レスってる側から見た、セックスレスの考察①

前書き

皆さんごきげんよう。
僕です。

あまり知られていない事ですが、むろ家はセックスレスです。
僕がレスっている側です。
界隈を見ていると、レスられている側のご意見は多々見られるのですが、レスっている側の意見や客観的な自己分析はほとんどない状態、もしくは、あったとしても愚痴や相手の非難に終始してしまっているものが殆どでした。

ですので、なぜセックスレスになっているかが分からないまま、一人で悩んでいる方が多いのではないでしょうか。

これから僕が書く内容は、セックスレスに陥って、自分なりの原因究明と解決策の模索を行うなかで、ひたすら自己分析を続けた結果の記述です。

ですので、レスっている側も苦しんでいるんだ!的な内容は出来るだけ省きました。

この結論を導き出すに至るまでをご想像いただき、その点をくみ取っていただければ幸いです。

本記事は男性側がレスっている状況を前提にした内容になっております。以下ご承知おきください。
また、内容については当然ながら賛否あるかと思います。
特に現在進行形で男性に拒否られており、苦しんでいる側には不愉快に感じる事もあるかと思います。
読み進められる場合は、自己責任でお願い致します。

しかしながら、本記事はレスり側である僕が抱く正直な想いでもありますし、その点を不快どうこう言われたところで、どうしようもない事実でもあります。

全ての原因がここにあるとは言いませんが、一つの回答であるとは思います。

パートナーもセックスレス解消に取り組んでくれているけど、本人も原因が分からなくて悩んでいる、何が理由かもわからず一人苦悩される。この記事が、そんな方達の一助になれば幸いです。


1.レスの原因は絶対に「わからない」

実際にレスになった時、まず話し合いの機会を持とうとされる方は多いのではないでしょうか。

残念ながら話し合いに至らない方もいらっしゃるでしょうし、話し合いが出来た方もいるでしょう。
ただ話し合いのその結果は、考えていたより実りあるものには成らなかったと思います。

問い詰めても、歯切れのいい答えは返ってこなかったのではないですか?

のらりくらりと、もっともらしい事を並べてはいるけども、本当にそれが原因とは思えない返答ではありませんでしたか?

なぜか。

実は、レスっている側も明確な理由が分からないからです。

僕の実体験ですが、話し合いの席につき妻の話を聞きながらも、ではなぜ自分はセックスする気が起きないのかが分かりませんでした。

「疲れているから」

「明日、仕事が早いから」

「体形に欲情できなくった」

表面的な理由はいくつか出てくるかと思います。

しかし、これが改善されたとして、セックスレスは確実に解消できると断言できるか?と考えたとき、自分でも「いや無理な気がする」と思いました。

強いて言うなら「なんとなく」なんです。

妻の事は愛しているし、スキンシップもあるけど「なんとなく」セックスまでする気になれない。

「疲れ」「仕事」「見た目」確かに、表面的には、原因の一つである事は確かです。

しかし、もっと根本的な原因があるように思えました。

その曖昧なレスっている側である自分自身でも分からない原因があるからこそ、相手にもそれが伝わってしまうのだと思います。

言葉にしようとしても、まったくわからない「なんとなく」の正体それは一体何であるのか?

僕がこの答えを出すまでに3年かかりました。

突然「今夜、お話があります」と言われた男性では、絶対に答えられないと思います。

次の項ではその原因の一端を掘り下げていきたいと思います。

3.最初からボタンの掛け違い

セックスの目的とは何でしょうか?

子孫を残すための行為

愛情を確かめるための行為

性欲を満たす行為

色々とあると思います。

セックスレスが問題になるのは、セックスは愛情表現の手段として大変わかりやすく、満たされるものも多く、それゆえに最高の愛情表現の手段として認識されているからではないでしょうか?

