのではないか、などと。スモークの薫りの効果ってのはよくわからなかったけれど、慣れるとだんだんクセになってくる。

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小屋の外でクールダウンしてるおっさん。冷静になって考えると、冬の森のなかで海パン1枚って、結構イカれてるビジュアルだ。

すでに外気浴で十分な寒さだと思うんだけど、せっかくフィンランドまで来たんだし、いざ、冬の湖ドボンにチャレンジ。

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すでに、この手すりがめちゃくちゃ冷たい。ああ、心臓止まったらどうしよう。(35歳のだらしない痩せ腹はあんま見ないで)

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ヒヤっ……

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ギャーーー!! 

いたーーーい!! 足がビリビリするーーー!!! 無理無理無理。

スネまででギブ。もう、何がいいんだよこんなん……。みんな楽しそうに入っちゃって、信じらんない。みんなおかしいよ。面の皮が厚すぎるよ。物理的な意味で。

とはいえ、前回Allas Sea Poolではつま先までだったから、少しずつ、着実にサウナレベルが上がってる、ということにまだ気づいていない私。覚醒までは、もう少し時間がかかる。

一方、夫はこんな感じ。

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ほかほかの蒸気があがるスモーキーな体を、

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こーやって、

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ちゃぷん。

……うそん。

「まあ、ちょっと痛いけど、でも気持ちいいよ。」

まじかあ……。

とはいえフィンランドの彼らも、決して寒くないわけではないらしい。おばちゃんとかはヒーとか言ってる。なんだ、みんな一緒なんだな。でも、私はまだ無理だ。でも、外気浴が気持ちいいからいいんだ。

まあ、遠くまで泳いでる野郎もいたけど。痛覚壊れてんじゃないの。

この後、3ヶ月くらいかけてすっかりサウナーになった今の私としては「なぜ湖入らなかったよ!!!」って思う。でもしょうがない、この時はご覧の通りの初心者で、サウナの魅力に目覚めてまだ3日目だった。それにこの湖、足がつかないのでカナヅチの私は実際やめて正解だったのかもしれない。。。


夜は、ラグジュアリー系サウナと噂の、バルト海のLöyly Saunaへ行きます。



● Cafe Kuusijärvi
[営業時間] 
電気式サウナ 毎日 9:00-20:30
スモークサウナ 毎日 13:00-20:30

[サウナ]
電気式サウナ・大人6€(男女別)
スモークサウナ・大人12€(混浴が3つ)
水着着用(男女別のサウナにおける水着着用の有無は自由っぽい空気)
ロッカーあり

電気式サウナ/セルフロウリュ
温度:85℃くらい

スモークサウナ/セルフロウリュ
温度:95℃くらい   

水風呂:なし。代わりにシャワーと湖。

[アメニティ]
バスタオルや水着を借りる場合は受付で別途4€
サウナマットは、スモーク小屋入り口に木の板がかかっているのでそれを使う。

★TIPS
移動時の砂利が痛いのでビーチサンダルは必須







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