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デンマークから学ぶ~ニールセン朋子さんお話会~

皆さんこんにちわ!
先日、デンマークで文化翻訳家をしているニールセン朋子さんとのお話会と、味噌づくりに参加してきました!
そこで聞いたデンマークの教育観だったり、国民性が衝撃的だったんです!
それを皆さんにフィードバックできればと思います。
メモを取りながら聞いていましたが、多少事実と変わっている部分があるかもしれませんのでご了承ください。
だいぶ長文です!


ニールセン朋子さんてだれ?

二十数年前からデンマークに移住し、文化翻訳家という、単に言葉を訳すだけでは伝わらない文化などを伝えるお仕事をされています。
詳しくは↓をご覧ください

デンマークの人柄

デンマークの人はおせっかい

朋子さん曰く、デンマークの人たちはとてもおせっかいなんだそうです。
朋子さんが電車に乗っていると、観光客と思われ、
どこまでいくの?と話しかけてくれるそうで、
デンマークに住んでいることを伝えると、
なんだよ!早く言ってよ!
と肩をたたかれるそうです。(笑)
おせっかいは恥ずかしい事や、余計な事ではなく、
必要でなければそれでいいし、
やっぱり必要だったら、
ほら!やってよかったじゃん!
という感じなんだそうです。

みんな平等という考え方

デンマークでは、大人も子供も、年上・年下、嫁・姑もあまり格差なく、
意見を言い合うそうなんです!
小さい時から各々自分から意見を出して話し合う習慣があるそうです。
自分の意見が間違っていても、採用されなくても、みんなで最適解を出すことを優先するのだとか。
そういった経験を多く積んでいるので、物怖じせずお互いに意見を言い合える環境になっていくんだなと思いました。

みんなハッピーかどうか?

デンマークの人たちは、軸として
『お互いにハッピーかどうか』
を考えるそうです。
皆さんは、【交渉】と聞くとどう思い浮かべるでしょうか?
『相手からぼったくられ無いようにしよう』
『少しでも自分な有利な内容にしよう』
など、どちらかが得や損をするイメージが強いのではないでしょうか
デンマークでは、
『いかにお互いが損をしない内容にするか』
で交渉を進めるそうなんです。
デンマークの人たちがおせっかいというのにも通ずるなと思いました。
他の人が、損をしないように、と考え行動した結果
おせっかいになっているのだなと思いました。

デンマークの教育

デンマークの教育制度

・小、中学校一貫で0~9年生がある
(0年生は、学校に入る準備期間)
・思春期の時期に、ギャップイヤー(思春期の不安定な時期に自分と向き合う期間)を設けることができる
・学校に『人育ち』の専門家が必ずいる
・受験が無く、卒業試験でどこの高校、大学に行けるか決まる
・ギャップイヤーの社会活動で↑の不足点を補える
などがあるそうです!

子供たちへのフォローの手厚さ

お話を聞いているととても子供たちのフォローがしっかりしていると感じました。
環境が変わったり、思春期など精神的に不安定になりやすい時にしっかりと制度でフォローしたり、
多くの学校では、セラピードッグという、不安定になっている子をいち早く見抜いて寄り添ってくれる犬を導入したりしているのだとか。
他にもいろんなフォローする仕組みがあるそうです!
そしてこの手厚いフォローだけでなく、
おせっかいという国民性の第二のフォローする人たちがいるんです!

どうしたの?

デンマークの教育観では、しっかり子供たちにフォーカスを置いて物事を考えているなと感じました。
子供たちがケンカや泣いている時、
先生たちは走らないんだそうです。
これは、走ってしまうと子供たちが、それほど大変・重大なことをしたと
よりヒートアップしてしまうからだそうです。
なので歩いていき、かける言葉は
『どうしたの?』
最初にこれを聞いた時は、私はなんか冷たいなと感じました。
しかし、『どうしたの?』と聞くことで、
子供たちに説明をさせているんだそう
私はなるほどな!!と思いました。

もし子供が転んで泣いていたとします。
よく私たちがするのは、
走って駆け寄り、『大丈夫?』『痛かったね?』
と共感する言葉をかけてしまうのではないでしょうか?
そうすると子供は、
痛い~!とよりヒートアップしてしまったり
痛くない!と嘘をついてしますかもしれません。
デンマークの『どうしたの?』を使うと、
なぜ転んだのか
けがはどの程度なのか
自分で説明でき理解することができます。
その後に、共感してあげれば
そうすることで、自己管理能力が身についていくんです!
どちらが子供の為の『やさしさ』なのか
ハッとしました。

何でも聞いていい

子供達には、何でも聞いていい、聞いてダメなことは無いというお国柄で、
別に正解の答えを出す必要はなく、
しっかり子供に向き合って対応することが大事なんだそうです。
大人も質問が来る準備をする必要があるので、子供たちと共育(共に育つ)することができるので、大人たちにもしっかりと責任感が生まれ、
良い教育環境が作られていくのだなと思いました。

試してほしい二つのこと

もちろん元々の日本の国民性、教育観があるので、デンマークと同じことをいきなりやっても上手くいかないと思います。
ニールセン朋子さんが二つのことを試してほしいそうで

・子供の疑問を1日10分でも聴く時間を設ける
(疑問に答えられなくてもいい、向き合うことが大事)

・『どうしたの?』と聞いてみる
(説明できなければ、いろんな方向の質問をしてみたり、待ってみる)

これをすることで、子供たちがより良い成長をすることができるのではないでしょうか、
自分に子供ができた際にはこの二つをしていきたいと思いました。

あとがき

他にも、デンマークの医療や社会性などのお話もお聞きしましたが、だいぶ長くなってしまうので、教育の分野をメインにお伝えさせていただきました。
また日本に来る機会もあるそうですので、ぜひ皆さんもお話を聞いてみてください!(下に今回参加したイベントのURLを貼っておきます)
本当に人柄も良く、お話の仕方も上手で、
どんどん話に引き込まれていきます。

あ~、デンマーク行ってみたい!





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