個人事業主とサラリーマンの【社会保険】の違い
おはようございます。
【起業準備中から起業5年目までの経営ドクター】
税理士の村田佑樹です。
==================
■ここ最近、
サラリーマンの方が退職をされて
個人事業主になりたい
との相談が増えてきているような
感覚があります。
先行きの不透明なこの状況の中で、
サラリーマンとして継続していくことに
不安があり、
なるべく早い段階で
自分のスキルを利用して
個人事業主として独立したい
ということが多いようですね。
今日は、先日の住民税と
国民健康保険料に続いてのお話として、
主にサラリーマンと個人事業主の
『健康保険』などの違いについて
見ていくことにいたします。
少し前回の記事と重なる部分はありますが、
これは案外多い質問ですので、
ぜひ健康保険などについての知識を
整理されてくださいね。
■まず
サラリーマンが会社を通じて加入している
『社会保険』については、
主に二つに分けることができます。
一つ目は『健康保険』。
そして二つ目は『厚生年金』ですね。
一般的に言われる
『社会保険』については、
この健康保険と厚生年金に大別される
ということになります。
場合によっては雇用保険も含めて
『社会保険』と呼ぶ場合もあるのですが、
今回はそのことについては省略します。
■それに対し、
個人事業主はと言えば、
上述した『健康保険』に該当するものが
【国民健康保険】
であると言えます。
そして、サラリーマンで言う
『厚生年金』については、
個人事業主の方は
【国民年金】
に加入することになるわけですね。
よって、サラリーマンの方については
【健康保険と厚生年金で社会保険料】
という一つのパッケージとして
自動的に加入しているのですが、
個人事業主の方については、
【『国民健康保険』と『国民年金』
という別々のパッケージとして、
それぞれに加入する必要がある】
ということになります。
これが大きな違いですね(^^)。
そしてサラリーマンの方が加入している
『厚生年金』については、
簡単に言うと、
ベースの部分としての国民年金に
さらに会社が上乗せをした年金に
加入しているという二階建てのような
イメージです。
よって、
サラリーマンの厚生年金の方が、
国民年金に比べ優遇されている
という考えになります。
■『社会保険』については、
結構知識が混乱しているケースが
多いですので、
今日はその違いについて
述べさせていただきました。
上述した前提で行くと、
個人事業主から法人成りをして、
その自分の作った法人から
自分個人へ給料(役員報酬)を支払う
場合のようなケースは、
【社会保険】に該当します。
個人事業主と法人は
何となく経営のスタイルは
同じであるように感じるのですが、
実際はこういった違いがある
ということになるわけですね。
今日は、一般的によく混同されがちな
『社会保険』について見ていきました。
しっかりと情報を整理して、
正しく仕組みを理解するようにしましょう。
-------------------
《本日の微粒子企業の心構え》
・サラリーマンについては、
『社会保険』という括りで、
健康保険と厚生年金に加入している。
一方個人事業主については、
【『国民健康保険』と『国民年金』
という別の制度にそれぞれしている】
と言える。
・『国民健康保険料』については
その人の前年の所得の金額によって
決まってくるものであり、
『健康保険』については、
サラリーマンの方が月々もらっている
給料に応じて決まってくるものである。
そして『国民年金』については、
全員同額である一方、
『厚生年金』については、
健康保険と同様、
サラリーマンの方がもらう給料に応じて
決まってくるものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。
これまで書いてきた記事は、
バックナンバーとして、
私の公式HPの【ブログ】に
アップしていますので、
よかったらご覧くださいませ。^^
起業準備中から起業5年目までの経営ドクター
税理士 村田佑樹
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?