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映画「八仙飯店之人肉饅頭」レビュー「香港版「羊たちの沈黙」のレクター博士は一家8人皆殺しにして饅頭の具にして客に振る舞うのだ」。

本作に於けるアンソニー・ウォンは身勝手系気違いと言いますか賭け麻雀でイカサマがバレて逆ギレして相手を殴打した挙句灯油をかけて店ごと火の海にして香港からマカオに逃げてマカオでも麻雀のイカサマがバレて逆上し主人一家8人を皆殺しにして饅頭の具にする近年稀に見る気違いの有望株ですね。
アンソニー・ウォンが女の股間に割り箸の束を突っ込んで血がダラダラ流れたり,彼の迫力の前に女児が失禁したり(勿論容赦なく殺して饅頭の具にします),血で汚れた手をションベンで洗って,そのまま饅頭を捏ねて客に振る舞ったりとキツイ描写が続く。

だがこれはホンの序の口。
警察の拷問が輪をかけて酷いのだ。
アンソニー・ウォンに覚醒剤を注射して眠れなくして,
次いで水を皮下注射すると水泡が触れる度激痛が走って眠りたくても眠れない。
刑務所に収監中のアンソニー・ウォンに饅頭にされた主人の弟が部下に命じて殴る蹴るの暴行。
看守は見て見ぬ振り。
さしものアンソニー・ウォンも自供に追い込まれる。
しかも信じられん事に,この映画警察パートがコメディタッチで描かれてるのだ。

本作のハーマン・ヤウ監督は「羊たちの沈黙」の大ヒットにあやかり,
香港版実録猟奇殺人犯を描いた結果が本作なのだ。
香港のレクター博士は一家8人皆殺しにして饅頭の具にして客に振る舞うのだ。

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