【経営の多角化】における一長一短
おはようございます。
【起業準備中から起業5年目までの経営ドクター】
税理士の村田佑樹です。
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■先日、
顧問のお客様とのご面談の中で、
今後の経営の展開についての
お話をさせていただきました。
私と同時期に創業されたお客様であり、
その業績も順調に推移し、
近々法人成りを検討されている
というところ。
税務上、
どういった形で法人成りをするか
ということにも
お話が進んでいったのですが、
今日はそのことではなく、
今後の経営の方策について、
お互いの考えを交わしあった
という時間になりました。
今日はそんなことから
お話を続けていくことにいたします。
■今回
ご面談をさせていただいたお客様は、
とある小売業を営んでおり、
それと並行して、
その技術を生かしたサービス業も
営んでいらっしゃいます。
…遠回しな言い方で申し訳ないですが、
詳しく話すと
個人が特定されてしまいますので、
オブラートにお話をさせていただきます…
今回の新型コロナウィルスの影響により、
やはり小売の方は大打撃を受けている
という状況。
しかしながら、
もう一方のサービス業については、
このコロナ禍にもかかわらず、
むしろそのサービスの内容が評価され、
ぐんぐんと売上を伸ばしている
というところです。
そんな時にお話しに上るのが、
「小売のほかもう一つこのサービス業を
やってて良かったですね」
ということ。
■結局のところ、
実質的に二つの事業を
並行して行っている状況であり、
そのサービス業の方の基盤が
安定しているからこそ、
このコロナ禍での小売業の損失を補える
というもの。
こういった形で、経営においても
【しっかりとリスクヘッジをしておく】
ということは
極めて重要であると言えます。
これはどの業界においても
言えることで、
税理士業においても、
一見安定しているように
思われるのですが、
全くもってそんなことことはなく(汗)、
時代の移り変わりにより、
税理士業界はだんだんと
厳しくなってきています。
そんな状況ですので、
税理士も何かしらもう一本の
経営の方策を持っていたほうが良い
と私は思っているわけです。
■しかしながら、
その経営の方策が多ければ良い
というものではなく、
当然その経営の種類が分かれた分だけ、
その経営者の認知と労力が分散され、
いわゆる『一点集中型』の経営が
できなくなってしまう
というもの。
したがって、必要最低限の分散をし、
それ以上はあえて広げない
というのもまた戦略の一つです。
よくある例として、
美容室のオーナーがその店舗で
多くの売上を立てており、
この調子でもう一店舗展開をして、
さらなる売上アップを狙っていこう
ということで
新店舗をオープンしたとします。
しかしながら、
新店舗ではそのオーナーが
手がけることができるパワーが
しっかりと注がれておらず、
結果として新店舗も従来の店舗も、
客離れが進んでいった
などということは
よく聞く話ではないでしょうか。
こういった形で、
せっかく成功していたものが
分散してしまう
ということは
何としても避けたいものですよね。
■というわけで、
しっかりと
【経営全体のリスクヘッジをしつつ、
無駄に経営の認知と労力を分散して、
弱い経営体質にならないように
注意を払っていく】
ということもまた重要です。
しっかりと、
【この時代に応じた経営の方策を
打つことができているか】
ということを、
その時代時代で定点観測をし、
最善の経営の手を打っていきたい
ものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・この先行き不透明な経済状況においては、
【経営のリスクヘッジを考えておくこと】
は大変重要であると言える。
・しかしながら、
リスクヘッジと言いながらも、
その認知と労力が
分散してしまっているようでは、
経営としては本末転倒であると言える。
・しっかりと、
現在の経営の状況を俯瞰して、
その時々で最善のリスクヘッジと、
経営への最適な注力の仕方を
思索していきたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。
これまで書いてきた記事は、
バックナンバーとして、
私の公式HPの【ブログ】に
アップしていますので、
よかったらご覧くださいませ。^^
起業準備中から起業5年目までの経営ドクター
税理士 村田佑樹
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