だからこそ女性は愛するパートナーにセックスを求めますし、なによりもパートナーから求められたいのだと思います。

さて、では男性はどうでしょうか。

確かに男性もセックスを最高の愛情表現と認識している方も多いと思います。

しかしながら、男性の場合、愛情表現の手段がそのライフステージによって変化していくケースがあります。

僕の場合がそうでした。

結婚を経て彼氏から夫になって、二人で暮らす準備をしていく内に、意識がガラッと変わります。

彼氏彼女間のストレートな好意で表現できていたものから、家族になってくれた女性と家庭を築き、それを維持していくことが、自分の責務であり、最大の愛情表現。

そういう意識に変化していきました。

要は、「しっかり稼いで家族を養っていく事こそが、家庭の中での自身の重要な役目であり、その役目を全うする事こそが、愛情表現の手段である」という価値観に変化します。

実は、この価値観の変化は本人も自覚がないまま変化しています。それが一番悩ましいです。

自覚がないので、今まで自分は「セックスこそ愛情表現!」と思っていたにもかかわらず、現状そこまで大事だと思えなくなっている自分に戸惑います。

なんならちゃんと仕事をして、家を、家庭を支えているのに、なぜそこを無視してセックスばかり求めてくるの?と理不尽に感じていたこともあります。

これが「なんとなく」の正体の一つです。

つまり

・結婚前から継続してセックスを愛情表現の最たるものとして重きを置く女性

・一つの家庭を維持していく事、家長として自身の「家」を養っていく事で愛情表現とするように「変化」した男性

いつの間にか、二人の間でセックスの持つ意味や優先度が全く違う状態になってしまっているのです。

この前提を理解しないで、いくら話し合いを繰り返しても、全く進展しません。

それどころか、レスっているこちら側は妻に対して負い目があり、それを常に責められていると認識する状態になります。

自分はちゃんとやってるのに、何も評価してくれない。

これ以上自分に何を求めているのか。

どうしたらちゃんと愛情を受け取ってもらえるのか。

精神状態はどんどん悪くなり、最悪の頃は、心の中で妻の悪いところをあげつらって、こんなのだからセックスしたくないんだ!と他罰的な自己弁護を繰り返していました。

その都度、良くない思考であると思い直したりもするのですが、あの頃は精神的に限界に近かったと思います。

では、どうしたら良いのか。

次の項ではそこを掘り下げていこうと思います。


4.話し合いとは相互受容

セックスレス。

特にレスられている側の女性の心情は筆舌に尽くしがたいものがあると思います。

愛情への不安

女性としての自信

自己の否定

様々な不安が毎日心を苛んでいる事と思います。

辛い事は重々承知していますが、勿論、それをそのままぶつけると喧嘩になります。

ではどうしたら良いのか。

前項で書いた通り、問題の始まりは、愛情表現の方法が違うという点です。

ここで、ちゃんと認識しておきたい事が一つ

男性の『愛情の強さは変わらない』

という事です。

女性側からすれば、自分の全てを拒否されたかのように感じると思います。

違います。

セックスという手段を択ばなくなっただけで、違う方法で愛情を伝えようとしています。

大事なのは「相手の愛情表現を理解し、受け入れる」ことです。

自分に対する愛情表現はこうじゃなきゃ嫌!とつっぱねるのではなく、違う方法で愛情を伝えてくれていたんだね。と、認めて受け入れることです。

頭の中で「セックスしない=愛情の枯渇」の図式が勝手に出来上がっていませんか?

一回、その図式を忘れてみてください。

愛情表現はセックスだけではありません。

そしてそれを理解して受け入れない限り話は進みません。

もう、男性は以前の価値感に戻れないからです。

家族を守る事がセックスよりも最優先事項です。

それは揺らぐことはありません。

出来ない事を責め続けてもどうにもなりません。

八百屋に車を売ってくれと言っても無茶な話なのと同じです。

まずは、理解し、受け入れ、認める事が必要です。

そしてこれが、話し合いの大前提です。

お互い違う方法で愛情を伝えようとして、違う価値観を持っている。

その理解が出来てやっと、じゃあこれからどうしていこうか?というスタートラインに立てるのです。




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