見出し画像

言葉と縁を紡ぐ経営

2023年も、残り僅かとなりましたね。
2023年の残りの日も、いい日となりますように!

さて、最近、税理士合格から今までの道のりを振り返る機会がありました。
苦しい時期もありましたが、気づけばいいお客様や仲間に囲まれていました。
今日は「縁」をテーマに、今までの経営を振り返ってみたいと思います。


1,ひとつめの縁

税理士試験の最後の科目に合格したのが2014年。
もともと合格したら独立しようと思っていたのですが、いざ受かってみると不安でいっぱいでした。

「受かったはいいけど、どうやって生きていこう…。独立して、自分はどうなっていくんだろう…?」

おまけに私は、幼少期から人づきあいがずっと苦手。
当時も、人に会うのが怖いと思ってしまっていたんです。
このままの状態で独立してもきっとうまくいかないんだろうな…そう思っていたとき、価値観の変わる出来事がありました。

2015年4月29日。日付まで覚えています。
「この人に会ってみたら何か変わるかもしれない」と思っていた方のコンサルティングを受けにいったのです。
これが私の経営人生の、一つ目の良い縁でした。

コンサルティングの冒頭で、税理士として独立したいということ、独立後の方針を話しました。
その後、そのコンサルタントはこう仰ったんです。

「そこからじゃないよ、経営は。まず人に会いなさい。福岡に住んでる人を4人紹介しますから。」

この時の私の心の中はこんな感じでした。
「知らない人に会うなんて無理…!でも、このコンサルティングを受けるのに15万円かけたし、絶対会わないとなぁ…。」

そんな損得勘定が働き、勇気を出してその4人に会いにいきました。

はじめに会ったのは女性社長で、とにかく圧倒されるようなオーラでした。
世の中にはこんな人もいらっしゃるんだ。そんな感想を持ったのを覚えています。

その後会った3人もとても魅力的な経営者で、多くの学びや刺激を受けました。
・日々の動きをよりよく変化させることを追求されている方
・年下の自分に対してとても謙虚に丁寧に接してくださる方
・とにかく変化を追い求めて自己探求をし続けている方

「人に会うのが怖い」「経営者はみんな怖い」そんな価値観がひっくり返った瞬間でした。

このときの経営者の方たちとの出会いは私のターニングポイントです。

この後は2017年の独立まで、色々な交流会に顔を出したり、自分で交流会を開いたり、人の輪を広げていくようになりました。

2,どん底時代

2017年の創業直前に、ひとつめの仕事が舞い込みました。
内容は、確定申告の単発の依頼。
無事申告が終わり、申告書をお客様に郵送しました。

しかし、そのあとお客様との連絡が取れなくなり…。
創業は、まさかの損害からのスタートでした。

その後少しずつ仕事が増えてきていたものの、2018年には資金ショートぎりぎりに。
2019年までの期間は自分の中で「どん底の時代」と呼んでいるほどです。

当時は何とかしてお客様を増やそうと、低価格で受注していました。だからこそ、中には『質の良くない』お客様もいたんです。

面談をすっぽかされたり、連絡しても返信がなかなかもらえなかったり。
ひどい場合だと平気で顧問料の滞納をするお客様も…。

資金も尽きかけ、安さが理由で発注いただいているお客様との関係性に悩み続けた創業当初。

「これはまずい…」
そう思い、当時から良くしてくださっていた顧問先の15社に顧問料のベースアップをお願いして回りました。
快く上げてくださった顧問先ばかりで、本当にいい縁に助けていただきました。

毎月の売上は合計10万円ほどアップ。ここから明るい兆しが見え始めました。

3,縁がつながりだしたとき

2020年になって、少しずつ、受注や紹介が増え始めました。

流入元は、交流会などで少しずつ積み上げてきた人脈からです。創業時から積み上げ続けた「人とのご縁」が、ようやく結果に繋がったのです。

3年も前に会った人からもご連絡をいただけた理由は、メルマガの毎日配信や、ブログ投稿、Facebookでの投稿でした。実は、これらは創業時からずっと続けてきたこと。

理念やスタッフの教育をテーマに、自分の想いや考えを発信し続けていたのがようやく実を結びました。

そして同時期に、「安さ」で売っていた顧問契約の価格を、適正価格に設定しました。

自分の想いに共感し、信頼してくれた方からの紹介や受注。「安さ」で売っていたときから「共感」「信頼」で選んでいただけるようになったことは、大きな変化でした。

さらに2021年7月、嬉しいきっかけの入社がありました。

元エンジニアながら、弊所の理念に共感して入社したスタッフがいたんです。

彼は、Udemyで私の講座を受講してくれた後、お客様向けに発信しているメルマガにも登録。時々感想を送ってくれていました。

そしてあるとき、メルマガで採用開始の記事を出してみたら、応募してきてくれたのです。応募理由はメルマガで発信していた弊所の理念や経営に共感したから。

想いで人の縁がつながった。それがとても嬉しかったのを覚えています。

自分が発信した考えに共感し、自分のことを信頼して集まってきてくれたお客様やスタッフ。

共感するだけではなく、実際に行動を起こして共鳴してくれた方たちのおかげで、今はとても幸せに経営ができています。

4,いい縁に恵まれるには

税理士試験に合格してから約8年、谷あり谷あり谷あり小さな山あり谷あり小高い山あり、本当に色々ありました。

でも、総じて言えるのはいい縁に恵まれてきたということ。

・右も左も分からない私に、とりあえず会ってみろと経営者を紹介してくれたコンサルタント
・苦しい時期に顧問料アップを快諾してくれた顧問先の皆さん
・自分の考えに共感をしてくれ、仕事を任せてくれたり、お知り合いを紹介してくれた方々
・理念に共感をしてくれて入社してくれたスタッフのみんな

ここに書き出したらキリがありません。

そんな私が考える、いい縁を紡ぐポイントは、
【まずは人に会うこと、自分の考えを発信してみること、共鳴してくれる人を仲間にしていくこと】。

きっと、これでいい縁のサイクルは回ります。

これからも、人に会って、自分の信念を伝え続けることを大切にしていきたい。
そして、共鳴してくれるお客様や仲間とともに、仕事をしていきたいと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?