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プロフィール #私の仕事

むらやまです。大阪でプログラムを書いたり、プログラミングの講義をしたりしています。

2020年12月の某日、自宅の寒い部屋でこのnoteを書いています。

このnoteでは私のこれまでのキャリアについてお話します。

私はWeb系のエンジニアとしてIT業界に勤めて長くなるのですが、39歳で独立して今はフリーランスとして仕事をしています。どちらかというと業界では遅咲きのフリーランスではないかなと思います。

このnoteはこれからエンジニアを目指される方や、あるいは既にエンジニアとして仕事をされている方にとって、今後のキャリアを選択していく際のヒントになれば良いなぁ、と思って書いています。

部屋が寒いです。

20代:プログラミングとの出会い

もうだいぶ前の話です。

私は20代の頃に、社会人になってからプログラミングを覚えました。それからJavaエンジニアとして開発現場で多くの仕事を経験することになります。

プログラミングを覚えたきっかけは新入社員の頃に受講した「Javaプログラミング研修」です。当時、プログラミング研修を開催していた講師の方がイチローのようなストイックでユーモアのあるかっこいい方で、こんな人になりたいなぁと、具体的なエンジニアとしての目標を持つようになります。

新人の頃はとにかく勉強の日々でした。仕事を終えてからも、背伸びして技術書を読み、IT資格の取得にあけくれ、勉強しているかお酒を飲んでいるかというシンプルな生活をして過ごします。休日も学んだ技術について会社で勉強会をしたり、飲み屋さんで夜遅くまで議論したり。優秀な先輩や同期たちのおかげでJavaの技術書を出版することもできました。

(↑もう古い本ですが、若かりし頃の思い出の1冊です)

こんなふうに書くとエンジニアとしてとても順調なスタートを切れたように見えるかもしれません。ですが大学生の頃は、学校で勉強する目的が見出だせずに留年しています。今考えれば、目的のない状況で勉強することに抵抗があったのかもしれません。

社会人になってから、自分にとってのロールモデル、目標にできる人(プログラミング研修の講師の方)に出会えたことで、エンジニアとして仕事をしていく決意が生まれ、ようやく勉強することの意味がわかってきたように感じます。プログラミングに出会って「勉強ってこんなに楽しいことなのか」と気づけたことで、大げさに言えば、人生の目的のようなものが少しずつ見え始めたように思います。

20代の後半からエンジニアとしての開発の仕事と並行して、プログラミング研修講師の仕事にも携わるようになります。おとなしい性格の自分にとっては「人前に立って話す」仕事はどうなんだろう、、という不安もありましたが、自分の憧れていた講師の方に少しでも近づくべく講師業にもチャレンジすることになります。

実際に講師として登壇してみると意外なことに気づきました。普段から本を読んだり、同僚と居酒屋で話したりしていたことが講師の仕事に活かされるのです。受講生らに話したいこと、伝えたいメッセージが次々と頭の中に浮かびます。本を読んだり、人の話を聴いたり、また開発現場や勉強会を通じて得た経験が講師業にもフィードバックされている。それに気づけたことで、良い意味で仕事とプライベートの境界がなくなって、気持ちが楽になったように感じます。

30代:プログラミングと新規事業づくり

30代になると自分たちで事業を起こそうという気持ちが強くなります。その背景には自分の年齢や役職が上がったこともありますがリーマンショックの影響も大きいです。この頃から、会社が安定して長く勤めることができるようにと、自分たちの事業について改めて考えるようになります。私自身もこの頃からプログラミング教育という分野に軸足を置くようになります。

今、振り返れば、自分たちで「プログラミング教育」という事業を運営するにはどうしたらいいか、を考えることが30代のミッションだったように感じます。その当時、リーンスタートアップという考え方を知り「顧客」や「課題」「MVP」といった考え方について学び始めます。プログラミングは強力なツールではありますが、それよりも先に、解決すべき課題の設定が大事であることに気づきます。

新規事業の構築は試行錯誤に数年かかりました。その中には企画からリリースに至らずに頓挫してしまったプロジェクトもありました。自分が面白いと感じたアイデアであっても、プロジェクトが走り続ける中で周囲からの共感が得られなければ、モチベーションは萎んでいくことも学びました。そのような経験もあり、年をとるにつれて一生懸命頑張っている人を見ると涙もろくなったような気がします。

それでもようやく1つの新規事業が形になり始め、自分たちで企画した研修サービスを運営できるようになりました。学習カリキュラムやEラーニングシステム、マーケティングや営業方法についても改善を続けたことで、初年度は数名だった受講者数も年を重ねるごとに増加していきます。現在もこの研修サービスは続いており、多くのIT企業の方々にプログラミング研修を受講して頂けるようになりました。自分にとってはとても思い入れのある仕事の一つです。

