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あかりが、ひとつ

宿から徒歩40秒のところに、本屋ができました。

名前は『TORCH(トーチ)』。

松明(たいまつ)を意味するそうです。

約6坪の小さな店の店内に、
小説やエッセイ、人文書、詩歌集、絵本、雑誌などが置かれています。

定期的にイベントもやるそうです。

他にも南伊豆の作家さんが作った陶器も置かれています。

2年前、宿に来てくれた「留職生(社会人インターン)」が始めました。

ローカル×ローカル(宿)がきっかけで、南伊豆を知り、いろんな地方があるけど、ここでやってみようと思ったそうです(圧縮したらそんな話)。

きっとローカル×ローカルでは出せない、ここから新しいカルチャーが生まれていくでしょう。

宿を始める3年前の今頃。

宿のリノベーションに関わってくれたメンバーもこれは想像できてなかったと思います。なんせ、僕がそうだから(作るので必死だった)。

宿を作っていた頃(2021年)。若干、悲壮感がある

よその地方に行ってゲストハウスに泊まった時に、よく聞く話で。

「この宿がきっかけで、このまちに移り住んだ人が〇〇組いるんです」。

「本当にそんなことあるのか?」と思っていましたが、ありました。
とはいえ、きれいな(うまくいってる)話に持っていきたいわけでなく。

僕が移住して3年。宿を始めて3年。

やっと、「人が増える」というわかりやすい"変化"が起きたなと思います。
※成果とは言いたくないので、↑なニュアンスにしていいます。

これは狙っていたわけではない(自分がやりたいことをやっているだけ)ので、とても野暮な話ですけど。

こんなことが起きるまでに、6年かかっているんですね。僕が移り住んだのが2018年。DA PUMPが 『U・S・A』で紅白に出た年です。

4月になると移住7年目。当日小学1年生が中学生になるわけです。

「5年、10年かかって、ようやくエリアに変化が起きてくる」と、周りの先輩たちが言っていました。本当にそうだなって思います。

何かを始めて、それが形になるまで、やっぱり時間はかかる。

もちろん、時間をかければいいわけではない。けれど、具体的にやることをやって、焦らず、その道中を楽しむ。

そこから生まれたもので、何かやってみる。

そこで楽しんでいる声が、誰かに届き、始まっていくことがある。

たった3年事業をやったくらいで何を言ってるんだって感じですが。

小さな点と点が大きな面になって、これまで無理だと諦めていたことや、ピンチも"楽しく"乗り越えることができるかもしれません。

もしかしたら、僕がそう思っていたいのかも。

そういったことが実現できるまちに、自分だったら住みたいから。

ローカル×ローカルがきっかけで始まった。

新しい点であり、灯り。書店『TORCHI』。

応援よろしくお願いします。

これから色々ある道中を楽しんで欲しいです。

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