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私の今をつくるまでの話


今日は私が今の仕事をしている理由。


私はモデル業を軸として企画、執筆等のお仕事を掛け持っています。


はじめの自己紹介記事を読んでいただければ、その色々ってこんなことしてるのね…とわかっていただけるかと思うので、その辺りは割愛しますね。


さて、まずこの世界に飛び込んだ理由ですが、簡潔に言えば
”出会いとタイミング“。でした。


出会いは大学生。都内にお買い物に行った(実家は千葉ですが高校時代、遊ぶのはほとんど地元)ときに、道で美容師さんに声をかけられました。

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いわゆる、“モデハン”という、お店のHPの作品撮りや、練習モデル、ヘアカタログの企画のために美容師さんが行うスカウトのようなものです。

田舎者の私は、お洒落な美容師さんからのお誘いにオロオロたじろいでいましたが(詐欺かもしれないし…)、「カットやカラー代はサポートしますよ」と言う一言で落ちました、笑。


まだ高校卒業したての春休み、バイト代も少なく、近所の1000円カットで済ませていた私にとって、都内の美容室で施術できるなんてラッキー!くらいの気持ちだった訳です。(現金なやつ)


そんな訳ではじまったサロンモデル。
高校時代はスッピン、メイクもろくに知らない。そんな私にとって、綺麗にお化粧してもらい、髪をセットする過程はドキドキの新体験。鏡の中の自分がみるみる変わっていく姿に口をあんぐり開けて、ただ見つめていました。

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大学一年生くらいのヘア企画の写真


撮影は中々なれなかったけれど、「変身するストーリー」が楽しくて、気づけばサロン撮影が大学生活の一つの楽しみと変わる日々。
企画に呼んでもらうことが徐々に増えていき、そんなとき声をかけてもらったのが「古着Mixガールズ」、今の「mer」の前身媒体です。


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今まではヘアに焦点をあて、ヘアメイクは美容師さん。「古着ミックスガールズ」は、読者モデルにスポットを当てたリアルファッション誌。メイク、お洋服まで自前です。



元々この雑誌の熱心な読者だった私にとって、またとない嬉しい機会。ワンカットのスナップページでしたが、家でコーデを何度も考えて考えてワクワクしながら挑んだ撮影。


発売日、その写真が扉ページとして大きくつかってもらった瞬間を見たときは、どんなに嬉しかったか…。そして、私はこのときはじめて、好きなお洋服を纏って表現する楽しさを知りました。


お洋服を軸に発信すること、コーデの合わせ方や自分なりのアイデアで共感してもらえること。”服“を媒体として、お客さんと繋がっていく感覚。
そして芽生えた『自分で好きなお洋服をつくりたい』という気持ち。



日に日にその想いが膨らんでいくタイミングで、今の所属している事務所から声がかかりました。

アソビシステムは原宿カルチャーを先導、発信するユニークな芸能事務所。当時、カリスマ読モとして活躍しているモデルやアーティストを数多く抱えていました。

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”被写体として人目にでたい“ではなく、服を通して何かを伝えたい。自分を媒体に、みてもらう人に「きっかけ」を与える存在になりたい。この事務所に入れば、大好きな服を形にする機会もあるかもしれない。


正直決断はかなり迷いました。
自分なりに勉強は真面目に努め、大学も選んだので、それを捨ててまで飛び込むのか?家計をやりくりして、大学まで不自由なく通わせてくれた両親に対しての後ろめたさ。

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でも、はじめて芽生えた自発的な「やりたいこと」にかけてみよう。
それが私の決断と覚悟。


優柔不断で、不安症な私がこんな決断をするのは自分でも意外で、でも迷いはありませんでした。心よく背中を押してくれた両親には、今も感謝してます。


大学を卒業して、本格的に仕事をスタート。
長くなりましたが、これがこの世界に私が飛び込み、今を紡いでる理由です。


今も時代と共に表現の方法は変えながら、常に目の前の「すき」と「ときめき」を形にする作業を心がけています。
あのとき思い切って踏み出した一歩に全く後悔はないです。
自分の好奇心に自分の意思で飛び込んだからこそ、その気持ちと衝動を大事にする責任感、自発的に学ぶ姿勢とモチベーションが生まれる。


嫌な面が見えることも多々あるけれど、好きだからこそ真剣に向き合って、改善の道を探す。恋人との付き合いと同じです。
だから、飽きることなくどんどん探究が深まる日々。


そして今年は、より「やりたい」ことへ。大好きなお洋服にファーカスした挑戦を考えています。この世界に入った初期衝動。この想いをちゃんと形にする年。


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4月末にはお知らせできそうなので、楽しみにしてもらえたら嬉しいです。


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