他にもパートナー企業の起業家育成事業とプログラミング教育でコラボさせて頂いたり、ディープラーニングをはじめとしたAIの研修サービスの立ち上げたり。システム開発の経験も活かして、自分たちの開発したEラーニングサービスでリモート研修を企画するなど、プログラミング教育事業について多くの経験を積むことができました。

そして2018年。30代最後の歳に会社を辞めて独立することを決意します。独立する理由は一つではありませんが、仕事やプライベートを通じて多くの起業家の方に知り合えたことや、Webの発展、WORK SHIFTやLIFE SHIFTのような書籍から将来の働き方を考えたことが大きいです。40代で新たなチャレンジに取り組むにはどうしたらよいかと考えた結果、フリーランスとして仕事を始めるようになります。

40代:一人ひとりに寄り添った教育サービスづくり

40代になってからも開発の仕事も続けながら、プログラミング教育について考え、試行錯誤する日々が続いています。私がプログラミング教育を通じて達成したいことは、生徒一人ひとりの状況に寄り添った教育サービスを構築することです。

これまでの講師経験の中で、20人〜30人程度の生徒の前に登壇して、プログラミングの講義を進めるという経験を何度も重ねてきました。いわゆる学校型の一斉授業です。このような一斉授業形式は、教える側にとっては効率が良いのですが学ぶ側にとってはそうとも言えません。

教室の中には学習速度の速い人もいればそうでない人もいます。学習の進捗に差が生まれると中にはストレスを感じる方も出てきます。そのような個性の違う生徒一人ひとりに対して、従来の一斉授業のような画一的な教え方で講義を進めることに疑問を感じています。

教育の現場にもっとITを導入することで、このような画一的な教え方から解放されて、もっと生徒一人ひとりに寄り添った個人に最適化された学習ができるのはないか、と考えています。

2019年に独立してからは、以前の勤め先からも案件を頂きながら、少しずつ仕事の活動の幅を広げています。もともとは法人向けの仕事が大半だったのですが、独立してからはUdemyやストリートアカデミーなどのプラットフォームを活用して、個人向けのプログラミング教育にもチャレンジしています。

UdemyではPHPの基礎講座を配信しています。リリースして1年と少しになります。おかげさまでコツコツ売れているようです。Udemyのような「動画で学ぶ体験」は、私の目指す個人に寄り添った学習の中でも重要なテーマです。Udemyは定期的にセールが行われていますので、興味のある方は、お安くなっているときにでも手に取ってもらえると嬉しいです。

↑こちらはストアカで開催しているプログラミングの個別レッスンです。Zoomにつないでゆっくりとマンツーマンで、プログラミングについて学んでいくことができます。ストアカで大事にしているのは「対話」の部分です。私の思う理想の教育の姿は、先生と生徒が1対1で対話することです。対話においては、生徒の置かれている状況を理解して声に耳を傾け、適切なフィードバックをできるように心掛けています。簡単ではないですけも。

生徒が「動画で学ぶ」ことで一斉授業から先生を開放し、先生と生徒との「対話」の部分に時間を使うことが、これからの教育のあるべき姿だと考えています。このようなスタイルは反転学習反転授業などとも呼ばれます。

作成したプログラミング教材

他にもこれまでに作成してきたプログラミング学習用のドキュメントをWebサイト上でも閲覧できるようにしています。

現時点ではPHPの教材ばかりですが、今後はフロントエンドやデータサイエンスの分野も充実させていこうと考えています。独学できるようにシンプルな教材をつくることを心がけているので、これからプログラミングを学ばれる方にとって、何か少しでも役に立てば良いなぁと思っています。

それから先日、プログラミングが速くなるタイピングアプリ Type-Fire もリリースしています。

こちらもまだ試作品のような状態で機能は乏しいですが、プログラミング未経験者にとって、タイピングしながらプログラミングの用語に慣れてもらうことをコンセプトにしています。良かったらいまた一度遊んでもらえると嬉しいです。

まとめ

40代でフリーランスとして独立してから、いくつかの新しいことに取り組めてはいますが、まだまだ点と点がつながっていない状態で、自分の思い描いているイメージにはほど遠いのが現状です。これからも焦らず地道にアイデアを形にしていこうと思います。

さいごに、こんなふうにこれまでの活動をnoteに書いてみるといろいろ発見があって面白いです。恥ずかしい気持ちも少しありますが、自分のキャリアを客観的に振り返ることができました。なので次はnoteの前のあなたのお話も読んでみたいです笑 noteをきっかけにして Twitterでもnoteでもいろんな方とつながっていけると嬉しいです。

最後までお読み頂きありがとうございました。



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