売上は上がるけど…その仕事、本当に大丈夫？
おはようございます。
【起業準備中から起業5年目までの経営ドクター】
税理士の村田佑樹です。
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■昨日は
毎月一度の
顧問のお客様とのご面談の日。
順調に業績を
伸ばされているお客様で、
今回も
そんな前向きなお話となりました。
今日はそんなことから
お話を続けていくことにいたします。
■その業界でも
このお客様はすこぶる順調に
業績を伸ばしているところ。
そんな中で、
大きな仕事のお話が
あったとのことで、
そのことについての
ご相談がメインの話題になりました。
その仕事というのが
お話を伺ってみると
本当に大規模なもので、
簡単に言えば、
その法人の年商に
相当するほどのもの。
こういった仕事を
取ることができれば、
その法人の
実績にもなりますし、
場合によっては
金融機関の評価も
上がってくることでしょう。
■しかしながら、
そういった
『高額の契約』
というものは、
当然、
『それに見合う
経費がかかってくる』
というのが通常。
そんなことについて、
少しずつ
ヒアリングしていくことに。
■やはり、
それだけ高額な契約について
仕事を回していくためには、
自社の従業員のみならず、
『外注先の力が必須である』
とのことでした。
そこで、
契約条件を聞いたところ、
『入金』に関しては、
約半分が
手形での入金、
その他については、
翌々月の入金である
とのこと。
■一方
『外注費』はというと、
これは
翌月末日の支払い
とのことでした。
本当に
思いやりいっぱいの
社長であり、
(本当に優しいんです)
下請けの外注さんに対しては
「入金の有無にかかわらず
早めに外注費を支払いたい」
とのことで、
そういった点で
『資金繰りに
問題が出るのではないか』
ということが見えてきました。
しかも
入金については
翌々月末。
そのうち
半分程度は手形。
『手形』
に関して言えば、
4ヶ月から半年ほど先
の入金になるため、
その入金のない期間は、
こちら側の経費が
ずっと手出しになってしまう
という状況。
このような状況ですので、
「資金ショートの可能性がある」
ということを
お伝えさせていただくとともに、
「金融機関からの融資を
検討する方が良いでしょうね」
というお話も
させていただくことに。
■それよりも何よりも、
【金銭で見えないリスク】
として、
そういった
大規模な仕事ですので、
現場での事故や、
万一得意先が倒産したり
することにより
入金してもらえない
などということによるリスクや、
外注先が
しっかりとした仕事をしてくれず、
その現場自体が
ダメになってしまう
というリスク…
私の考えをお話するとともに、
社長のお話をいろいろと伺う中で、
このような
いろいろなリスク
もまた見えてきました。
■こんな風に、
新規の案件
一つ取って見ても、
いろいろな
見えない部分が存在します。
その仕事が結果として
吉と出るか凶と出るかは
正直分からないところなのですが、
こういった
【リスク】
と
【得られるメリット】
を総合勘案し、
経営にとってベストな選択
をしていきたいもの。
■ここで
間違っても
やってはいけないのは、
【契約金額の多寡により、
その契約をポンと決めてしまう】
というようなこと。
その契約金額の裏には
上述してきたような
・経費や労力
・人材の必要性
・その仕事の危険性…
本当にいろいろな要素が
散りばめられているもの。
しっかりと
このようなことを
トータルで考えて、
最善な経営の策を
打ち立てていきたいものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・大きな案件ほど、
そこに潜んでいる【リスク】も
また大きいものである。
・とは言え、
【大きな案件をこなした末には、
その会社の評価に繋がる】
という面もあり、
経営にとっても良い状況になり得るので、
【将来経営上で得られるメリット】と、
【いろいろなリスク】を総合勘案した上で、
最適な経営の解を模索して
その意思決定をすべし。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。
これまで書いてきた記事は、
バックナンバーとして、
私の公式HPの【ブログ】に
アップしていますので、
よかったらご覧くださいませ。^^
起業準備中から起業5年目までの経営ドクター
税理士 村田佑樹
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