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ものづくり集団『TEAMクラプトン』が、僕に教えてくれたこと(3/10)

前回、宿(本館)の施工をしてくれたのは、京都を中心に活動するものづくり集団『TEAMクラプトン』だった。

今回は、TEAMクラプトンについて書く。

ちなみに僕が、なぜ彼らに依頼したのかは、以前noteに書いたので、そちらもよかったらぜひ。

僕は、彼らのおかげで、人にお願いするヒリヒリさと、その先にあるお金じゃ買えない価値をあらためて考えることになった

事業を始めることで見えてくる、「頼む」ことの重み

事業(宿)を始めることは、人に頼ることの連続だった。

お金がないのに、知り合いにWebサイトを作ってもらったり、いっちょ前に「こういうデザインにしたいんです」って、デザイン案を提案したり。

5秒に1回は、「一人じゃできないぃぃ!」「お金ないくせに、なに調子乗ってんだぁぁ俺」って叫びたくなる現実。

前回も書いた通り、「まずは一人でやってみる」が基本だったけど、誰かに頼ることでしか、前に進まなかった

一人でできたらいいのにとも思ったが、作業、技術、全て追いつかなかった。

だが、TEAMクラプトンを通して、誰かに本気で頼ることも決してわるくない。というか頼ることで、とんでもない景色があった。

もちろん、決して甘くはないんだけど(笑)。

「みんなでつくる」を掲げる人たち

TEAMクラプトンは、設計、デザイン、施工、DIYのサポートなど多岐に渡り活動するものづくり集団。

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TEAMクラプトン

彼らの施工スタイルは、「みんなでつくる」というDIT(Do it together )精神が根幹にある。

僕にとって、いわゆる建築の世界って、大工、設計士、内装など。

プロ以外の人は踏み入れてはいけない、クローズな雰囲気があった。

だが、クラプトンの施工は、素人もプロも、ごたまぜ。

現場をオープンに開いていた。

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なんなら施主(僕)も工事を行う。

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工事は、施主(僕)が知り合いを呼び、そこにクラプトンが入る。

即席の現場チームだ。

去年は、1:地元の人、2:素人、3:施主(私)、4:クラプトンという構成で工事が始まった。

ツッコミどころとして、<2>の人たちは自分で交通費を払って、宿を作りにくるのだ。

みんなで左官したり。

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チェックインカウンターの木を切ったり・・・・。

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できた!

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「みんな、まじありがとうぉぉぉぉ!!!!」の連続だった。

それと同時に、もう一つの感情も出てくる。

俺もいつか、みんなの力になりたい、と。

な〜んて、言葉にすると歯が浮くセリフだし、書いた途端、一気に軽くなってしまう。悲しいかな。ま、思うだけなら誰でもできるので(笑)。

何かの形で返していきたい。

僕がそんなことを思っていることなんて、DITの参加者はつゆ知らず?
「楽しかった!またきますー」と笑顔で帰っていく。

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「頼られることが嬉しい」と言ってくれた人もいた。

「元気をもらったよ」と言ってくれた人もいる。

「ならば!」と甘えるのが、僕のわるい癖なのだが(笑)。

気負いすぎも僕の負荷になってしまうので・・・「楽しんでもらえるならそれでよかった!」と、ポジティブに思うことにした。

そんなこんなで、迎えた本館のオープニングパーティ。

みんなで野球をやった。

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地元の人、DIT参加者、クラプトンの混合戦。

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地元のスポーツ少年団も加わった(ガチ勢)

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アカペラチームが歌も披露してくれた。

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何度かつぶやいた。

「ここ・・今、めちゃくちゃ平和な空間流れてないか?」と。

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僕が全部一人でやろうとしていたら、この風景はあっただろうか。

いや、きっとない。

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DITを通して、一気に人と人の距離が近くなる。新しい友達もDITでできた。そうなんだ。

DITをすることで、どんどん人と仲良くなっていったんだ。

実は、DITがきっかけで、5年ぶりに連絡をとった知り合いもいたくらいだ▼

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大学の後輩(5年ぶりに再会)

DIT(体験)のおかげで、僕がこれまで出会った人たちとの関係が、もう一度息を吹き返す機会にもなった。

考えてみれば・・・。普段、知り合いに本気で頼るシチュエーションって、ないのではないか? 不特定多数に。

これって、何度も言うけど、超めんどくさい(笑)。

ちゃんと自分が向き合わないと、相手に失礼になるから。

と、同時に、こんなことも思った。

なるべく人に頼らなくてもいいように、社会はできていないか?

世界はいろんなサービスがあって、身近な人に頼らずとも、生きていけるように、うまいことシステムが構築されている。

お金があれば、周りに迷惑をかけあわないように、関係性とか、めんどくさいことを、軽々と飛び越えることができる。

って考えると、やっぱり便利だな、お金(笑)。

ただ、このDITの時間は、めんどくさい人間関係を超えた先にあった、いくらお金を払っても手に入らない時間だったのは間違いない。

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「建築で関係性を築いていく」のが、クラプトンのやっていることだとしたら・・・。

僕も、自分がやっていくこと(事業)を通して、いい関係性を築いていきたいと思う。

この感覚って、日常にも生かせる気がする。

自分の振る舞いで、その人との関係性も、いい方向に築いていけたら超楽しいなって。

もちろん、全部にカバーできるとは思わないけど。

どんな仕事にも?どんな遊びにも?

例えば、ただお金を稼ぐだけじゃなくて、お金を稼ぎながら、関係性を築いていく。それって最高だな。クラプトンを見ていて思う。

今日も彼らは、建築もつくるんだけど、仲間もつくっているんだろうなぁ。

僕も、彼らに負けないように、別館プロジェクトを通して、いい関係性をつくっていきたい。

現在、「ローカル×ローカル」では、隣の空き家を改装して、別館プロジェクトを進めています。もちろん、DITで!

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クラウドファンディングにも挑戦中。

ぜひ、覗いてみてください。まだまだ、みんなの応援を力に変えて、よりいい空間にしたいと思います!何卒!!!!

次回は、別館プロジェクトについて、もう少し詳しく書きます。

別館のビフォー アフターもお見せします。

次回もお楽しみに!

読んでくれてありがとうございました。

TEAMクラプトンInstagram

追伸:本館のメイキングは、こちらをぜひ▼

漫画もぜひ読んでください〜









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