見出し画像

「変化すれば良い」というものでもない、という経営のお話

おはようございます。

【起業準備中から起業5年目までの経営ドクター】
税理士の村田佑樹です。

==================


■4月に入り、


 心機一転…

 ということで、
 いろいろと経営の変革などを考えられる
 ケースが少なからずあるかもしれません。

 実際に、そういった話は
 私の周りでも多く聞いているところ。

 しかしながら…

 「本当に大丈夫ですか?」

 という結末に落ち着くのが
 この話題の大半のこと。


■【経営において変化はつきもの】


 ということは
 私自身も再三記事の中で述べさせて
 いただいてきたことなので、

 「何を今さら…」と言われるような
 文面になってしまっていますが、

 【変化をするにも上手に変化を
 していかなければならない】

 ということではないかと、
 私は思っているところです。

 結局のところ、

 現在取り組んでいる事業のほか、
 異なる事業を展開しようとする場合、

 それなりの認知と労力が
 費やされることになるわけで、

 『それが果たして本当に
 経営にとって良いことなのか』

 ということを考える必要が
 あるのではないかと思うわけです。


■例えば


 私が税理士として、

 財務のコンサルティングや、
 決算書の見方などのコンサルティング、
 個人の資産運用に関するコンサルティング
 などを展開しようとしたとします。

 一見、税理士に近い業務のように
 見受けられるのですが、

 やはり本来の主軸としている事業である
 『税務顧問』の内容からすると、
 やはり異文化なものであり、

 そこに力をおこうとすると、
 それなりの考える時間と
 実際に準備をしたり動いたりする
 労力が必要となります。

 当然、従来税務顧問業務に
 費やしていた認知と労力を
 こういった業務に使っていくことに
 なりますので、

 『税務顧問』という主軸の事業に
 入れることができる力が分散されてしまう

 ということになるわけですね。


■それでも、


 現在のお客様に対する満足度や、
 価値の提供などにおいて、
 少なくともそれが
 キープできていれば良いのですが、

 【そのお客様に対する満足度や
 価値の提供をダウンさせさせてまで、
 そういった事業を展開するべきかどうか】

 ということをしっかり
 考える必要があるのではないか

 と思っている次第です。

 これは、新規顧客ばかりを追い求め、
 現在のお客様をないがしろに
 してしまうような行動に似ている

 とも言えるかもしれません。

画像1

 新事業の展開をするのは良いのですが、
 上述したようなことについては
 しっかりと注意する必要がある

 と言えますね(^^)。


■上述した


 税理士を事例にしてのことについては
 隣接業務ですので、
 そこまでダイナミックに認知と労力が
 費やされるというわけではないのですが、

 例えば、
 建設業を営んでいる事業者の方が、
 全く経験のない飲食業に参入しよう
 などとするケースがあったりするわけで、

 これはやはり
 相当柔軟な目で見ても
 厳しいのではないか

 と思ってしまいます。

 というのも、

 飲食業などの専門分野に特化して、
 飲食店のみに経営を注力し、
 全力で事業に取り組まれている
 飲食店の経営者の方々が
 いらっしゃる中で、

 そういった何の経験も知識も
 ないような状況で
 その飲食のプロの集団に入り込んでいく
 ということ自体が、
 冷静に考えても厳しい…ということは
 容易に想像がつくのではないでしょうか。

 「何となく儲かりそうだそうだから」

 「何となくら楽しそうだから」…

 といった楽観的な気持ちで
 経営の転換や変化、
 拡大をしていこうとすることは、

 そういった面で極めて危険である
 とも言えます。

 しっかりと、現状の経営と、
 その経営を変化させ、
 または拡大させていく場合、

 【どういった良い面と、
 逆に悪い面が見られ、
 その良い面と悪い面では
 どちらの方がウエイトが高いか】

 などということを
 しっかりと総合的に考え、

 その経営の行く先を
 決めていくべきなのかもしれません。


■今日は、


 経営の希望ある未来へ
 少々水を差してしまうような
 お話になりましたが(汗)、

 最近よく耳にする
 ある意味危険なお話でしたので、
 今回の記事の中で
 共有をさせていただきました。

 しっかりと現実的に未来を見据え、
 経営の方針を考えたいものですね(^^)。


--------------------

《本日の微粒子企業の心構え》


・ここ最近の経済状況が見えない
 状況においては、しっかりと

 【変化に耐えうる経営】

 をしていくべきである。


・しかしながら、
 その『変化』をする中で、
 従来大切にしていたものが失われ、
 その培ってきたものが
 壊されていくようでは、
 本末転倒であると言える。

 しっかりと、
 経営の変化や拡大によって
 『得られるもの』と『失ってしまうもの』
 とを総合勘案し、

 【本当にその変化や拡大を
 すべきなのかどうか】

 ということを思索して
 経営の行く先を決めていきたい
 ものである。


今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。


これまで書いてきた記事は、
バックナンバーとして、
私の公式HPの【ブログ】に
アップしていますので、
よかったらご覧くださいませ。^^

https://muratax.com/blog/

起業準備中から起業5年目までの経営ドクター
税理士 村田佑樹

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?